goo blog サービス終了のお知らせ 

SF ホラー映画 groan ファイル

過去まったくの忘れ去られた無名作品から現代の最新映画にいたるまで邦画洋画 SFホラーを主軸とした作品を幅広く公開日記 !

東日本大震災

2012年03月31日 | Weblog
震災から早くも一年が経過しました。
今、現在もなお大変厳しい状況が続く中、東北は被災地の皆様の復興と早い再建を
心よりお祈り申し上げます。

great earthquake

2011年03月27日 | Weblog
今回の、東北地方太平洋沖大地震により被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
被災地の一日も早い復興を祈念しお祈りいたします。

暖かい春は本当にもう、まじかです。       

マイキー MiKeY

2010年04月10日 | 解説 interpretation
最近は、日本全国の報道関係をあれこれTVや新聞を度々見ておりますと、幼児虐待が一つの社会問題と化しておりますが、そんな中、1992年日本全国劇場公開で、東京国際ファンタスティック映画際92年 正式参加作品として、脚光を浴びた米国作品がありました。それは大人となる親が幼児を虐待するのではなく、逆に子供が大人への反撃の逆襲をする映画でもあります。当時の映画は皆様も良く御存知と思いますが「ホームアローン」シリーズや「プロブレムチャイルド」などの他、一世代の大ブームとなるキッズムービーに逆にその一石を投じ、その影の暗黙、闇のダークサイド映画として、あまりにも論じるに子供から大人が受ける残酷なる残虐描写と恐ろしさに、ついには欧米諸国はもちろん、イギリス、欧州はフランスでも世界中で一時は無論の事ながら、子供への悪影響を及ぼすとして、上映中止 ! とまでなりましたが、世界中を震撼させた「本物のショック映画 !」 として封印すべき映画が日本上陸を果たしたのでありました。「チャイルド・プレイ」の人形型殺人鬼チャッキー、(チャッキーは子供の遊びにしかすぎなかった ・ ・ ・ ・ 。)オカルト・ホラーの「オーメン」のダミアン・ソーンなどなど ・ ・ ・ 他、史上最高となるその極悪ワルガキ ! その少年の名はマイキー ! 出演にはまだわずか9才ながら立派な大人を殺す、殺し屋マイキーを演じるのは「スタートレック88」の(ブライアン・ボンソール)が演じ、監督には「超人 ハルク」の(デニス・デムスター・デンク)があたり、強烈なる数々の仕掛けとトリックを仕掛けて大人を翻弄して、大人達をこれでもか、これでもかと、壮絶な死へと追いやっております。さて、その大まかな粗筋ですが、何年も子供に恵まれなかったトレント夫婦の元に9才の養子マイキーがやってくる。無邪気で笑顔を見せるこの少年を夫妻は一目で気に入り、いよいよ本当の幸福なる家庭を築こうと三人で誓い合ったのだが ・ ・ ・ しかし、夫婦は知らなかったのだ ! 少年の心に潜む邪悪なる真の狂気を ・ ・ ・ 。9才の少年でありながら、成人の若い女性を一旦恋をすると自分のものに独り占めにしたいという執着心でいっぱいになり、ストーカー的な行動と執拗なる目線攻撃には大人もタジタジ。独占欲に溺れる成熟したようなマイキーの子供行動は十分にもうすでに大人であり、それだけで狂気。親が君にはまだ性的用語の×××も10年早いと言われれば、それがどうしたと、言わんばかりに、邪魔する者は全員を皆を、手を変え品を変えで、あの手、この手、ありとあらゆるトラップ方法で次々に殺していき殺害、大人に時には甘え、利用し、用済みになるとグサッ、ブスッ。子供にとっては単なる(いたずら)もここでは大事件、しかし結局は警察も事故として処理されていく様はそれだけで不気味。しかし、こういった映画の原点は1957年製作のブロードウェイ・ミュージカル舞台の映画化であるマービン・ルロイ監督の「悪い種子」(THE BAD SEED)が始まりかと思われます。ローサを演じる少女(パティー・マコーマック)が、親や学校の先生の目を盗んでは同世代の子供達を事故に見せかけて手をかけて殺人を犯す場面は戦慄の震えではありますが、子供の無邪気ゆえにと言ってしまったらそれだけになります。この他にも、スペイン製作の「ザ・チャイルド」や、イギリスはジョン・ウィンダム原作の侵略物SFホラー「光る眼」昔はTVでも日本で幼い少女が(死んじゃえーっ)と言いながら別荘などで殺人を犯していく「あどけない殺意」がテレビ番組として「火曜サスペンス劇場」で放送されておりましたが、この番組放送後はテレビ局に数多くの苦情が殺到したそうであります。さてごく最近では、マイキーの少女版ともいえる「エスター」2009年 少女の周囲で起きる不可思議なる事件の謎をめぐるサスペンス・ホラーであり傑作スリラーでもある。これは少年ではなく悪魔的な少女が軸となるサイコ・
スリラー映画ですが、かつての邦画「リング」リメイクの米国版に匹敵するものがあります。三人目の赤ん坊を流産で死産したピアニストのケイトは、悲しみから立ち直ろうと、傷心を癒すために孤児院からやってきた人形のようにとっても愛らしく、お上品でしかも頭が賢くて、ロシアからやって来たという少女エスターを養女に迎える。一家はつかの間の幸せにひたるのだが ・ ・ ・ しかし少女の周囲ではやがて恐ろしい事件が起き始める。エスターに隠された邪悪な心に気づき、忠告に訪れた孤児院のシスターを、秘密暴露をされてしまったら絶対・い・か・ん・と惨殺。それから以後、エスターは本性を剥き出しにして、一家を恐怖のどん底に陥れる。家族のそれぞれの長所や短所をたくみに利用して、自分の意のままに操ろうとするエスターの心理戦略が実に恐ろしく、最後に彼女の出生の秘密や正体も驚きながら精神的にじわじわと一家を陥れて追い詰めていくストーリー展開がうまく、最後のラストまで息もつけない近来まれに見る傑作ともいえるでしょう。さて、マイキー少年が同じく自分を保護してくれた一家族や、その他の身内の大人達を散々殺害して、最後は自分の棲んでいる家に死体ごとガソリンまいて放火する。その後は全ては火災の火事でガス漏れ引火による火を使った誤った事故として、殺人事件をうやむやに完全処理されてしまいますが、父、母を殺して再び孤児となった彼は、孤児院にまたまた入居、またさらに新しい貰い手の家族が孤児院に現れて紹介をされる、これから養子となって迎えられる夫婦に、マイキー少年は我々観客にとどめとなる一言を言い放ちます。(これが僕の新しいパパとママなの?) ・ ・ ・ 。
 

蛇女の脅威 (THE REPTILE)

2010年03月19日 | 解説 interpretation
最高にそれでも面白いB級ホラーやSFの基本はやっぱり発想と着目とアイディア。低予算という宿命をも克服するための観客へ強烈に印象を与えて、尚且つ訴えるための必須なるアイテム。さて ・ ・ ・ 1966年は、それ以前からイギリスで、(ハマー・プロダクション)なるホラー映画を専門とする製作プロダクションがありました。とはいえ、まぁ現在では怪奇・SF映画専門と言った方が良いのかも知れませんが、そんな数多くの数えきれない程の多くの製作された作品の中で、一際輝くのが爬虫類の動物を扱った映画なのですが、1964年に古代はギリシア神話に登場する邪神、蛇の髪を持ち、彼女の持つその目を見たものは何でも石になってしまうという《怪物ゴルゴン》を題材にした(妖女ゴーゴン)1964年、怪奇なるクラシック映画の原点、そんなハマープロが製作した(女モンスター)物の一本が今回の紹介する(蛇女の脅威)1966年であります。ハマープロ以外にも、(恐怖 ! 蛇男) (吸血 ! 蛭男の恐怖)など他、爬虫類動物を題材に扱った映画作品は数多くありますが、(ちなみに筆者は哺乳類動物が一番好きですが、身近な生き物ではやっぱり猫が好きですねニャーォ♪ニャ、映画の中でもヴァーレイが黒猫を飼っております。)さて、肝心なる怪物の登場シーンはわすが5テイク程ながら、邪教的な宗教的なる呪詛で美しき美女が蛇女と化すのはハマープロがかつて撮っていた(吸血鬼ドラキュラ)のシリーズや(フランケンシュタイン)、そして(ミイラ男)など ・ ・ ・etc、そのたぐいまれなるモンスターを本当の怪物にするべき着想と発想のアイディアは一目置くべき作品群と言えるかもしれません。 その宗教的な呪詛で怪物となる蛇女のデザインは、ホラー映画史上(と観る者の頭)に、(蝿男の恐怖)を凌ぐまでに残る強烈な印象を与えてくれます。その特殊メイキャップ担当には(フランケンシュタインの逆襲)1957年のロイ・アシュトンがあたり、特殊効果のレスリー・ボウイも(原子 人間)1955年他でドキュメンタリー調のハマープロタッチを支え、後に(スーパーマン)1978年などに参加した大御所でもあります。
監督には、これ以前に同年1966年、この作品製作に入るわずか、ほんの三日前に(吸血ゾンビ)を撮り終えたばかりのジョン・ギリング監督があたり、(蛇女)演じる、変貌を遂げてしまう美しき美娘アンナには同じく(吸血ゾンビ)で地中から甦るゾンビを演じたジャクリーン・ピアースが、美貌がもったいなくも醜怪ながらも蛇の化け物に変貌しております。物語は兄の死を追って、イギリスの片田舎であるコーンウォールの村にやって来たハリーとヴァレリー夫妻。村では首に噛み傷を遺して
死ぬ被害者、村人が続出。ハリーが酒屋の亭主を誘って兄の墓を掘り起こしてみると、果たして彼の首にも同じ傷跡が ・ ・ ・ ! 村の医師であるフランクリンの屋敷を訪れたハリーは、蛇の顔を持つ蛇女の怪物アンナ(ジャクリーン・ピアース)に襲われ瀕死の重態に。慌ててフランクリンを訪れたヴァレリーは、恐るべき蛇女の正体と、その誕生秘話を聞かされるのだった ! DVD特典映像には、イギリスの俳優オリバー・リードがオーディオ・コメンテーターを担当したイギリスBBC製作のTVー特別番組「world of hammer/wicked women」
が収録されています。ファンは黙って観るべし ! 必見です。

アルマズ・プロジェクト (ALMAZ BLACK BOX)

2010年03月14日 | 解説 interpretation
人類が初めて宇宙へ探査機を打ち上げるのに成功したのは旧ソ連が1957年の10月に世界初の人工衛星『スプートニク1号』が打ち上げ成功した時の事。それからわずか50年の程のうちに、有人での宇宙飛行をする事も難しい事ではなくなり、今現在では太陽系の外側に向けて探査機を飛ばすまでに宇宙工学技術は進歩してきているのだが、ロシアの開発した最新的な有人宇宙ステーション(アルマズ号)クルーは男三人に女一人。その打ち上げ後は、半年にわたる長きの期間の調査と研究後は地球に帰還する予定たったのが、米国の宇宙船(ソユーズ)が共同調査のためにドッキングをして、二人の宇宙飛行士を船内に迎え入れてから、やがて言い知れぬ疑心暗鬼や謎の正体不明の存在や船の度重なる原因不明の故障と停電。緊急異常事態、緊急脱出用にとあったソユーズ号が原因不明のままロック解除して宇宙の藻屑へとなってしまう。そして地球との無電交信も救難救助要請すらもまったく出来ない状況に陥り、予定の軌道をも遠く離れてしまい、しかも肝心なる命綱、酸素も残り少なくなり、後は地球へのカウントダウン墜落をも余儀なくされて彼等はパニック状況となって次第に脅かされていく。完全なる逃れられない決定づけられた閉鎖的な環境での舞台と宇宙という特殊なる空間での絶対に逃れられない異質なる世界での旧ソ連のロシア製作での、ウクライナの山中へ墜落した船の残骸から回収された船内をカメラで記録して捉えたブラック・ボックスを編集したビデオ映像フェイク物!?ドキュメンタリー映画。クルー達が一人、また一人と謎の窒息死を迎えたりする途方もない緊張感がさらなる残ったクルーへのとてつもない絶望を生み出す ! 謎の電波受信はUFOから送られてきたものなのか ? 2000年、お正月の日本劇場公開での超大ヒット作映画、全世界をも震撼させたホラー映画(ブレア・ウィッチ・プロジェクト)その類似品と言いたいですが、年代的にはこちらが先の製作かもしれません。初夏の暑い夏、日本での劇場公開作品。(パニック・スリラー)という一種のジャンルもつけられますが、明らかにこれは筆者が思うにホラー映画の類になるでしょう。10年前にロシアが闇に葬った宇宙計画(アルマズ・プロジェクト)遂に発見回収された船内の映像には悲劇の最後までもが収められていた。最早、映画と呼べない衝撃映像が、世界に先駆けて、ここ日本で公開される。1998年11月 ロシアのアルマズ号 消失 ! 空白の67時間。【しかし公式なる宇宙探査の歴史の史実にはまったくの記録が残っていないので、この映画作品は虚構の産物であり嘘ですね。】
隠蔽と隠された真実の行方は ・ ・ ・ 。宇宙の果てでいったいクルー、乗組員達に何が起きたのか ? さて、この映画の全般的評価を書くと星がどのくらいあるのか ? ☆☆☆云々ですが、ある大手PC某通販、での観賞した方々のレビューによる感想によると、はっきり言って最低↓ランクでした。ですが ・ ・ ・個人的には良く出来た、上出来なる素晴らしい作品だと私はそう思います。ですので★★★★といったところでしょうか。
果てしもなく広大に広がる宇宙では、人間がいかに弱い存在か ・ ・ ・ 無力なのかを思い知らせてくれる作品でもあります。
でも、この映画を将来は宇宙飛行士になりたいと夢を持った少年や少女がみたら、夢をあきらかに断念するかもしれませんね。学習研究社の本は(宇宙の裏側がわかる本)太陽系の姿から、宇宙誕生の秘密まで・・・を今回は参考文献にさせていただきました。

太陽の怪物 (HIDEOUS SUN DEMON)

2010年02月28日 | 解説 interpretation
古典モンスター・ホラーとSF映画が融合した世紀の異色作『太陽の怪物』が現在、待望の国内で初めてのDVDソフト化を控えている。そのあらすじは・・・?
日光を浴びると怪物に変貌してしまう驚異の科学者 ! ?
原子力物理学者であるギルバート・マッケンナ博士は、実験中に不慮の事故で放射能を大量に浴びて病院へ担ぎ込まれる。彼はその後・・・不屈の精神で生き抜くも数日後に、病院の
屋上でのんびりと日光浴をしていた博士は、何故か、全身にウロコ状の怪物へと変貌して変身してしまう ! 即座に病院関係者や本人の連絡により、駆けつけた同僚のマケル博士と彼の恋人であるアンをも驚かせるが、ギルバート博士の突然変異は、放射能障害による進化の逆転現象で太陽光線を媒介として、爬虫類へと退化したと病院の医師により診断される。日陰では元の体に戻るために日中の外出を禁じられたギルバート博士は、静養を兼ねて海岸沿いの別荘へと閉じこもるのだが・・・・。夜しか外出できない吸血鬼のような怪物の徘徊と
モンスターのデザインは素晴らしい ! 特筆すべきは、かつてSF・ホラー映画の鬼才 ジョン・カーペンターに多大な影響を与えた、ナイジェル・二ールが脚本を書いた(原子 人間)
1955年やリック・ベイカーが特殊メイクを担当した、(溶解 人間)など、人間の持つカルマ(業)や、さがなど、その人間が持つ生存要求本能の空虚さ、そして虚しさなどの点に注目するべき点は大きくあります。皆様も機会ありましたら是非、拝見の程を・・・・。発売日3月29日(月曜)です。発売元・TCメディア、販売元・オルスタックピクチャーズから。

映画館の終映 (the last read show screen)

2010年02月21日 | 解説 interpretation
先日は、夜の時間に東京は新宿、歌舞伎町へ足を運んでおりました。かつて大繁栄の栄華を誇っていた演歌の歌手の登竜門(コマ劇場)は最早廃業し、そしてあのハリウッド映画俳優であるスターキニア・リーブスも来訪した(マトリックスpart2)
キャンペーン時に、新年への新しい幕開けであるカウント・ダウンパレードで訪れた事もある一代イベント会場の歌舞伎町には、今やかつての面影は無く、映画館への衰退である、コマ劇場に続く私達になじみのある映画館をも廃業へと追い込まれていくのでありました。日本全国的に現在は、映画館が今、どれだけ廃業を余儀なくされているのかは僕にはわかりませんが、今年の1月26日、東京は名所ともいうべき『有楽町西武』が年内の閉鎖を発表しましたが、こうした映画館のみならずデパートの店じまいは、今年に入って約10店目という、昨年の9店舗を早々と上回る勢いなのだそうです。しかし、日本全国、今や世界的にも共にも言える不景気な経済。絶対的に熱烈なファンでもある私達には、映画館の衰退は少々ながら寂しい気がいたします。

long silence !

2010年01月22日 | 今日の出来事
さぁて、長らく沈黙をしておりました、fzhihiro112です。読者の皆様、大変寒い毎日が続いておりますが、お元気でいらっしゃるでしょうか?目下の筆者PCが故障のため、電気屋にて改めて新品PCを購買をしなおしていたところですが、回線接続環境やら、何やらで、長い沈黙をしておりました。あれから長い間、ファン!?の皆々様へはここに心からお詫び申し上げるしだいであります現段階では、妙な愛着のせいか古きPCを現在でも使っている状況ですが、また復活の折はどうか宜しく暖かく迎えてくださるように宜しくお願いいたします。
自称ながらホラー映画研究家 fzhihiro112でした。
誌面上ながら、読者登録していただいた方へは、どうも有り難うございました。

動物パニック映画年表 PART Ⅱ

2009年05月20日 | 暗闇の祝祭日
さて、動物パニック映画作品として面白い!という作品を幾つか紹介をしてきました。是非とも皆様も地元の町で、見つけ次第レンタルビデオショップなどで、借りるなどして御観賞していただきたいのですが・・・今までの作品で見逃せないのは、皆様も良く御存知の鮫パニック映画「ジョーズ」と鰐パニック映画「アリゲーター」の二つであります。まぁ誰もが日頃、日常に良く飼っている動物、犬パニック映画で1976「ドッグ」もそうですが、また私の好きな小動物、年代不明?猫パニック映画で、大金持ちの大富豪のお屋敷、邸宅に飼われていた大多数の猫が突如、凶暴化して一人住まいで孤独な生活をしいたげられていた若き未亡人が、新しい内縁の夫を屋敷に迎え入れようとしたとたんに、彼女に恐ろしい襲撃を開始する「猫」もありました。プロット自体は良く似た4作品ですが、どの作品も完成度がやたら高くて↑ぶっちゃけ、心地の良い緊張感を楽しめる事だけは、うけあいです。次にサスペンスの帝王、アルフレッド・ヒッチコックの「鳥」。何の意味も無く人間に襲撃してくる、襲いかかる鳥は非常に不気味で不思議な不快感が残る、しかしそこには何か・・・?心理的嫌悪感を味わいたいのならば、蚯蚓やゴカイといった軟体動物パニック映画「スクワーム」とズバリゴキブリのパニック映画!「ネスト」。
どちらも不快感とイヤァーな気持ちになる事間違いなし!嫌いな友人とかに観せて上げましょう。そして最後に98年に大ヒットした映画「タイタニック」そのジェームズ・キャメロン監督による劇場デビュー映画1981年の日本劇場公開作、「殺人魚フライングキラー」駄作といってもさしつかえない作品ですが、まぁ話題作りにくらいにはなるかもしれませんね。

1980 アリゲーター 

1980 ジョーズ・リターンズ 

1981 コブラパニック・呪われた牙 

1981 殺人魚 フライングキラー

1981 マン・ハンティング/人間狩り

1982 巨大ねずみパニック

1982 人蛇大戦・蛇

1983 猛獣大脱走 THE WILD BEASTS (伊) (この作品も筆者のお気に入りです。劇場公開時のパンフレットの欲しい方はお譲りします。)

1983 ジョーズ 3

1986 大蛇大戦 

1986 パニック!殺人ジョーズⅤ

1986 モンスター・クロコダイル/聖なる生贄

1987 ザ ネスト (濠)

1987 ジョーズ復讐編

1987 スラッグス SLUGES THE MOVIE  米国=スペイン合作(この映画も不快感100%です作家のショーン・ハトスン原作で、筆者も読みましたが、真っ黒い大きなナメクジが大量に出てきて人を襲いまぁーす。ウネウネニョロニョロ)

1988 バード・パニック

1988 キラー・クロコダイル

1988 ゴッド・フード AFTER FOOD OF THE GODS (カナダ) 巨大なドブネズミが人を襲いますミッキーマウスではありません。
襲います

1990 アラクノフォビア

1990 キラー・クロコダイル/怒りの逆襲

1993 新 鳥

1993 スティンガー

1993 ティックス TICKS (米) (動物に寄生する蚤が巨大化して人を襲う映画であります。)

1995 ホーネット

1996 ビースト/巨大イカの大逆襲

1996 ラトル・スネーク/毒蛇襲来

1997 アナコンダ

1998 ジョーズ98 激流編

1998 マラブンタ

振り返ってみますと1980年代が一番、ホラーや動物パニック映画の全盛期だったような気がいたします。


book review !(この門をくぐれーホラーの国を旅しようとする者よ)

2009年02月05日 | 評論感想
ホラー映画の好きな方々であれば、くどくどと解説はもう必要ないと思います。
とにかく能書きは抜きにして、今回は前回の動物パニックホラー映画から、その資料編に移りたいと思います。大手の書店、または図書館などの、特に都会でも田舎でも映画のコーナーにある書棚に本棚に足を運べば、何冊か好きなジャンルの本が沢山あるわけですが、その多数ある本の中から筆者のお気に入りの数冊を紹介していきたいと思います。

最近刊行された本で、昨年の10月に産経新聞社から出された「ホラー映画クロニクル」the chronicles horror movies は、サイレント期から21世紀まで世界のホラー映画史を網羅したハリウッド、ヨーロッパ、日本はもちろん、アジア、南米、アフリカ、オセアニアetcなどなど・・・。永久保存版!の一冊であります。

次に、昨年の12月に刊行された、別冊宝島 宝島社の「ホラー映画の世紀」ホラー映画を俯瞰する永久保存ガイド!人は何故恐怖を楽しむのか?恐怖と血飛沫に彩られたホラー映画の100年。古典から名作、最新まで最高の一冊であります。
著者や総監修者も総勢で10人おり、何よりもゾンビ映画のドイツで産声を上げた古典映画、「カリガリ博士」と封印された問題作!異形の者達が喝破する日本劇場公開が危ぶまれた「フリークス」の二つのDVD特典付録がついているのにはファンには嬉しい限りですな。

ちょっと古く、平成12年に刊行されたネコ パブリッシング社の「ホラー映画 戦慄と怪奇の物語」the nightmare from the movies やや単行本に近い本ですが、
和製ホラーから洋画ホラーまで、古典から名作までを一点一点丁寧に解説と評論しており、今後、ホラー映画を鑑賞するに際してのちょっとしたパンフレット兼ねた初心者へのガイドと案内板になっております。

日本初の!!ホラー映画専門月間誌を発表した筆者も愛読しているABC出版社の「スケアード」(その前はヴィゾーンでしたが・・・結局は廃刊に・・・)そのABC出版から2007年に出でいる殆んど上級者向け、矢澤 利弘著 イタリアのホラー映画監督のダリオ・アルジェントの超熱心なる研究書本「ダリオ・アルジェント 恐怖の幾何学」これ以上に無い最高の名著!!

最後に2004年にフィルムアート社から出た、米国はSF・ホラーの映画監督のジョン・カーペンターの長時間インタビュー集を編著したジル・ブーランジェ、井上 正昭訳「恐怖の詩学 ジョン・カーペンター 映画作家が自身を語る 人間は悪魔にも聖人にもなるんだ」JOHN CARPENTER THE PRINCE OF DARKNESSもまたファンの方々には涎ものの一冊であります。まだ読んでいない方は是非一読をお奨め
いたします。

animals panic horror movie chronological table

2008年11月02日 | 解説 interpretation
かなり長期間にわたり、沈黙をしておりましたfzhihiro112であります。
自らのホラー映画の研究に勤しんでおりまして、長らく黙しておりました。
さて、今回はその成果といたしまして、人間に牙を向け始めた獣達、即ち動物パニック・ホラー映画に集点を当てていきたいと思います。
その「映画年表」を発表羅列しながら、その当時の映画ならば、私はその映画なら確かに観たぁよぉー懐かしいと古きあの日を思い出していただけるのならば筆者として幸いに存じます。なお、年表の中の何本かは当ブログで
物語解説しております。



年度   日本公開当時邦題       原題        製作国

1954 黒い絨毯           the naked jungle 米国
1955 世紀の怪物/タランチュラの襲来 tarantula 米国
1957 黒い蠍            the black scorpion 米国
1972 吸血の群れ          frogs 米国
1972 いなご軍団襲来/大自然の狂った日 locusts 米国
1974 大襲来 ! 吸血こうもり      chosen survivors 米国
1974 マンバサ病原体・禁断の都市/消えた実験動物の恐怖 the missing are deadly 米国
1975   恐怖 ! 蛇地獄  rattlers 米国
1975 JAWS/ジョーズ   jaws 米国
1976 恐怖と怪奇の世界/パニック野犬群 人を襲う tales of the unexpected devil pack 米国
1976 キラー・ビー the savage bees 米国
1976 グリズリー  grizzly 米国
1976 スクワーム  squirm 米国
1976 ドッグ    dogs 米国
1977 オルカ    orca killer whale 米国=伊
1977 巨大クモ軍団の襲撃        kingdom of the spiders 米国
1977 キラー・アンツ 蟻/リゾートホテルを襲う人食い蟻の大群 ants it happened atlakewood manor 米国
1977 タイガーシャーク  tintorerab ! 英=メキシコ
1977 テンタクルズ    tentacles 米国
1977 毒蜘蛛タランチュラ・死霊の群れ  tarantulas the deadly cargo 米国
1977 ホワイト・バッファロー the white buffalo 米国
1978 キラー・フィッシュ killer fish 伊=ブラジル
1978 ザ・キラービーズ  the bees 米国
1978 ジャイアント・クロコダイル giant crocodile タイ
1978 JAWS2/ジョーズ2 jaws 2 米国
1978 スォーム         the swarm 米国
1978 呪われた毒毒魚 人類滅亡の危機 barracuda the luclfer project 米国
1978 パニック・アリゲーター/悪魔り棲む沼 the great alligator 伊
1978 人食いシャーク・バミューダー魔の三角地帯の謎 the shark s cave 伊
1978 ピラニア          piranha 米国
1978 猛獣大脱走/全市民緊急避難せよ ! beasts are on the streets 米国

以下は次号へ ・ ・ ・ 。
最後に誌面上ながら「ぶんさん」御登録有り難うございました。 筆者

セッション 9 (session 9)

2008年08月28日 | 解説 interpretation
19世紀の昔に建設された北米でも第一位と言われた世界的にも有名で、廃墟のマニアだったら知らない者はいない、巨大な広い実在する建築物 ! 精神病院跡「ダンバーズ精神病院」それが21世紀の現代に入り、今では完全閉鎖をされて誰もいない廃墟と化したこの廃墟の建物に、再び新しい市役所への変貌話が行政から持ち上がり、そのまま建物は保存して、改築作業を開始する事になるが、そのためにはまず、かつての建物のあちこちに蔓延っている「アスベスト」石綿有害物質を除去しなくてはならないとわかる。そのために、その道の専門の業者に頼んでアスベスト除去作業を開始する事になるのだが、実際には三週間の日程で作業を進めなくてはならないところを一週間以内に完全撤去すると、撤去作業責任者であるゴードン・フレミング(ピーター・ミュラン)は仕事欲しさに担当者に言ってしまう。その代わりに、賞与を一人100万円払って欲しいともお願いをする。市役所の公僕的窓口開始まで期限のあまりない市の担当者はこの条件を飲むが、廃墟の精神病院に訪れた5人のプロの撤去作業者達は、ここでかつて想像を絶する惨い虐待を受けた患者達の実態を知る事となり、やがて得体の知れない正体不明の恐怖が彼等を蝕みはじめる ! 病院の霊安室から遺体保管庫までもがそのままあり、深い地下室で見つかった「セッション№1」から「9」まで続く夥しい埃にまみれた古い治療録音テープ ! 再生をしてみれば、それはこの精神病院に入院していた多重人格症の若い女性メアリー・ホブスによるものだった。ホラー映画というよりはサイコ・スリラー映画といった方が良い映画かも知れませんが、1999年製作の米国映画。監督には、「ワンダーランドの駅で・・」のブラッド・アンダーソン、主演にはイギリスの名ベテランで数々の賞に輝くピーター・ミュランがゴードン役に当たり、中年のオジサンのあぶない役を見事に演じております。この映画に登場してきた「ロボトミー手術」や「アイスピック療法」なのですが、これは近代精神医療が生み出した、悲しき無感動人間といい、1970年に誕生し、瞬く間に全世界に広まった手術であり、夢の治療はやがて、多くの知能低下や癲癇を引き起こし、この日本でも頻繁に行われていたともいいます。しかし、ロボトミー手術は様々な問題があるとして昭和50年、日本精神神経学界にて事実上禁止をされたが・・・日本でもこの手術を受けた患者の数は約12万人までも実際にいるとも言われている・・・・。そもそもロボトミー手術とは強度の興奮(excitement)や不安感(uneasiness)を持つ精神病患者に対する画期的な治療法として1950年代から世界に広まったといい、人間の脳の中で主に感情(feeling)や知性(intellect)などあるいは思考(thinking)を司る脳髄の前頭葉の一部を切断、あるいは破壊するという手術であります。またこの手術を受けた患者は従順で大人しくなるため治療のかいもあり、治ったように見えるが、それは物事に対して無感動、無関心になるためでもあった・・・・・精神病院での施術後は人間の思考能力や集中力が失われて、多くの者が生きる気力を無くして酷い頭痛や発作の後遺症に苦しんだ・・・・・そしてこの手術は患者を治療するためでだけではなく、社会や一部の病院が精神病者を従順にさせて管理するために行われたようなのだ。
そしてまたこの精神病院においては時に医師や看護士に対して反抗的な態度を取る患者に対する厳格な罰則 ! としてもこの手術が行われていたともいう。入院する患者達は、その手術を今日、明日、はいったい誰が受けるのか ? 毎日を脅えて過ごしていたともいいます。さて2005年一月9日付「毎日新聞」の訃報欄に、ローズマリー・ケネディーが7日、米ウィスコンシン州の施設で死去したという記事がひっそりと載っていました。亭年で86才で死因は不明。ローズマリーはジョン・F・ケネディ元妹で、愛称をローズィといった。86才という年齢は長寿ともいえるが、
正直、それ故に彼女の死に特別な悲しさがつきまとう。ローズィには生まれつき知的障害があり、ケネディ家の対面に傷がつく事恐れていた彼女の両親は、ローズィ
が23才の時に本人の承諾なしにロボトミー手術を受けさせたのであった。
さて・・・・この「ロボトミー手術」とは「frontal leukotomy prefrefrontallobotomy」の通称であるロボトミー「lobotomy」は「前頭葉白質切載術」と訳される。まぁ簡単に言うと、大脳の白質を切除する手術であり、1935年にポルトガルの神経科医であるE・モニス医師が創始したロボトミー手術は、主に
精神症状の改善を目的にとしており、まず頭蓋骨の両側を両側側頭部に手術用ドリルで穴を開けて、ロボトームと呼ばれるヘラ型の長いメスを差し入れ、上下方向に扇型に動かして神経線維を切断するのである。米国では1936年に、神経科医W・フリーマンと同僚の医師外科医Jワッツが、63才の女性鬱病患者に米国内では最初の
手術を行う。その後、彼等はモニス手術法を改良して、眼窩からアイスピックに似た針を導入して小槌で打ち込む「アイスピック手術」を開発する。野心家のフリーマンはマスコミなどへの自己宣伝も熱心であり、その甲斐あって、ロボトミー手術は統合失調症や鬱病といった精神疾患の福音的な治療法として全世界に広まっていく。創始者であるモニスの名声も次第に高まり、1949年にノーベル医学生理学賞を
受賞した。ケネディーのローズィがまだ世界で数百例しかないロボトミーを受けさせられたのは1941年の事。時折、抑姓のきかない怒りを爆発させたというが、実際には彼女の知的障害は軽度のものであったという。彼女は美しい容姿をしており、
無邪気で善良な性格だった。ダンスが大好きで、簡単な本を読んだり、手紙を書くといった精神活動も行えている。だが両親はローズズィを自制心のない肥満を鬱い
、街をうろつき見知らぬ男と関係する事を恐れて娘を「米国で最初のロボトミーを受けた知的障害者」にした。フリマンとワッツが手術を担当し、ローズィの頭蓋骨に幾つ物穴を開ける方法が採られている。手術後には、ローズィの知的障害はかえって重症となり、幼児の段階状態まで退歩してしまう。時折片言を呟くだけで、家の壁を見つめたままで何時間もの間、黙って座り続けるようになった。以前の溌剌とした面影が失われた挙句、発作的な怒りは収まり無かったらしい。ローズズィは
施をたらい回しにされて、ニューヨークにある郊外に私立精神病院に一人ぼっちで
長期間閉じ込められた。2005年には臨終の時を迎えるまで、彼女は人生の殆んどを
施設で過ごしている。
日本国内だけでも12万人が経験したという、この手術は脳の前方にある前頭前野は記憶、感情、言語、社会性、衝動の抑制な、人間の高度な精神活動を司る役割を果たすのであり、前頭前野の機能を奪うロボトミーはね合併症として好ましくない人格感情変化や知能低下、癲癇などを引き起こす事があった。向精神薬療法の出現と
人道地見地からロボトミーは70年以降殆んど行われなくなるが、日本精神神経学会は1975年に「精神外科を否定する決議」可決した。だが日本でも第二次世界大戦後の一時期、ロボトミーが主に統合質失調症に対して行われている。一説によれば
その数は12万にも登るという。戦後文学の旗手の一人、作家の中村真一郎も妻の急死などが原因となって精神を病み、ロボトミーを自ら受けている。その後後遺症で
記憶の一部を失うが、それでも作家活動は続けることが出来た。映画「モスラ」の
原作となる「発光妖精とモスラ」(福永武彦 堀田善衛との合作)もロボトミーの後の作品である。最後に完全隔離された閉鎖病棟の重度患者のいる保護室にいる録音されたテープの中にあるセッション《9》から、ダンバーズ精神病院の医師が、メアリー・ホブスに語りかける治療テープから流れ出てくる声には、医師・・・(サイモン【メアリ・ホブスにいる多重人格者の名前】君は今何処にいるんだ?)
サイモン【メアリー・ホブス】(男の声で)俺がいるのは・・・傷つき・・・弱った心に潜んでいるんだ・・・・先生。






ピーシャンナン (原題名省略)

2008年07月03日 | 解説 interpretation
この頃は、段々と暑い本格的な夏の季節へと、到来を予想させるように気温が高くなってきておりますが、皆様お元気でしょうか?こんな時だからこそ鰻をしっかり食べてホラー映画でも観ながら蒸し暑さを吹き飛ばしましょうさて、今回のホラー映画は、今までに一度も紹介をされていなかったアジアの国は亜熱帯、タイの国、東北タイに伝わる奇怪現象に地元の本格派女優が体当たり演技をした、タイ製ホラー映画『ピーシャーンナン』を御紹介をしたいと思います。今作のこの映画は、森林の森で作られた映画上映会で観衆が突如、消えたと言うもので、2007年の昨年暮れに、地元のタイで公開されたこのホラー映画は(日本劇場未公開)タイの地方に伝わる、奇妙な謎に秘められた(お化け)が題材であります。監督には新進気鋭のソンサック・モンコントーン。主演には売り出し中の若手俳優のアチタ・プラーモ。現在は人気バンドのボーカルを務める正真正銘の歌手でもあります。その相手役にはトン・バックマイが久々にスクリーンに登場10年程前に大手レコード会社グラミーよりアイドル歌手としてデビューした彼女は、二コルやマイ・ジャルーンプラーなどと(日本ではあまり定評のない)スペシャルユニットに参加するなど、その歌唱力を買われて次第に本格派シンガーとして頭角を現す。近年はRSレコードに電撃移籍するやいなや艶やかなイメージのセクシーなお姉さんに大変身今ではRSの看板歌手の一人でもあります。まぁそんな二人が今回挑むのは、タイの東北地方ウドンタニー県に伝わる怖いお化けのお話このウドンタニー県といえばベトナム戦争当時に、米軍が駐留したいたことで非常に有名な大きな町であり、隣国のラオスへ行く場合にも通るところでもあり、日本人旅行者にはとても馴染みが深い。さて、映画の物語はバンコクのとある病院で働く正義感の強い医師のユット(アチタ)が自分のチームスタッフに聞かせた奇怪現象から話から始まる。その昔、ウドンタニー県にあるカムチャノートという名前の森があった。その森では何時も特設の映画上映会を行っていた。森の中に大きなスクリーンを張り巡らせて、映写機をひたすら廻す一人の男。
しかし、その映画を観ている観客は何故か男性は黒い服を着て、女性は白い服を着ているのだという。そして一通り映画を観終わると同時に、それまでスクリーンの
前にいた多くの観衆が忽然と姿を消すという事であった。世にも不思議な奇妙な話を聞いた看護婦のオン(トン)は、仕事も手につかないほどに四六時中カムチャノートの森の事が頭から離れないでいた。そして、それからやがて次第にオンのまわりで信じられない現象が次々に起こっていくのであった。同じアジアでも、韓国のホラー映画など、そのお国のホラー映画が有名で、かの米国ハリウッドでさえリメイク権を獲得に、やっきになったのは記憶に新しい。そもそも(ピー)とはインドネシア語で死者の霊の意味、今作品は笑いなしの正真正銘のホラー映画として大ヒットしたことは記憶の新しい

メサイア・オブ・デッド (messiah of evil)

2008年05月29日 | 解説 interpretation
沈黙をしっぱなしのfzhihiro112です。先日、久し振りに(サンゲリア)zombie2 1980年/イタリア映画 25THアニバーサリー・スペシャル・エデションのDVDをじっくりと家で観ましたもう20年以上も時間が経過をしておきながら、今尚、その残酷描写の色褪せずに拍手喝采すべきの新鮮度を保ちながら、かなりコアな熱狂的なマニアックなファンが多い事と、支持する仲間の多い事に思わず感動をいたしました。さぁて、そんな200本、あるいは300本と数えきれないゾンビ映画を片っ端から我々ファン側も観ていると、必ず、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるで ・ ・ 思わず傑作だとも言える作品にも時には少なくとも、ドンパチ当たるわけですが、そんな数多いトラッシュ・マウンテン・ビデオ(屑の山)シリーズ、DVD映画作の中から、あの「ゾンビ映画大辞典」を編纂して書いた伊藤美和大先生御推薦のゾンビ映画の一本が、今回の記事であります。(terror reigns when he returns)さて、今作は1970年の30年以上も前に、アメリカで製作をされて、その脚本と監督には、後に「アメリカン・グラフティ」そして、スティーブン・スピルバーグ監督のハリソン・フォード主演映画新作の公開が待ちどうしい「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」1984年作の脚本に参加をするウィラード・ハイクとグロリア・カッツの二人組。白黒映画ではなくちゃんとしたカラー作品ですが、1968年製作のジョージ・A・ロメロ監督の超傑作ゾンビ白黒ホラー映画、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の影響を色濃く出した映画で、いかにこのホラー映画が後々にホラー映画の新人作家達に、強い影響を及ぼしていったのか理解出来るというものでもあります。かといってまったくの模写物真似といったものでは決してありませんが、英はダニー・ボイル監督のゾンビ・ホラー・アクション「28日後 ・ ・ ・ 」の続編、ファン・カルロス・フレスナディージョ監督の2008年作「28週後 ・ ・ ・ 」新種のウィルス感染によって人間や動物が凶暴化するまったくの治療不可能な新種のウィルスがイギリス全土に蔓延する崩壊の危機的に立たされるホラー映画でも、ノソノソと歩かずに、出てきた激走する、走るゾンビがこの映画ではすでに1970年代には登場していたのは少々驚きでした。何が原因でいったいこのゾンビが現れるのかは、この映画ではまったく特定原因を明らかにはをしておりませんが、いたってその不気味なる雰囲気だけは、かつてのホラー映画の中でも抜群に群を抜いており、ヒッチハイクして乗った人物が車を運転する男に礼を述べると、突如生きたまま溝鼠(ドブネズミ)を唐突にあんぐりと口を開けて、齧って貪り食べ始めたり、これといった理由も無く男の喉を、鋭利な刃物で切り裂き始める少女そしてある夜不気味に高速を走るトラックの荷台に、大量に満載され運搬されていく積まれた無残な死体の山 ・ ・ ・ etc ・ ・ 全編に散りばめられた恐怖のシーンはまだまだ沢山多数ありますが、いやはや何とも不条理で道徳のかけらも無いような強烈なるホラー・エッセンスを、ビシビシと観る者にやたら提供していく手法はさぁすがだなぁとしか言いようが無く、数人のヒロインが高台の都市から遠く離れた郊外の別荘で、ある男性と、共同生活を始める件や、別荘を出たあるヒロインの若い女性が、夜な夜な裏寂しい人気の無い、街灯の殆んど無い、暗い町をハイヒールの足音を忍ばせながら孤独に歩いていると、不審な数人の男達に後をつけられて尾行をされていると気づく気味悪くなり、慌てて入った近くの、深夜営業をしているスーパーマーケットの店舗に入るが、何故か店の中では客も店員も誰一人いない。店舗を歩き回っているうちに、肉専用売り場へとたどり着くと、数人の中年男女が店舗の販売用商品肉を貪り喰っている。ヒロインの女性に気づくと、こっちの方が良いと言わんばかりに、逃げるヒロインを店内で追い掛け回し始める。出口は既に閉じられて脱出は不可能。また別の女性が同じように映画館の中で襲撃されるシーンも絶賛にと賞賛に値するような名シーンであり、黒人俳優のサミー・ディビィスJrが出演した西部劇映画「荒野の流れ者」が映画館の中で上映をされていて、客に扮したゾンビが劇場内に閉じ込められたヒロインを襲う場面は、ランベルト・ヴァーバ監督の伊作、日本劇場公開映画の1985年「デモンズ」(DEMONE)をどこか連想してしまいます。とにかく、今作のゾンビ達に然程に蛇蝎と狡猾さはなく、不気味といえば最高に不気味。幻想なのか ? 現実なのか ?
観る側を悩ませる幻想さと不気味さとを対峙して、この曖昧さの中で、ゆっくりと物語は進んでいきますが、1961年のアメリカ映画、ハーク・ハーヴェィ監督の最初で最後のホラー「恐怖の足音」(CARNIVAL OF SOULS)に似ている場面もちらほら。日本劇場未公開の作品ながら、ファンならば観て、損は絶対にない作品だとおもいます。最後にまたsmile ・ Nさんコメント有り難うございました。



ヒッチハイク (hitch hike)

2008年05月08日 | 解説 interpretation
長らく沈黙しておりましたfzhihiro112です。さて、今回はコメンテーター(かずさん)のコメントにもありました、1970年代にイタリアの国で製作された血と暴力、そしてエロスがふんだんに取り込まれたイタリアン製映画作品。(ヒッチハイク)を取り上げてみたいと思います。当時はあちこちカットをされて鋏を入れられた、日本劇場公開作品で、1970年代と言えば、ミケーレ・ルーボ監督のジュリアーノ・ジェンマ主演のイタリアン・マカロニウェスタン・ガンファィト西部劇映画などが有名なところですが、1976年にこの映画は製作をされて、イタリアを代表するかつての映画スター、フランコ・ネロと、そしてこれまたイタリアン・エロス&ポルノ映画で豊満なボディをヘアー無修正のままに露出してくれた映画(0嬢の物語)でロープで縛って鞭打ったりするSMプレイもどきで貴婦人を演じたコリンヌ・クレーが倦怠期を迎えた人生に疲れ果てた中年夫婦役二人で主演まぁ、御存知、ジェスト・ジャッカン原作のシルビア・クリステル
主演の映画で(エマニエル夫人)やローマ郊外で謎の死を遂げたパリゾーニ監督の(ソドムの市)など、血と暴力、エロスと残酷描写はイタリアン映画の最高潮十八番なのですが、今回の映画では監督に、パスクワレ・フェスタ・カンパニーレが当たり、当時の原作小説、ピーター・カーン著(暴力と激怒)の完全映画化であります。大金を強奪した強盗一味の集団が、金の取り分の分け前を巡って、仲間割れと裏切り見事に大型旅行鞄に大金をせしめた強盗の犯人の一人が、逃走中に偶然にも、旅行中の主人公夫婦のキャンピング・カー車にヒッチハイクで便乗これが悪夢の始まりとなるフランコ・ネロ
は確か新聞記者をやっていて、時折テープレコーダーで強盗グループの犯人の一味だと知ると、インタビュー試みますが、その強奪犯が今度は本性丸出しでフランコをロープで木に緊縛し縛って彼の妻を車の中で強姦、無理やりレイプしたりするなど ・ ・ ・ とても不謹慎でいかがわしい場面も多数あり、しかし警官への銃撃や緊張するような暴力場面などが見応えは十分にあると思います。
さて、ラストの場面で強奪犯を狩猟用のライフル銃で撃ち殺したコリンヌが、フランコと共に薄明のハイウェイに面したカフェ・ショップで、コーヒー飲んで休憩中に今度は酔ったゾッキーの暴走族に懐の金を支払いで見せたところを偶然見られてしまい、ネチネチいちゃもんつけられて、絡まれてしまい、逃げるように店を出て、車の走行中に執念深く追いかけて追跡してきた族に襲撃をされししまう。転げて転倒した車に取り残された二人から、族に有り金を全部奪われて、コリンヌはその襲撃事故で死亡。コリンヌの死体は転倒した車の中にそのままに放置をして、大金の詰まった旅行鞄だけを持って国道でヒッチハイクするフランコのラスト・シーンはかなり印象的でした。最近は(ヒッチャー)など ・ ・ ・ アメリカ映画でもヒッチハイクのリメイク映画は多いですが、原点的なこのイタリアン・サスペンス映画は必見であります。