これだけ長い小説を新しく読んだのは久しぶりのような気がする。東野圭吾を読むのも初めて。何故選んだかというと「トランスセクシュアル」を描いたミステリーということをマチダタイムスさんが紹介されてたからであります。
ほんとに面白く一気に読んでしまいました。トランスセクシュアルを含め男女の性差による様々な思いを複雑に紡ぎ織り込んだ優れた小説だと思います。単純だと思ったタイトルも様々な事柄に対する「片方からの想い」という含みもあるのでは、と感じました。主人公のQB=元・大学アメフト・エースクォーターバックも魅力的なキャラクターです。
全然知らないくせに言うのもおこがましいですが、トランスセクシュアル、というような題材を扱っている小説を読むと往々にして狭い見方だけが描かれていて不満なことがよくあるのですが、この小説はよく考えられているし、とても共感・納得できる内容でした。
WOWOWでドラマ化されるそうですが・・・どうなることでしょうか。楽しみでもあるし、不安でもあります。