立読ブログ

立読師による一人語りのブログ 今後ともよろしう

読了報告~一応1月分~

2010-02-01 20:04:01 | 
えーーーっと そういやぁ
きりきり亭主人の感想って書いたっけ?
と 思い立って立ち上げたパソコン

しかし よぅ考えてみたら
ここ数日で読了した本の感想も書いてなかったな
さて というわけで読了報告

きりきり亭主人 1巻 (ニチブンコミックス) きくち正太 日本文芸社

ぶら雲先生が新たに別冊漫画ゴラクで
連載を始めたことを寿いだのが昨年のこと
単行本になったら買おうなー
しかしー別冊だからいつになることやらねぇ
と のんきに待っていたら でました
読んでみましたが
これはあれでしょうか
雑誌の趣向に合わせたんでしょうか
下ネタ満載路線です
と いっても露骨な性描写はないんですが
あきらかにバーズコミックス時代と比べて
下ネタにチャージがかかって描いてると思う(笑)

個人的にはイタリア編が次巻も楽しみです
イタリアのご家庭で料理をふるまわれ
食後に流れる教会の鐘の音に
「同じ鐘の音を聞いたらもう私たちは仲間よ」
という イタリアンマンマの言葉に返して
「今日はごちそうさまありがとう 
日本ではこう言いますよ
私たちは同じ釜の飯を食った仲」
という下げはじつに上手いなぁ と 感心しました
(注:部分的に台詞をここでは正確に書いてないですよ)

ああそだそだ
新境地 エロ説教 …結構好きで笑えます


さて マンガをもう一タイトル

ダーリンは外国人―外国人の彼と結婚したら、どーなるの?ルポ。 (単行本)  小栗左多里
ダーリンは外国人(2) (単行本(ソフトカバー))  小栗左多里
ダーリンは外国人 with BABY (単行本(ソフトカバー))  小栗左多里&トニー・ラズロ
すべて メディアファクトリー より刊行

いわゆる ダーリンは外国人シリーズ を
一気読みしました
んで ぶっちゃけた感想ですが

トニーおもしれー(笑)

うん 旦那トニーのキャラが立ってたね
私はこの夫婦の話を完全二次元世界の人の話
として楽しみました
これを読んで国際結婚がわかる
というのはありえませんが
こういう人が近くに居たらおもしろいなあ
トニーのような 問題の取り組み方やとらえ方 考え方
つまりトニー的思考の力学は
近くに居たらいい刺激になるなあ
とか思いました


さて 今度は小説

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1) 森見登美彦 祥伝社

こちらも一気読み
青春の正軌道から転がり崩れた青春者たちの物語
これは…パスティーシュといっていいのか?
残念ながら立読師は元ネタ本を
山月記 と 走れメロス しか読んだことないんですが
元ネタとなった名作を読んでいると
一段と面白い
例えば 走れメロス なんか
主人公と友人の友情が
ねじりにねじれまくって抱腹絶倒
さらに京都の地理に詳しいと
一層情景が良く浮かんで楽しめるかと(笑)

山月記って…ああそうか
モラトリズムの小説という読み方もあったのね
なんだか読んでて
自分の来し方も結局は
モラトリズムだったのだなあ と
小説文中の言葉がサクサク刺さる刺さる(苦笑)
痛い痛い痛い

というのはさておき
森見登美彦が元ネタ小説の中の
「ココ!」という空気感をコアにおいた
京都にコロガル青春もあったってぇ小説でした
おもしろかったー
今年はモリミーにちょっと力点を置いて
読んでみようかなあ


さて おしまいは

人間は考えても無駄である-ツチヤの変客万来 (講談社文庫) 土屋賢二 講談社

だいたいの感想は前回書いてしまったんですが
とりあえず読了したよ という報告です
いやーそれにしても
やっと我が家のパソコンも「つちやけんじ」と打てば
響くように「土屋賢二」と
誤変換なく表示するようになりましたよ
これで私のミスタッチパターンも覚えて
でたらめに打っても
まともな文章にしてくれるようになったら…(笑)

さて 土屋センセの対談は漫談だ と
前回書いたので
今回はまともな話をちょいと
この対談集は主に学者を生業としてきた
土屋先生の友人との対談なのだが
それぞれがまったく異なる学問ジャンルから
成っているので
あるジャンルでの研究手法や
そのジャンルで話題となった問題
それについて例えば科学者はどう考えるか
対して土屋先生は同じような問題を
過去の哲学問題を引き出して
どのように考えられてきたかを
披露しあう
学者や専門家というと
つい 専門以外のことには全く興味のない人たち
というイメージを抱いてしまうが
実際の学者先生方というのは
結構他所の研究ジャンルのことを知りたがっているし
敬意も払っている
ま 本書では敬意がどこにあるのかわからない(笑)

ちょっと 大学の教授研究室フロアの中央に置かれた
広い大きな机にめいめいが好き勝手に座って
学生の愚痴やお互いの
研究ジャンルに対する門外漢ならではの
素朴な疑問をぶつけあったりする
教授や準教授たちの姿を思い出しました 

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