舞台は太平洋戦争中の北支戦線。安藤昇扮するヤクザあがりの将校が主人公。
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彼は軍の物資横流しや阿片栽培の利権で私服を肥やす悪徳上官にさからったために、不良兵士たちの寄せ集めである、その名も“地獄部隊”に放り込まれてしまう。
南原宏治扮する地獄部隊の隊長もまたヤクザあがりだった。
さっそく火花を散らすふたりだったが、いつしか互いを認め合う仲になる。
地獄部隊が巻き起こす猥雑なドタバタ劇に大笑い。
将校と抗日ゲリラの中国娘、部隊長と薄倖の従軍慰安婦、戦場の中で男と女のメロドラマが繰りひろげられた。
加藤泰監督が失敗作と認めている作品。
初めて見たが、痛快娯楽映画だった。
日の丸のかわりにへんぽんとひるがえる褌に、加藤監督の反骨を見た。
『阿片台地 地獄部隊突撃せよ』を皮切りに、長い2日間が始まった。
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