カドガン卿の持ち物をもう一度チェックしてみると、プロモでもないし、プロップでもないし・・・ という物が、沢山あります。
今回は、「プレス用」というジャンルに属する物をご紹介します。 プレスとは、広告業界、出版業界、マスコミなどのこと。 一般の人向けではなく、そういう「業界」用に出されたグッズです。
初めていらした方はまずこちらへ 自己紹介etc.
プレス用のグッズには、幾つか種類があります。
１．プレス・キット 紙製
プロダクションノート、キャストリスト、フォト（印刷物）などが含まれています。 フォトは必ずしも高解像度フォトではありません。 モノクロフォトのこともあります。
２．プレス・キット ＣＤロム
紙製のプレスキットの↑内容に加えて、トレイラー、高解像度ポスター、高解像度フォトなどが含まれています。 フォトは映画宣伝用の公式フォトです。
３．スライド・セット
映画宣伝用の公式フォトスライドセット。 ＣＤロムがなくても、これがあれば映画雑誌にフォトが掲載できます。
４．プレス・シート
パンフレット状になっていて、観客用のパンフレットより、詳しい内容が掲載されています。 観客用のパンフレットより大きいです。 日本では必ず作られているようです。
● プレスキット（紙製）
↓「賢者の石」のプレスキットです。 カラーポスターに見えるのは、プレスキット用ファイルです。 ファイル内には、印刷物（白黒コピー）のプロダクション・ノートとキャスト＆クルーリスト、他に、モノクロのフォトが幾つか入っています。
プロダクションノートには、製作に関係する色々が書いてあります。 ストーリー概略などもありますし、監督や出演者についても語られております。
キャスト＆クルーリストには、クレジットされている全員の名前が載っていて、ぶ厚いです。
賢者の石の頃は、ＣＤロムは作られなかったので、スライドをゲットしないと、映画雑誌さんは困ります。 それで、別にスライドセットが作られていました。
ＣＤロムが出るようになった「アズカバンの囚人」の時も、プロダクションノートだけは、↓こんな風に別刷りで出されていました。 今では、プロダクションノートも、ワードファイルでＣＤロムに入っているのが普通なんですが。
↓こちらは、日本語版のプレスキットの例。 プロダクションノートの翻訳が入っています。
● プレスキット（ＣＤロム）
↓こちらは、「秘密の部屋」のプレスキットです。 紙製～ＣＤロムへの過渡期にあったらしく、紙製のファイルに、プロダクションノート、キャストリスト、そしてＣＤが入っていました。 ＣＤロムにはフォトが入っていたと思います。
↓こちらは、「アズカバンの囚人」のプレスキット。 今では、こういう形で出されることが普通です。 プロダクションノートなどのデータはワードファイルに入っており、その他に、トレイラー、高解像度ポスター、高解像度フォトが入っています。 
↓こちらは、「炎のゴブレット」のプレスキット。 「アズカバン以降」は、「インターナショナル・デジタル・プレスキット」とか、「インターナショナル・プレス」とかいう名称で、一般的に呼ばれるようになりました。 世界共通の配給物になったんですね～。
日本では、ＷＢジャパン社が、日本語版プレスキット（紙製）を作っているようです。 カドガン卿も網羅していないので、ＧＯＦの日本語版プレスキットがあったかどうか知りません。 ＰＯＡでは日本語版プレスキットがあり、プロダクションノートなどの翻訳版が入っていました。
● スライド・セット
↓こちらは、「秘密の部屋」のスライド。 各スライドは、ベージュか黒のマウントに入っています。 ネガではなくポジフィルムです。 
↓ 「賢者の石のスライドの一部」です。 スライドセットが作られたのは、「秘密の部屋」までで、それ以降はＣＤロムに置き換えられてしまいました。
● プレス・シート
日本ではなぜか、日本語版のプレスシートを作ってます。 プロダクションノートの翻訳でもなく・・・映画パンフレットの豪華版っていうカンジです。 大抵、大きくて、マスコミや広告代理店やその他の業界に、配給会社から配られるようです。 一般ピープルには配られません。
↓「アズカバンの囚人」のプレスシート
↓「秘密の部屋」のプレスシート
こういうたぐいのものを、「プレス用」と呼んでいます。
勿論、非売品なのですが、それなりに流出しますので、そんなにレアではありません。
・・ 次は何を書こう・・・ ネタ切れ。。。。
