そういう性格だから仕方ないじゃん。

投稿で自己満足に浸るだけです。

自分の「老い」を演技する。

2017-08-19 15:37:38 | Weblog
先日、「グラントリノ」と言う映画を見ました。

えぇ。amazonプライムでですよ。それが何か?

この映画は、クリントイーストウッドさんの出演ならびに監督の作品ですね。

映画のストーリーは他の方々がたくさん書かれていますので、私は私なりに気が付いた点を何個か投稿します。

この映画の冒頭、クリントイーストウッドさん演じる方の奥さんがお亡くなりになり、その方の葬儀シーンがあります。

この奥さんの死因は恐らくは「高齢による寿命」と思われますし、葬儀にはお孫さんたちも参列していますから、クリントイーストウッドさんの演じる男性の年齢は「それなり」だと容易に想像できます。

その「それなり」の老人役をクリントイーストウッドさんは「見事」に演じているのです。

もちろん「メイク」の影響は大きいです。
ですが、「メイク」だけではなく、「見た目」「雰囲気」「その役全て」が「初老」を演じているのです。

それが私にとって驚きでした。

若い頃から「俳優業」に携わってきた方は「自分の老い」を認められにくいと何かの本で読んだことがあります。

もちろん、全ての俳優さんがそうだとは思いませんが、それでも「若い頃の自分」とは容姿が変わるのは認めにくいのかも知れません。

「スターウォーズ、エピソード7」に出演されたキャリーフィッシャーさんも、「老いた自らをさらけ出した」のですから大した覚悟だと思いますが、それでも化粧をして頭髪を整え、声には張りがある役でした。

ですがクリントイーストウッドさんは違います。

頭髪は整えていましたが、それでも「乱れ」は有りましたし声には張りが無く、「何を話しているのか聞こえにくい」演技をし、「これでもか!」と老人役を演じます。

その心意気に感服した私でした。