わけのわからない反原発知事の滋賀県知事

大飯原発の再稼動が気に食わない、滋賀県の嘉田由紀子知事は、６月１３日の日本外国特派員協会で講演で、政府や電力会社に噛み付いた。

「原子力ムラの文楽」＝福井の再稼働手続き－嘉田滋賀知事
http://jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012061300668


しかし、噛み付いたものの、１５日の滋賀県内各界との節電対策会議で、こてんぱんにやられるのを察知してか、日本外国特派員協会で講演での強硬反対を一転させ、釈明して謝罪。

「停電で関電や国が脅し」　嘉田知事「不適切」と謝罪
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20120616000024


１６日大飯原発の再稼動が決定したら、もう手のひらを返したように、福井知事に謝意。


嘉田滋賀知事「福井知事、関西守る苦渋の決断」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120616/trd12061617460013-n1.htm


二枚舌の程度がものすごい。さすが、反原発の左翼だけあって、二枚舌も平気なんだろうな。
大阪市の橋下市長の変わり身を非難する声が強いが、嘉田滋賀県知事の二枚舌、寝返りからすれば、かわいいものだな。

韓国の原発と日本の反原発

韓国の釜山近郊にある古里原発にＩＡＥＡが乗り込んできているという。

古里原子力発電所1号機　IAEAが安全点検
http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Dm_detail.htm?No=43933

韓国の古里原発は、２月に全電源喪失事故を起こしたが、そのとき非常用のディーゼル発電機も故障していたという大失態を犯していた。
その上、その非常用のディーゼル発電機を一ヶ月以上ほったらかしにしていたことも発覚している。

非常用発電機は故障のまま　韓国原発、１カ月放置
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120316/kor12031622100007-n1.htm

また、６月末の竣工予定の新月城原子力発電所１号機も停止したままのようだ。

韓国原発の安全性に赤信号…新月城１号機がまた稼働停止
http://japanese.joins.com/article/565/149565.html

そういう状況で、原発に関するずさんな安全管理も発覚している。

韓国の原発幹部に実刑　中古部品を塗装し「新品」で納入
http://www.asahi.com/international/update/0425/TKY201204250554.html

韓国原発で不正納入横行　偽造部品で稼働中
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120427/mcb1204272034029-n1.htm

特に偽造部品で稼動中なんて、言語道断だろう。
地理的に近く、ほとんどの原発が朝鮮半島の日本海側にある韓国の原発になぜ、日本の反原発団体は抗議しないのか？


その上、５月の初めには、このような状態にあるのに、韓国は原発を２基を建設着工。

韓国が原発２基建設着工「選択でなく必須」
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20120504-945405.html

反原発はそのころなにをやっていたのか？
やっていたのは、経済産業省前でハンスト。

福島無視して大飯原発を再稼働するな――経産省前で抗議のハンスト
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=1946

韓国の原発のことなんか、一言も触れない。

朝鮮半島の上空には、偏西風が西から東に吹いている。韓国の原発が爆発して、放射性物質が大量に吹き上がり、偏西風に乗れば、大量の放射性物質が日本列島を襲う。

しかし、日本の反原発団体にとっては、他人事である。外国のことだから、関係ないらしい。

なんのために彼らは反原発をやっているのか？

どうも、日本、日本国民のために、反原発運動をやっていないのは明白だ。

そういう連中がでかい顔して二枚舌を使っているのが、現在の日本だろう。

日本で、オレオレ詐欺、振り込め詐欺等のペテン師がはびこるはずである。

大飯再稼動にみる関西での脱・反原発の実態

関西では、関西広域連合が脱原発の立場から、大飯原発の再稼動を反対していた。

大飯原発再稼働めぐり　関西広域連合、政府に６提言へ　橋下氏は新税導入提案
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120426/trd12042623400019-n1.htm

しかし、土壇場に来て、大飯原発再稼動を容認した。

大飯再稼働を事実上容認　関西広域連合、慎重姿勢を軌道修正
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201205300144.html

これは、関西広域連合内部での温度差があったからだ。

和歌山県は、大飯原発の再稼動に容認姿勢で、
滋賀県、大阪府、京都府は、再稼動に反対姿勢であったためだ。

関西連合、現実考え再稼働容認へ　慎重姿勢を修正、県の体制尊重
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/34969.html

この背景は、各府県の電力自給率の違いで、近畿２府４県では唯一、和歌山県だけが１００％を超えている状態で関西広域連合の中で、強硬に反対していた、滋賀県、大阪府の電力自給率が、かなり低いためであったと思われる。

近畿の電力自給率

和歌山県　１０４．５％
兵庫県　　　９２．３％
京都府　　　８４．０％
大阪府　　　４４．３％
奈良県　　　１８．９％
滋賀県　　　　７．４％

http://www.pref.nara.jp/secure/81936/20120419energy_1.pdf

このような状況で大飯原発の再稼動がなければ、地域的に大きな不公平が生じるという懸念が再稼動に軌道修正を行った要因だと思われる。


電力自給率が低い滋賀県、大阪府は、反原発の姿勢で大飯原発の再稼動に反対すれば、他府県からの供給は見込めず、結果、自分の首を絞めるのは明らかである。それが、わかっていながら、反原発を訴えて大飯原発の再稼動に反対していたのだから、大飯原発再稼動反対を訴えていた、滋賀県、大阪府の人間は詐欺行為をやっていたのに等しい。

特に電力自給率が７．４％しかない滋賀県は、関西広域連合の中で一番、強硬な反再稼動派であったから、知事からしてペテン師と非難されても仕方がないだろう。

関西広域連合外の奈良県が大飯原発再稼動容認姿勢であったのは、自県の電力自給率から見れば当然だろう。

滋賀県、大阪府の反原発の人たちは、自府県の電力自給率に沿った節電ができると言えるのだろうか？
他府県の電力をあてにしての再稼動反対であったのは、明らかである。

こういうところにも、反原発の人たちが、キチガイとか、品性下劣とか言われても仕方のないところが見えてくる。

福島第一原発の事故が大惨事となった本当の原因は？

興味深いインタビュー記事がある。

福島第一原発事故を予見していた電力会社技術者
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35339?page=6

インタビューを受けたのは、元四国電力原子力部次長で　元原子力安全基盤機構　緊急時対策技術開発室長　松野元氏という方であった。

このインタビューで興味深いのは、下記の記事。

　「1号機を廃炉する決心を早くすれば、まだコストは安かった。2、3号機は助かったかもしれない。1号機の水素爆発（12日）でがれきが飛び散り、放射能レベルが高かったため2、3号機に近づけなくなって14日と15日にメルトダウンを起こした。1号機に見切りをさっさとつけるべきだったのです」

「普段から『老朽化し、かつシビアアクシデント対策が十分でない原子炉に何かあったら廃炉にしよう』と考えておかなければならない」

これは、東京電力が廃炉を渋ったので、タイミングが遅れ、水素爆発を起こして大きな惨事となってしまったと松野氏は思っているようだが、実際はどうか？

当時の東京電力の清水社長は、廃炉を恐れず適切に実施したと記者会見を行っている。

東電：海水注入はベスト尽くした、廃炉恐れず適切に実施－清水社長
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LJKWGE6K50XW01.html

しかし、これには、隠れた事情がある。当時の東京電力の清水社長は、震災当日、出張先にいて、出張先から名古屋まで来たが立ち往生してしまい、自衛隊に要請を行い、自衛隊機で名古屋から東京に移動しようとしたが、北沢防衛大臣の指示で自衛隊機は途中で引き返し、名古屋で足止めを食ってしまった。
翌朝、チャーターしたヘリで帰京して東京電力本店に帰ったが、約半日ほどのロスとなってしまった。

震災当日に東電社長乗せた自衛隊機Ｕターン-防衛省が指示
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/5967/

当時の菅総理は、東京電力の清水社長が、東京電力の本店にいない間の３月１２日の早朝に東京電力福島第一原発を視察していた。東京電力の清水社長の清水社長が本店に帰ったときには、菅総理の視察は終わっていた。

菅ワガママ視察で原発危機！もうウンザリ…閣僚・官僚は仙谷詣で
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110328/plt1103281619003-n1.htm

そうすると、約半日、廃炉の決定が遅れたのではないか？
また、清水社長が東京電力本店に帰っていたら、菅首相の福島第一視察に都合が悪かったのか？

という疑惑が当然出てくる。廃炉の決定が約半日遅れたことによって、タイミングが遅れ、水素爆発を起こして大きな惨事となってしまったのなら、これは、政府の大失態である。その上、この大失態が、清水社長が東京電力本店に帰っていたら、菅首相の福島第一視察に都合が悪かったから意図的に起こされたものだと、ほとんど犯罪的行為といわざる得ない。

真相は今のところ藪の中だが、民主党政権が下野して新しい政権下でないと、真相ははっきりしないだろう。

２ちゃんねる事件の不思議

巨大掲示板２ちゃんねるで、警察からの削除依頼が大量に無視されたので家宅捜索が入り取調べを受けているという。しかし、ほとんどの依頼（約５０００件という）は警察からではなくインターネット・ホットライン・センターという警察庁の業務委託先からの削除依頼という。

インターネット・ホットライン・センター（ＩＨＣ）は、プロバイダや電子掲示板の管理者等に対する対応依頼は違法・有害情報のうち一定の範囲の情報について、プロバイダや電子掲示板の管理者等に対して送信防止措置等の対応を依頼する。ということらしい。

http://www.internethotline.jp/about/hotline.html

他方、ガジェット通信などは、下記のリンクでＩＨＣに関して報道を行っている。

【官報癒着】２ちゃんねるが警察からの削除依頼を無視しているというのは本当か

http://getnews.jp/archives/209351

「落としどころなし」迷走する２ちゃんねる捜査――現状まとめ

http://getnews.jp/archives/216691

以上からすると、大きな疑問が湧いてくる。

１．ＩＨＣは、プロバイダや電子掲示板の管理者に削除依頼を行うが、削除に伴いに書き込みログ上の通信記録が喪失する。書き込みログ上の通信記録についてはどうでもいいのか？
つまり、捜査ができない、支障をきたす場合、誰が責任を持つのか？

２．ＩＨＣは民間団体なので、捜査には関係ないから責任を持たない。それでは、削除依頼の位置付けは、警察等の捜査機関の依頼ではないから強制力をもたないことになる。それでは、なぜ、ＩＨＣの削除依頼が大量に無視されたことで、２ちゃんねるに捜査が入ったのか？

３．ＩＨＣの削除依頼が強制力を持つとしたら、警察庁とＩＨＣとの業務委託契約上で、なんらかの法律の根拠が出るはずだが業務委託の内容は、警察庁、ＩＨＣ共に公表しないので不明。そのため、なんらかの法律の根拠も不明。これで、削除依頼に強制力を持たすことができるのか？

４．今回の２ちゃんねるの捜査は、どこの刑事告発によって動いているのか？　ＩＨＣ？　警察庁？　警視庁？

５．今回の２ちゃんねるで、無視されたのは、未摘発の違法情報なのか、それとも摘発済みの違法情報なのか？未摘発の違法情報の違法情報なら、警視庁が捜査を行うはずだが、５０００件の捜査はどうなるのか？　摘発済みの違法情報ならＩＨＣの出した削除依頼は、警察から提供された捜査情報をもとにしているが、警察が民間団体に捜査情報を提供する法律の根拠はあるのだろうか？

以上のような大きな疑問点がある。

ＩＨＣがプロバイダや電子掲示板の管理者に削除依頼ではなく、通報依頼を出して、プロバイダや電子掲示板の管理者が所轄の警察に通報して警察の指示を仰ぐという方法をとる方が、ＩＨＣ、プロバイダや電子掲示板の管理者、警察にとっても非常に都合が良いと個人的には思うのだが、この方法はとれないのか？