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新世代パネルがBlu-ray搭載“AQUOS”にもたらしたもの

2010-05-01 09:00:12 | 日記
 シャープが発表した“LED AQUOS”の新製品「DX3シリーズ」は、Blu-ray Discドライブを搭載した“録画テレビ”だ。次世代パネルとして登場したUV2Aが、わずか半年ほどの間に製品バリエーションを広げ、もう1つの製品トレンドである録画対応テレビと合体した。

【写真:他のモデルや操作画面の紹介】

 さらに、録画やネットワーク関連機能の強化など、新しいフィーチャーも多分に盛りこんでいる。担当者の話を交えつつ、詳しく紹介しよう。【芹澤隆徳】

 “LED AQUOS”DX3シリーズは、32V型〜52V型までの4サイズ。スロットインタイプのBDドライブを搭載し、Blu-ray Discの再生や録画が行えるという商品コンセプトは従来と同じだ。異なるのは、直下型のLEDバックライトとUV2Aパネルを採用して画質向上と省電力化を図ったこと。

 UV2Aとは、UV光によって液晶分子を精密に配向できる“光配向制御技術”「Ultraviolet induced multi-domain Vertical Alignment」を採用したパネルのこと。など複数挙げられるが、中でも画質面に効いているのが、高速応答性。そして従来は不可欠だったリブやスリットといった内部構造をなくしたことだ。余分な構造物がなくなり、光の透過量が増すと同時に、それらに起因していた“光漏れ”も抑えられ、黒を黒として表現できるようになった。これに白のピークが伸びるLEDバックライトを組み合わせ、コントラストの大幅な向上を実現している。

 DX3シリーズの場合、40V型以上はパネルのネイティブコントラスト(スタティックコントラスト)が5000:1。テレビセットとして動かしたときのダイナミックコントラスト(テレビコントラスト)は200万:1となる。また、バックライトスキャンと倍速駆動を組み合わせた“スキャン倍速”を搭載。これもUV2Aの特長である4ミリ秒という高速応答速度とあわせ、動画ボケを抑えた。

 そしてポイントは、BDドライブを備えていること。シャープAVシステム事業本部・液晶デジタルシステム第1事業部商品企画部の渥美忠道係長によると、「BD一体型のDX3シリーズでは、コンテンツの情報を得て、画面をより細かく制御します。映画などもさらに黒が締まった映像で観ることができます」という。

 一方の省エネという点では、同サイズの従来機に比べて年間消費電力量を30%削減している。「昨年の32V型と同じ消費電力(電気代)で40V型が楽しめます」(渥美氏)。

●録画機としての機能アップ

 DX3シリーズでは、録画機能にもいくつかのアップデートが加えられた。大きなところでは、MPEG-4 AVCトランスコーダーの世代が新しくなり、従来の最大7倍録画から、最大8.5倍録画となったこと。同社製BDレコーダー「AQUOSブルーレイ」は最大10倍録画になっているため、世代としては1つ前にあたるものの、2層50GバイトのBDメディアを使用すれば最長36時間の録画が可能だ。「例えば、NHKの大河ドラマは本編が45分で48話前後。つまり、1年分の大河ドラマを1枚のBDにまるまる収録できます」(渥美氏)。

 次に注目したいのは、録画予約数の上限が1週間16番組から32番組へと倍増した点だ。とくに家族で共用している場合などは、いつの間にか録画予約が増えているもの。単体レコーダー並みの長時間録画と録画予約数を確保したことで、リビングルームのメイン録画機としても十分に使えそうだ。なお、出荷時のデフォルト設定は5倍録画に設定されている。

 番組追従機能も強化した。従来のDXシリーズでは、EPGからの録画予約についてはスポーツ延長などが合った場合でも追従録画が可能だったが、毎回予約にすると、録画時間帯のみを設定する“時間録画”になってしまい、追従できなかった。しかし今回は、毎週録画の設定に「番組指定予約」を追加。これを選択すれば、電子番組表から同じ番組名を拾い、追従録画してくれる。ドラマやアニメなどのシリーズ番組をよく録画する人にはありがたい機能だ。

 オートチャプター機能も見逃せない。従来機は、一定時間ごとにチャプターを打つ機能しか搭載しておらず、大ざっぱな目安にしかならなかった。しかし今回は、従来の機能に加え、音声情報などを含むシーンの切り替わりを自動判別してチャプターを設定する“おまかせ”自動チャプターを搭載。再生時には、リモコンのスキップボタンを1回押すだけで、CM部分をすべて飛ばすことができるという。「音声付き早見再生と合わせ、少ない時間で効率良くテレビを観ることができます」(渥美氏)。

 細かい部分では、電子番組表のデザインが少し変わっている。まず、番組ジャンルのアイコンがカラーになって識別しやすくなった。さらに予約一覧のタブが4から8に増えて一覧性を高めている。こうした細かいアップデートを合わせ、録画テレビとしての機能は、従来機から大きくステップアップしたといえそうだ。

●LED AQUOSの機能も搭載

 DX3シリーズは、DXシリーズの後継機であると同時に、最新型のLED AQUOSでもある。このため、LED AQUOS LX1/SE1ラインで採用されたいくつかの新機能も盛りこまれた。例えば「好画質センサー」はDXシリーズ初搭載。コンテンツの種類や部屋の明るさ、映像ソースなどに応じて自動的に画質を調整する機能だが、初期設定で実際の画像を見ながら映像のセッティングをユーザーの好みでカスタマイズできる点がユニークだ。

 視聴履歴を参照し、“いつも見ている番組”をワンタッチで選局できる「常連番組」もDXシリーズには初めての機能となる。テレビ視聴中にリモコンの「常連番組」ボタンを押すと、放送中の番組からよく見る番組を自動的に選局してくれるほか、それがない場合は同じジャンルの番組を自動的に選び出す。テレビが選択した番組をEPG(電子番組表)に一覧表示することも可能で、こちらは番組表の左端に常連番組を時系列のリストとして表示する。「まるで自分専用の放送局を加えたような使い勝手」(同社)。また、いつも見ている番組が放送されているとき、テレビの電源をオンにすると自動選局してくれる機能も便利だ。

●DLNAにも対応、新しいネットワークサービスも追加

 DX3シリーズで初めて搭載された機能も多い。まずはDLNA/DTCP-IPベースの「ホームネットワーク」機能。動画、静止画、音楽データに対応し、例えば別室の“AQUOSブルーレイ”「BD-HDW55/HDW53」などで録画した録画番組をネットワーク経由でストリーミング再生できる。BD-HDW55/HDW53の場合は動画にしか対応していないが、PCなどのDLNA対応機器があれば、静止画や音楽データも再生できる。なお、ホームネットワーク機能は、同時にリリースされたBDドライブ搭載のパーソナル録画テレビ「LC-26DV2」でも利用可能。「書斎や寝室などに設置する“2台目テレビ”としても安心です」(渥美氏)。

 インターネット経由のコンテンツサービスには、4つの新顔が仲間入り。従来からの「Yahoo! JAPAN for AQUOS」「DoTVデジ×マガ」「アクトビラ ビデオ・フル」「ひかりTV」にくわえ、今春からデジタルアーツ提供の有害サイトフィルタリングサービスをスタートする。

 さらにブロードメディアが提供するレンタルビデオ(4月23日からβサービス開始)、凸版印刷のカタログショッピング「paraly(パラリー) for AQUOS」(5月以降サービス開始)、NEOBEATのネットスーパー「お届け.com」(5月以降サービス開始)を順次追加する。どちらかといえば他社製品に比べて貧弱と言われたAQUOSのネットワーク機能だが、DX3シリーズでは一気にその差を縮めつつ、オリジナル性の高いサービスも加えてきた。

 このほかにも、BD再生画面とデジタル放送を同時に表示できる「2画面」機能、マスストレージクラス対応のUSBメモリーなどを装着して写真や楽曲ファイルなどを再生できるUSB端子、BDレコーダーの操作パネルなどを表示できる「AQUOSファミリンクII」などの新機能も搭載している。なお、HDMI入力の数は、40V型以上が3系統、32V型は2系統。HDMI 1.4ベースとなり、ARC(オーディオ・リターン・チャンネル)とコンテントタイプ連動をサポートした。同社製ラックシアターにはまだARCなどに対応した機種は存在しないが、今後順次発売する予定だという。

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