忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2011.11.10

2011年11月10日 | 過去記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111109-00000060-jij-soci
<中国人船長に罰金、釈放=五島列島沖の領海侵犯―長崎>

<長崎・五島列島沖の領海内で立ち入り検査を忌避したとして中国漁船の船長が逮捕された事件で、長崎区検は9日、漁業法違反罪で張天雄船長(47)を略式起訴し、長崎簡裁は罰金30万円の略式命令を出した。張船長は「起訴手続きに異議はない」と話しているという。
 船長は即日納付して釈放され、同日午後、乗組員とともに漁船「浙岱漁04188」(135トン、乗組員11人)で長崎港(長崎市)を出港した。
 長崎海上保安部によると、船内に操業していた形跡はなかったという。
 起訴状によると、張船長は6日午前10時50分から正午にかけて、長崎県五島市の鳥島沖領海で、巡視船の停船命令に従わず、漁業法に基づく立ち入り検査を忌避したとされる>


「魚は獲れますか?」と日本語で話しかけてきたのは、韓国漁船「第一昌運号」と「第二昌運号」の韓国人だった。1953年、場所は二百八十四農林漁区。公海上だ。だから、韓国漁船も手を振って通り過ぎ、そのまま付近で操業しはじめるのだが、これが実は日本漁船の監視だった。魚を獲っているふりで安心させた。日本の漁船がすぐに逃走出来ない状態、つまり、網を引き揚げるまで待っていた。第一大邦丸が揚網作業に入ると、韓国漁船はいきなり自動小銃を掃射、操舵室に座っていた船長は左後頭部から銃弾を受けて意識不明となる。「第一大邦丸事件」だ。

拿捕された第一大邦丸は済州島の翰林に連行される。船員の「負傷者を病院へ」という願いも届かず、船長は放置されて死亡。火葬もしてくれなかった。日本人船員は4畳のスペースしかない詰め所に18名が放り込まれた。食事も与えられなかった。代わりに韓国政府はハングルで「領海侵犯をしました」という調書を作成、コレにサインさせて日本への通知とする。韓国は海図の上にタバコとマッチを置いて距離を測定し、拿捕された場所は「翰林から9マイル地点」としたが、第二大邦丸の通信士が、ちゃんと文明人らしくコンパスを使い、速度から計算してみれば「翰林から30マイル」だとわかった。

日本はもちろん「李承晩ラインなんか知るか。さっさと日本人船員を解放しろ」と反論した。今よりはマトモだ。しかし、韓国は動じない。せっかく拿捕した日本の漁船から、漁獲物はもちろん、装備や船員の私物まで漁っていた。仕方がないから、佐世保にいた朝鮮沿岸封鎖護衛艦隊司令官グリッチ少将が李承晩に「いい加減にしろ」と会見を要求、強い者には逆らうな、ということで李承晩は即座に「遺憾の意」を表明して、空っぽになった漁船とふらふらになった船員を解放した。引き渡しの護衛には、米国のフリゲート艦70号がついた。

しかし、アメリカは所詮外国であるから、それからも竹島周辺では日本の漁船が銃撃されたり拿捕されたりした。1965年の日韓基本条約締結までに漁船328隻、抑留されたのは3929名、殺傷された日本人は44名になった。海上保安庁の巡視船も16隻が銃撃に曝された。そしていまでも、竹島どころか、周辺海域にすら、日本人は近づけない。それでもいま、少なくない日本人は「ソウル大好き」「韓国人と結婚したい」「韓国は礼儀作法ができている国」と言いながら、朝鮮人タレントを歓喜して受け入れている。

ロシアはアメリカが怖くないからなおさら酷い。北海道庁の記録では拿捕された漁船1302隻、抑留された日本人は9023名(平成19年まで)とある。また、ロシアはスパイと汚職の国でもあるから、タレントを送り込む代わりにスパイを作る。「レポ船」だ。日本政府が何もしてくれない、しかしながら喰わないわけにはいかない、ということで、一部の日本人はロシアの警備隊に情報を流して、カニを獲るのを見逃してもらう。情報だけではなく、日本の家電製品なども喜ばれる。何もないときは日本人ホステスを載せて行く漁船もあったらしい。ロシア中央政府が北方領土警備隊に「厳重注意」するほどだった。お前らばかり、良い思いをするなと。

比して、日本は支那人船長を罰金30万円で釈放する。少し前は海上保安庁の船に体当たり攻撃までされながら、前官房長官が超権力を発揮、起訴猶予にしてVIP待遇で帰っていだたく、という「離れ業」を見せてくれた。今回の支那人船長は日本領海内に侵入した理由を、船員が11名もいながら「寝ていた、ごめん」とのことだが、戦後、ずっと寝ているのは日本人だとわかる。コレが逆なら、どうなったか。はした金を即日支払って釈放、となる程度の話で済んだかどうか。

また、支那漁船には操業の形跡すらない。祖国から遠く離れた五島列島沖、仲間の船員11名と昼寝でもしにきたというのか。これを偵察と言わずなんというのか。政府の対応、海上保安庁の対応、日本国内の世論を念には念を入れて見定める行為にしか思えない。ふらふら漂ってきた怪しげな正体不明の船を銃撃せぬ国など世界にはない。外交問題にすらしない国などない。つまり、近い将来、必ず、上陸がある。万全の用意をしているはずだ。それは尖閣諸島が「晴れて」「領土問題」となるほどの「用意」である。


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