太った婦人とカドガン卿との雑談

ハリーポッターをこよなく愛する「いい大人なはず」の人間が雑談してます。カドガン卿ですから、多少のことには目をつぶって。

6巻読書後 超ネタバレ 登場人物ネタ Draco Malfoy(15~16章)

2005-09-03 17:01:54 | 姐式!
6巻読書後 超ネタバレ 登場人物ネタ Draco Malfoy
15章~16章です。登場も多くセリフも多いので長くなりました。

初めていらした方はまずこちらへ 自己紹介etc.

皆様、こんばんわ。6巻は読み進んでおられますか? 今夜は再度、登場人物考察です。 
章ごとですので、まだ読了でない方が途中まで読むこともできますが、各章の考察の中にも、ラストのネタバレが少し入ってます。最後にどうなるかは書いてありますが詳細は書いていません。
読了されていらっしゃらない方は、お気をつけ下さい。

★15章 (ラストネタバレと関連する記述あり)
まずこの章では、14章で出てきたネックレスの話題をしている箇所があります。
ハリーはどうしてもマルフォイが何らかの方法で、ネックレスを学校内に持ち込んだに違いないと主張しています。
ネックレスをBorginから買って、持ってきたのはマルフォイだと思い込んでいますね~。
双子のお店の商品、例えばLove Potionは、他の薬であるかのように偽装されてホグワーツの女の子たちの手元へ届いています。フィルチは簡単に騙されているし、だったら、「マルフォイがネックレスをなんとか工夫して持ち込んでいたとしても不思議はない」と、主張してます。
ハーマイオニーの冷静な主張はこうです。
「Secrecy Sensorが「偽装に使われた呪文」を検知してしまう。闇の魔法グッズを見つけるためのものだから、ネックレスにかかっていたようなパワフルな呪文や呪いは検知されてしまう。Love Potionは闇の魔法品なわけでも危険ってわけでもないし、ボトルに咳止め薬とは違った魔法薬(Love Potion)が入っているのまで分からないから、あれはバレていないのよ。」

うむ。しかり簡潔です。正しいのではないでしょうか。
ネックレスが、ホグワーツの学内に持ち込むことが不可能なら、それは学内にいるドラコ経由ではなく、誰か、協力者(!)がいたってことも考えられませんか?
ドラコの指示で、ホグズミードに持ち込まれたっていう可能性も、あるじゃあないですか?
ホグズミードにいる協力者の可能性・・・・一体誰でしょうか? 
トリオはホグズミードで、学生以外の誰と出会いましたか?
ホグズミードの住人全員が怪しいです。全員ありえます。名前を知っている人物はせいぜいお店の主人くらいですけれど、キャラは多くいます。
それからホグズミードでハリーたちが会った人々全員。
MundangusとTonksと、魔法省の命令でホグズミードに拠点をおいているAurorたち、この人たちの全員にも嫌疑がかかりますね。
これは覚えておきましょう。

さてさて、この章のメインイベントは、Slughorn主催の「お気に入り生徒」用クリスマスパーティーですよね。
「お気に入り生徒」さんたちは、パートナーを連れてきていいことになってます。 なんだか4巻みたいですね~ 
ひょんなことから、ハリーはルナと、あろうことかハーマイオニーはMcLaggenと出席します。ロンはラベンダーとつるんでますので出席ナシ。
ドラコは、招待されていません。
父親がかつて魔法省で絶大なる影響力を持っていたことを考えると、冷たい世の中です。笑  しょせんSlughornはスリザリン的思考能力の持ち主ですから、自分の得にならないアズカバン囚人の息子を招待する気なんか、さらさらないってわけです。

ドラコはパーティーに招待されていませんが、実際には、15章はドラコ情報の宝庫です。

パーティーの途中、フィルチがドラコの耳をひっぱって引きずって来ます。
「この子供が上の階の廊下をうろついているのを発見した。言い分は、パーティーに呼ばれたのだが遅れてしまった、というのですが、招待したのですか?」
ドラコは開き直って怒ってます。「招待されてないパーティーに乱入しようとしたんだ、それで満足か?」
夜に外をうろつくのは、許可がないと駄目だと校長から言われているので、フィルチは譲りません。
でも、Slughornは寛大で、「クリスマスだからいいじゃないか。ドラコ、ここにいてよろしい。」と許可。
ここで、ハリーは疑問を持ちます。 なぜか許可されたのに、マルフォイは同じくらい不満な顔をしているのです。
・・・うむ。おそらく、実はパーティー乱入が真の目的ではなかったんでしょう。・・・私はそう思います。
だって、おかしくないですか? スリザ寮はDungeonです。地下です。なのに「上の階の廊下」をうろついていたんです。
おそらく・・・・ あの場所へ向っていた? 
(その場所の名前が最初に出てくるのは21章です。)

同じく、ハリーは、スネイプが妙な表情を浮かべているのに気づきます。
スネイプは、マルフォイを見ながら、怒りと・・・少し何かを怖れているような表情を浮かべているのです。 それも一瞬で、フィルチが立ち去ると、いつものように何を考えているのか読めないような表情に戻ってしまいます。
・・・ほほお・・・・・ スネイプは、なにかを怖れているんですかい? それって2章と関係するに違いありませんよね~

ドラコはSlughornと会話しています。
「べつに構わんよ。実際に、君のおじいさんを知っていたからね。」
「祖父はいつも貴方のことを素晴らしい方だと言っていました、先生。 今まで知っている限り、一番優秀なPotion-makerだと言ってました。」
・・・おべんちゃらは得意です。

ハリーは別のことを考えています。
ドラコは少し具合が悪そうに見えたのです。 目の下にはクマが出来ていて、顔色も悪く、肌が灰色がかって・・・
一体、どうしたんでしょうか?
クイディッチはやらないし、宿題はやらないし、夜中にうろつくし、おまけに具合が悪そうです。
他の事柄を犠牲にして、隠れて何かをずっとやっている。→これがJKRさんが読者にそう思ってもらいたいポイントなんだと思いますね。

さて、ここからが見ものです。
スネイプが、寮長の権限として、ドラコをパーティーの外へ連れ出すのです。 ドラコは大憤慨の様子。
ハリーは、トイレへ行くと言って抜け出し、常時携帯するように言われている便利グッズ、透明マントを着用。
後をつけます。
廊下を走って、捜します。廊下の端のクラスルームの鍵穴にかがみ込むと声が聞こえます。

(意訳です。「僕」じゃなくて「俺」と書きたいな、ドラコのセリフ・・・・でも坊ちゃんだしな。)
「・・・・ミスを犯すわけにはにはいかない、ドラコ。 なぜならお前が退学にでもなったら・・・」
「それとは関係なかったって言ってるだろ?」
「真実を言っていると信じたいものだ。 あれは要領も悪かったし愚かなやり方だった。お前は既に、関係していたのではないかと疑われているんだぞ。」
「だれが僕を疑っているんだ?  最後にもう一度言っておくが、僕がやったんじゃない。分かったか? 
あの(Katie) Bellっては、きっと誰も知らない敵でもいたんだ。 
そんな顔で見るな! あんたがやっていることはちゃんと知ってるんだぞ。
僕は馬鹿じゃない。だが、そうはさせないぞ。お前を阻止してやる!」
「なるほど、Bellatrix叔母さんが、君にOcclumencyを教えていたんだな。 ご主人様(master)から、どんな考えを隠そうとしているんだ?ドラコ?」
「彼に隠し事なんかしていない。 お前に首をつっこまれたくないだけだ!」

ハリーも聞き耳をたてながら疑問に思ってます。 何が起こって、ドラコがスネイプにこんな口のきき方をするようになってしまったんでしょう? 笑
・・・わたしは、黒ドラコ、好きです。

「それなら教えてもらおう。 この学期中、なぜ私を避けている? 私が邪魔をするのを怖れてか? 私のオフィスまで来いと命令して、それも何度も命令して、来なかった生徒は未だかつていない。ドラコ。」
「気に入らないなら、Detentionにでもすればいい。ダンブルドアに報告すればいい!」
「どちらもする気持ちはない。その事をお前はじゅうじゅう承知しているはずだ。」
「それなら、オフィスに来いと命令し続けるのをやめろ!」

・・・スネイプは更に声を低くして、打ち明けます。(2章参照)
「私の話を聞きなさい。 私は君を助けてあげようとしているんだ。 私は君の母上に、君を守ると誓ったのだ。 私はUnbreakable Vowをしたのだ、ドラコ。」
「どうやら、Vowはやぶられるようだな。 お前の助けなんていらないんだから! これは僕の仕事だ。 彼が僕に下さったんだ。 僕がやり遂げるし、プランはあるし、それは上手くいくんだ。 ただ、思ったよりも少し時間がかかっているだけだ!」
「君のプランは何だ?」
「お前には関係ない。」
「何をしようとしているのか教えてくれるなら、手助けが出来る・・・・」
「僕には手助けしてくれる者が十分いる、残念だったな。 僕は1人じゃない!」
「今夜、お前は1人だった。 大変に愚かにも、見張りも応援要員も付けずに廊下をうろうろしていた。初歩的な過ちだ。」
「お前のせいでクラッブとゴイルがDetentionでなければ、彼らがいたはずだった!」
「声を低くしろ! お前の友人のクラッブとゴイルが今度はまともにDADAのOWLをパスしたければ、今よりもずっとまともに勉強しなくてはならない・・・」
「そんなの何の意味がある? DADA・・・ あんなものはジョークじゃないか? 演技か? 我々が、闇の魔法から自分達を守らなくてはならないとでも・・・」
「成功のためには不可欠な振る舞いだ。 どう振舞えばいいのか知らなかったとしたら、私がここ何年もの間にどうなっていたと思う? 私の話を聞け! お前は不注意すぎる。 夜に徘徊し、捕まり、クラッブとゴイルのような者に信頼を置いているのなら・・・・」
「彼らだけが味方じゃない。 もっといい味方がこっち側にはいる!」
「それなら何故、私を信用して秘密を打ち明けないのだ? 私なら・・」
「お前が何を考えているかぐらい分かるぞ! 僕の栄光を横取りしたいと思っているんだ!」
「子供のような話しっぷりだ。 君の父上の逮捕と投獄に腹立ちを感じるのは、大変によくわかるが・・」
ここで、ドラコは出て行ってしまいます。

さて~
面白い展開ですね。

★ドラコは、上の階(どの階かはまだ不明)を夜にうろついていた。(クラッブとゴイルの見張り役は今夜はなし。)
★スネイプは真剣に、ドラコの手助けをしようと申し出ているように聞こえる。(・・ように聞こえます・・)
★スネイプは、ネックレスの事件はドラコが犯人だと思っている。
★ドラコは、ネックレスへの関与を否定。(事実はずっと後、27章)
★ドラコは、Occlumencyが出来る。スネイプに事実を隠している可能性大。
★スネイプは、ドラコを何度も呼び出しているが、ドラコはスネイプを避けており、呼び出しに応じない。(昨年までなら、こんなこと考えられませんねぇ)
★スネイプは、Unbreakable Vowについて打ち明けているが、Vowが破られてもドラコは気にしていない。(Vowが破られると困るのはスネイプ・・・16章)
★ヴォルからドラコに与えられた仕事がある。
★プランがある。
★思ったよりも少し時間がかかっている。(Borginの店で話していた、修理したいもの?)
★スネイプはプランの内容をしつこく聞く。
★スネイプは、プランを知らない!!
★スネイプは、NarcissaとBellatrixに嘘をついていた。プランを知っていると言っていた。(2章)
★スネイプの知らない「もっといい味方」がいる。

・・・さてさて・・
スネイプは、どうやらプランを知らないのに、Unbreakable Vowをしてしまった事が判明した章です。
そして、ますます、ドラコがヴォルから指令を受けていることが明確になりました。
ネックレスについても否定していますし、とにかくドラコはスネイプの関与を拒絶しています。 何か、情報があってそうしているんでしょうか?
スネイプがバラすとでも? 本当に、スネイプに「栄光を横取り」されるのがイヤだ、という理由だけで、スネイプをこうも遠ざけているんでしょうか?
もしかして、「もっといい味方」とやらは、大人? Borginの店で、Greybackという名前が出てきていましたが?
その人たちから、「スネイプを信用するな」と言われているのでしょうか?
Bellatrixは、スネイプを疑っています。彼女が誰かに言ったとか? Unbreakable Vowのことも言ったのでしょうか?
ドラコは、いったい何を企てているんでしょうか? 
スネイプは、プランを知りたがっています。 知ったらダンブルドアに報告するでしょうか?
この章で、しゃべっていた事は覚えておいて損はないと思われます。

★16章 (ラストネタバレありあり)
さて、場面は既に、ロンの家です。
ハリーはロンに、盗み聞いたことを教えます。
「スネイプは、マルフォイの母親に、マルフォイを守る約束をしたと言っていた。Unbreakableなんとか。」
「Unbreakable Vow? まさか。」
「それを破ってしまうとどうなるんだ?」
「死ぬんだよ。」

ハリーは、スネイプとドラコの会話をダンブルドアに伝えるつもりです。
「ドラコの企てを阻止できるのなら、誰にだって教える。」と、ハリーは言ってます。
しかし、ロンは結構またもや冷静です。
「お父さんやダンブルドアや他の皆に言っても、何て答えるかわかってるじゃないか? スネイプは、マルフォイを手助けしたいのではなく、マルフォイの策略を探り出そうとしていたんだ、って、そう言うよ。」
・・・ふむ。
ロンはなかなか大人な事を言うようになりましたね。 
「そう考えたほうがずっとエキサイティングで面白い」よりも、「そう考えたほうが常識的」という風に、考えられるようになったんですねぇ。
ハリーは譲りません。
「あれは演技じゃない。スネイプにしたってあそこまでは出来ない。」
「僕は君の考えを支持してるよ。 でも、彼らは、スネイプはOrderの一員だって信じているからね。」
ハーマイオニーに意見を聞いても、マルフォイのプランを聞き出すためにやっている、そう言うだろう・・・とハリーも思っています。

Unbreakable Vowの「詳細な内容」について、ハリーは知りません。
・・・ 「守る」だけではなくて、「ドラコが失敗した時には、それをスネイプが代わりに遂行すること」までを含めて約束をしたことを、ハリーは知らないのです。
ドラコがヴォルから受けた指示の「最終目標」が何か・・・
それが問題です。
ドラコが失敗したら、スネイプはそれをやらなくてはならない、知らなかったら出来ないじゃないですか。困っちゃいます。
「スネイプが最終目的を果たす」というVow・・・

・・・ この「最終目的」という定義なのですが、6巻では、最後まで明確には書かれていませんでした。
結果的に、27章で起きたことが「最終目標」だったのか。
それとも、その前段階の「修理」してホグワーツを侵略するプランが「最終目標」だったのか。
Bellatrixは、2章で、「だれも今までに成功した者がいない」と言っています。
そりゃあ、27章で起きた事は殺人ですから、誰も成功してないです。(成功してたら、その人は死んでますもん。)
しかし、「修理」して、ホグワーツに侵略することが「最終目標」だったなら、なぜ27章でああいう結末になったのでしょうか?
やはり、最終目標=殺人?
Bellatrixの発言も重要な発言だとは思います。
「今までに成功した者がいない」 → 殺人だったら、そういう言い方はしないような気もします。
ただ、殺害を企てた者は過去に何人もいたが、誰もが失敗した、というような強い人物の殺人ならば、こういう言い方もありえるかもしれませんねぇ・・・
「ホグワーツ侵略」だけでしたら、既に成功した人がいます。シリウスさんがやってますよ?笑
でも、Bellatrixさんは、当時はアズカバンですから、ご存知ないでしょうか?

・・・もう一つ気になるのは・・・・・
スネイプさは、プランを知らなかったくせに、Vowをしました。
死ぬんですよ?守らなかったら。死ぬ。
最終目標を知らなかったので、余計にプランをすごく知りたいでしょうね。
最終目標を、ドラコが失敗して到達できなかった場合、身代わりになって遂行しなければ、スネイプが死んでしまうのです。

しばらくして、ハリーはようやくアーサーと喋る機会ができました。(ずっとアーサーと話したかったわけです。)
「駅で話したことですが・・・」
「チェックしたよ。マルフォイ邸にいって捜したが、何もない。壊れている物もない。」

ハリーは、「ドラコとスネイプの会話内容」を、アーサーに話して聞かせます。
「スネイプは手を差し伸べるふりをして、情報を得ようとしていたとは思わなかったかい?」
「それも考えましたけど、わからないじゃないですか。」
聞いていたルーピンが口をはさみます。
「我々がわかるとか知るとかいう内容じゃあない。我々ではなく、ダンブルドアだ。 ダンブルドアはセブルスを信用している。それで我々には十分なはず。」
「だけど、だけど、ダンブルドアがスネイプについて誤解しているとか・・」
「何度も色んな人がそれを忠告してきた。 最終的には、ダンブルドアの判断を君が信じるかどうか、って事だ。 私は信じる、従ってセブルスを信頼する。」

ルーピンは冷静ですね。
セブルスがドラコを質問していたのは、ダンブルドアの命令によるものではないか?とも、言っています。
確かに、ハリーはスネイプが大嫌いなので、大人たちはその「偏見」が入っているんじゃないかと思ってしまうわけです。
・・・しかしよく考えると、2章の経緯といい・・・
スネイプはプランを知らずに、プランを知りたくて行動していたように見受けられます。
すると・・・
やはり全てはダンブルドアの指示どおり?

また、この章では、Borginの店でドラコが言っていたGreybackの正体が出てきますね。
なんと、人狼さんです。
ルーピンは現在、ヴォル側のwerewolfに潜入スパイ中。Greybackは、werewolf勢力を強めることを目的に特に子供を襲って仲間にし、凶暴なことで知られる人物だそうです。ルーピンを噛んだのもそいつだそうです。
ドラコさん、そんな方とお友達ですか。(ため息)

全く、困った展開です。
ドラコを誰も止められません。
書くのが遅くてすいません。
この辺の章は、ちと重要な事が多くでてきてますし、スネイプ先生にも関係してるので、どうしても長くなっちゃいました。
読んでくださった方、有難うございます。
次にドラコの名前が出てくるのは、17章ですが、当人の姿はなかなか出てきません。また次回紹介します。



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