?色の「ためいき」

ほんと世の中「わからない」ことばかり。ニュースを見ても「?マーク」が増えるだけ。そんな「?」を書き連ねてみました。

「LINE」で問題になった山本景さんを「キモイ」と罵倒するのは「イジメはこうやれ」と煽っているようなもの

2014-08-13 17:28:56 | この報道に??
「号泣地方議員」の次は「坊主頭地方議員」らしい。
もっとも事態は、どうも情けない。なにしろ、発端といえば「LINE」でハブ(仲間ハズレ)にされた34歳の男が、逆切れして「LINE」のメンバーに「ブチキレメッセージ」を送りつけただけのこと?である。

ところが、この34歳の男は山本景さんという、大阪維新の会に属していた立派な大阪府議であり、「LINE」のメンバーが中学生ということでハナシは大きくなったようだ。ただ、それがどのような経緯で大きな問題になったのかは、報道によって異なるので確実なところはわからないが、どうやら、このブチキレメッセージ」を送ったことが知られ、大阪維新の会が山本景大阪府議を「除団処分」としたらしい。

それに対して山本景大阪府議は「大人が子どもに使う言葉としては不適切でした」と謝罪し、「けじめをつけるため」として頭を丸刈りにしたというのが、各紙共通した報道のようである。

ところが昨日になって、山本景大阪府議が「辞意撤回をした」という情報がひろがるとともに、目立ちたがりのタレントが「キモイ」と 山本景大阪府議を罵倒したことも話題になり「なにがなんだがわからない」けど大騒ぎがつづいているらしい。

もちろん「ちゃんと事実関係を調べて書け」というのは真っ当だろう。しかし、申し訳ないが「坊主頭地方議員」が登場したあたりから、「事実関係」から考えさせられることは急速に失ってしまったような気がする。

けっして「たいしたことじゃない」とか「『LINE』なら、どこにでもあること」と軽視しているわけではない。

むしろ、「LINE」というコミュニケーション・ツールによって「誰とでも、簡単に『オトモダチ』になった気になれる」ことの危うさを深く考える意味は大きいかもしれない。

なにしろ中学生と34歳の府議会議員である。たしかに、議員だからといって偉そうにフンゾリかえっているよりはマシという見方もあるかもしれない。

ただ「オトモダチ気分」でコミュニケーションを楽しめるかというのは別だろう。
年齢が20歳も違えば価値観も言語感覚も違う。コミュニケーションが成立すると思うほうが無理だろう。

中学生にしてみれば、総理大臣がバラエティ番組に出演する時代に議員などタレントと同じようななもので、好奇心はあっただろうが「それ以上でも以下でもなかった」に違いない。

それが「簡単に」オトモダチ気分でコミュニケーションするのだから、早かれ遅かれ破綻するのも当たり前だろう。しかも、自ら意欲的?にオトモダチになったわけでなく、システムが「はい、あんた達オトモダチ」と割り振ったようなものだから、破綻したらオトモダチ気分を簡単に解消となってしまったのも想像できる。

もちろん「こうすれば良かった」ということは、中学生にしても山本景府議会議員にもあったろう。しかし、根源には「LINE」によって「誰とでも、簡単に『オトモダチ』になった気になれる」システムがあったからという点は、もう少し考えるべきだと思う。

また、山本景府議会議員の「ブチキレメッセージ」は、ネット上では等価である情報の受発信者の関係に、長年の議員生活で骨の髄まで染みこんだ「オレは偉いんだぞ」の感覚を「大人げなく」持ち込んでしまっただのだろう。

よく言われることだが、「オレは偉いんだ」の錯覚する職業の方は、ネット上の人間関係でトラブルを起こしやすいという。そう思うと、議員のセンセなどは、気軽に「LINE」などに手をださないほうが無難かもしれない。

しかし、なによりも気になるのは「大人気ない」山本景府議会議員を「キモイ」と排除を煽る意見である。自分を波風が来ない安全な場に置き排除を煽る方法も「キモイ」という言葉も、しばしば耳にする「イジメ」と同じである。

大人として、もっとも「してはならない」のは、「キモイ」という排除感情を刺激する言葉「キモイ」を使い排除を煽動し是認するのは、子どもに「イジメはこうやるんだ」と挑発することだろ教えているようなものだ。