赤岡町って?
赤岡町は高知市から東へ20キロメートル、高知県のほぼ中央に位置し、唄で名高いはりまや橋からは車で約30分、高知龍馬空港からは約7分のところにあります。 総面積は、1,64平方キロメートルと、日本で一番小さな町ですが、酒豪が集まる「ドロメ祭り」と極彩色の屏風絵が並ぶ「絵金祭り」という土佐を代表する祭りで知られています。
香南の商都と呼ばれた町 今でも名残が残ってます。
かつての赤岡は人や物が行き交う商業が栄えた町で、藩政時代には土佐街道第1番の宿場町として栄え、昭和30年代ころまでには高知市以東の産業や交易の中心地として賑わっていました。今では、昔の賑わいは失われてしまいましたが、旧土佐街道にひらけた本町・横町界隈には、脇本陣跡や豪商の名残が感じられる建物が点在しています。
4年前には、高知工科大学の女子学生が築二百年の脇本陣跡の建物の一角に、古さと新しさを中和させた再生喫茶「道~タオ~」を開店しました。新登場の「おっこう屋」(奇想天外な雑貨商品をおっこうに売る店=「おっこう」とは土佐弁でおおげさという意味)、一服の間「町屋キャンプ」等が開店しました。また、本町筋には絵師金蔵の屏風絵を保管する「絵金蔵」や昼は和食処、夜はお洒落なカフェ居酒屋になる「食蔵一」など、ここ数年少しずつですが、空き屋・空き店舗を活用したお楽しみ空間ができています。
「おっこう屋」と、向こう隣は「道~タオ~」
冬なのに夏祭り?
その赤岡町に、もうひとつ「冬の夏祭り」があります。今年で11回目を迎えるこの祭りは、平成7年に町を訪ねてきた一人の若者の「この町でこの町の人たちと何かやりたい・・・」という一言から始まりました。
わたしたちは、この町に再び元気を呼び戻し、いまあるモノ・使われなくなったモノに目を向け、価値を見いだし、再生の道を探ろうということで「冬の夏祭り」の回を重ねています。
冬なのに夏祭りの賑わいをこの町に取り戻す、という思いを込めたこの祭りを通して、「こんな商店街がいいな」という気持ちを形にし、赤岡を訪れた人たちに、赤岡の行き方を感じてもらう、それも目標の一つです。
「冬の夏祭り」となる会場は横町商店街。横町は古い店舗、民家、倉庫が並ぶレトロな雰囲気の町。この日、町の通りは歩行者天国となり、路上にコタツやちゃぶぜんが並び、道は行き交う人の劇場へと早変わりします。
赤岡の地酒「豊の梅」、日本一だよ「やざまのかまぼこ」、タケヤンのかまどパン、谷岡のおんちゃんの「つがに汁」、しおやのこんまい餅、釜あげちりめん、噂の「あかまん」、じゅんこの中日、お昼のサイレンが目印の「とり弁当」等、赤岡ならではの珍しいもの、うまいものがいっぱいあります。ぜひ、現地でお確かめください。
路上のコタツ
第11回冬の夏祭り「そうだ!赤岡へ行こう~あの頃探し~」
第11回の今年は、特に昔は未来のコンセプトに沿って「あの頃探し」にも重点を置きました。大道芸や辻占い、古き良き時代のラテンパーカッション、レトロバスの設置や懐かしい写真・絵画展など、訪れたお客様それぞれの「あの頃」を見つけていただきたいと思います。
あまりにも急いで進みすぎてしまい、進むべき道を見失ってしまいそうになって途方に暮れそうな昨今ですが、答えは昔は未来「冬の夏祭り」にありそうです。冬の二日間、赤岡の空の下で「冬の夏祭り」をお楽しみください。