GOGOこすもす

東京歴史散歩と
気まぐれブログ

私の避暑地--シネマイクスピアリ

2013-08-31 21:36:32 | 映画

 

8月のこすもすウォークはお休みなので
8月に観た映画を紹介します。


最寄駅から一つ目の駅、舞浜にイクスピアリがあります。

私の避暑地はシネマイクスピアリ。

16スクリーンのシネマコンプレックスで今公開中の映画のほとんどを

上映しています。

平日の昼間はいつ行っても空いています。

異常なほどの猛暑が続くこの夏、冷房がガンガンに効いていて

絶好の避暑地。

ポップコーンとジンジャーエールを買って着席。

「風立ちぬ」 

     

宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」(2008)以来5年ぶりに手がけた長編作。
ゼロ戦設計者として知られる堀越二郎と、同時代に生きた文学者・堀辰雄の
人生をモデルに生み出された主人公の青年技師・二郎が、関東大震災や
経済不況に見舞われ、やがて戦争へと突入していく1920年代という時代に
いかに生きたか、その半生を描く。

 

戦争へと向かう当時の時代背景や0戦闘機が世界を驚かせるほどの

いかに高性能の飛行機であったか、又、その0戦闘機が特攻として

どのような運命を辿ったかなどの知識があればこの映画をもっと深く

鑑賞できると思います。

大人向けのアニメ映画だと思いました。

この映画を見る前に読んだ、0戦闘機と0戦闘機パイロットの運命を書いた

百田尚樹氏のベストセラー小説「永遠の0」も感動しました。

風立ちぬ 作品情報: http://eiga.com/movie/77932/

 

「終戦のエンペラー」

 

舞台は太平洋戦争終結直後の日本。
日本統治のためにやってきたマッカーサー元帥とその部下ボナー・フェラーズが
太平洋戦争の真実を求めて奔走する姿を描いた映画。
原作は岡本嗣郎さん著『陛下をお救いなさいまし』(集英社刊)。
監督はピーター・ウェーバーさん。
マッカーサー元帥を演じるのは、
缶コーヒーBOSSのCMでおなじみのトミー・リー・ジョーンズさん。

マッカーサーの部下で、極秘調査を命じられる
ボナー・フェラーズ准将にはマシュー・フォックスさん。

昭和天皇を演じるのは歌舞伎役者の片岡孝太郎さん。

 

 

 東京日比谷のGHQ周辺の焼け野原。リアルです。

終戦当時、私は四谷に住んでいました。

焼け野原の中にバラック住宅、新宿の闇市、裸電球、カーバイトの臭い。

駐留軍のジープが走り回り、映画にもチラット出ましたが、牛がひく荷車もありましたっけ。

記憶の奥底にあった風景が蘇ります(秘密にしていた年齢がばれてしまうカナ)

 

「少年H」

 

 

作家・妹尾河童の自伝的小説で、上下巻あわせて340万部を突破するベストセラーを、
「ホタル」「鉄道員(ぽっぽや)」の降旗康男監督が映画化。
太平洋戦争下という時代に翻弄されながらも、
勇気や信念を貫いて生きた家族の激動の20年間を描き、
実生活でも夫婦の水谷豊と伊藤蘭が夫婦役で映画初共演を果たした。
昭和初期の神戸。名前のイニシャルから「H(エッチ)」と呼ばれる少年・肇は、
好奇心と正義感が強く、厳しい軍事統制下で誰もが口をつぐむ中でも、
おかしなことには疑問を呈していく。
Hはリベラルな父と博愛精神に溢れる母に見守られ成長し、
やがて戦争が終わり15歳になると独り立ちを決意する。

 

一庶民の日常生活の中に日一日と戦争が忍び込んできます。

軍国主義一色。それ以外の正論を言うと袋だたきにされる。

矛盾に気づいていながら口をつぐんでしまう。

戦時中の一般家庭の風景から戦争の怖さ、悲惨さがゾクゾクと伝わってきます。

それにしても終戦直後の生活苦、食料難。日本人は幾多の困難を乗り越えてきました。

映画の最後に少年Hが描くPHOENIXのように。

6歳の孫はまだ無理かもしれないけれど、14歳の孫、少年Y、 には是非見てほしい映画です。

映画を観終わって、イクスピアリを一回りして冷えた体を外気に慣らしてから帰途に。

平和の有難さをつくづく感じる3本の映画でした。