マウス傷つけず白血球観察=将来はがん細胞も―東大
時事通信 5月29日(水)20時34分配信
生きたマウスを傷つけずに体内の白血球の動きを顕微鏡で観察する技術を開発したと、東京大大学院理学系研究科の菊島健児、喜多清の両特任研究員や樋口秀男教授が29日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。将来はがん細胞などを観察し、新薬候補の物質を試して選別するのに使える可能性があるという。
研究チームは以前、レーザーを当てると強い蛍光を発する超微小な半導体結晶を細胞に導入し、高性能の光学顕微鏡で観察する技術を開発した。しかし、マウスのがん細胞を観察するため患部を切開すると、出血や免疫反応の活性化で通常の状態のがん細胞が見えなくなる問題があった。
今回は薄く光を通しやすいマウスの耳を対象とし、皮膚に吸収されにくい波長の蛍光半導体結晶を使用。レーザーを強力にするなどの工夫をした。
白血球の中でも数が多く、体内に侵入した細菌などを退治する「好中球」に蛍光半導体結晶が結合するようにして観察したところ、血管内で移動する様子や、炎症が起きると血管から出て患部に集まる様子などが見えた。好中球の内部にある殺菌液入りの小胞が動く様子も分かったという。
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