甘なつ

大好きな音楽・お笑いについて色々書いてます。

漫才サミット、京都・祇園花月に行く。

2013-08-01 18:05:09 | お笑い
7月13日、漫才サミット、京都・祇園花月に行きました。

中川家×ナイツ×サンドウィッチマンの3組が、ルミネで漫才とトークでの競演すると聞いたのは去年の事でした。

「これは観たい!」と思いながら、宮城、福岡とライブが開催される間も、関西での開催をひたすら待ち続けました。

そして、とうとう祇園花月に!

漫才サミットが~

くるーっっ!!!!!!

もう飛び付く勢いでチケットを取りました。

夕立の中、ワクワクしながら祇園花月に到着し客室を見回すと、老若男女全て取り揃えた客層。
更に立見が出る盛況ぶりでした。

中川家とサンドは単独にも行った事がありますが、ナイツは生で漫才を観た事がなかったのでとにかく楽しみで仕方なかったです。

漫才サミット、まずは漫才。

中川家→ナイツ→サンドウィッチマンの順で行われました。

中川家は、京都の交通事情をぼやきまくり、遅れてきた女性客を見逃さず「何で遅れてきたん?」とイジる。
しかし女性が「さっきまで仕事が…」ととても申し訳なさそうに謝り出した為
「あっそうなん!?ゴメン!ご苦労様です。」と逆にペコリと謝罪(笑)

ナイツは、天気の悪い日にうってつけな「お足元の臭い中…」のツカミでおっちゃんおばちゃん大爆笑。
途中、ゴムゴムの実からの塙の下ネタに下ネタを被せる怒涛の流れに男子高校生大爆笑(笑)

ナイツの漫才面白かったなぁ。
知ってるネタなのに、分かってても大爆笑してしまう。
ネタが乗ってきた時に見せる塙の笑顔と、塙の言葉にツッこむ土屋の顔がとても楽しそうで見てるこっちも楽しくなってしまいました。

サンドウィッチマンは京都市内にある変わった名前のラブホの話や、サンドファンの間では有名なデビュー当時からライブに来てくれているファンの男の人の話から、
コント3本を繋ぐ構成だったのですが、スタッフのミスで1本目が終わったところで終わりの音楽が流れ出しました。

一瞬、客席がおかしな空気になったのですが、

富澤「中川家もナイツも20分やってるのに、オレらだけ5分で終わる訳ないでしょ!(笑)」

伊達「“もういいぜ”が出たら終わりです。
“もういいぜ”が出るまではやりますよ(笑)」

この一言でドッと笑いが起こり、客席の空気がグッと元に戻りました。

3本目のネタの最後、伊達の“もういいぜ”が来た瞬間、ちょっとニヤニヤしちゃったけど。


漫才終了後は3組のトークへ。
色々話していたのですが、覚えてる話をいくつか書きます。


『何でこの3組』


中川家が、自分達が好きな芸人達と何かやりたいと思い、互いに好きな芸人をあげたらナイツ、サンドの名前が出たということで
2組に声をかけたら、2組とも快諾してくれて現在に至る漫才サミットというライブ。

「何で僕らに声をかけたのか。それこそ、よしもとさんにはたくさん芸人がいるのに」というナイツとサンド。

「しっかりしたネタを作るし、落ち着いてるし、何より僕らは2組の漫才が好きやねん」と礼二。


・・・まぁこの後、塙さんがちょっとした毒を吐き、礼二がそれについて話をしていましたが、この話は漫才サミットのDVDにも収録されているお話なので
あえて書かないでおこうかと。

気になる方はDVDをチェックしてください。

毒気はありますが、「漫才師としてやっていく」礼二の思いが少し覗けます。



『ネタが繋げない』


先程の舞台でのミスもあり、サンドが3つのコントネタを上手く繋げないから、どうやったらいいのかと2組に質問。

富澤「どうやって繋いでいいかわからないんですよ」

漫才なら、色々と喋りながら次のネタに入りやすい話に持っていく事が出来るが、コントだとネタの合間にいきなり普通に話し始めると
何かおかしな感じになってしまい中々難しいというサンド。


礼二「そんなん普通にやったらええんとちゃうの?」

塙「サンドは営業で、すごくいいバランスでネタやるんですよ。何本かショートコントやって、本ネタやってっていう」

伊達「漫才サミットって名前なんでショートコントはやっぱり出来ないですよ」

サンドウィッチマンいわく、漫才サミットと言う“漫才”を掲げたタイトルなのに、ショートコントやって更にコントをやるというのは
主旨がズレてしまうんじゃないかと。

礼二「そうなん!?タイトルなんか気にせんでええのに」

富澤「で、今日もずっとどうやって繋ごうか考えてて」

礼二「だから、楽屋でもずーっと黙ったままやったんか!(笑)」



『止めない土屋』



「今日も漫才中に、塙が止まらなくなってた」と2組に言われるが、「楽しくなっちゃうんだからしょうがない」とシレッと返す塙。

礼二「また土屋が止めへんねん」

伊達「土屋は止めませんね」

土屋「だって楽しいじゃないですか(笑)」

塙の暴走を一番近くで見てるけど決して塙を止めようとしない土屋。

塙の暴走ばかりが何かとクローズアップされがちですが、楽しいという理由で止めない土屋の方が、確信犯で悪いヤツなんじゃないかと思えてきました(笑)


『サンパチマイク』

塙「ここ(祇園花月)もマイク良いですね」

ナイツ、サンドが関西に来てまず驚いたのはNGKや祇園花月のサンパチマイクが高性能という事だそうです。

ナイツもサンドも、NGKも祇園花月もサンパチマイクがかなり離れた場所から発した声もクリアに拾うので『凄いなぁと思った』と口を揃えて言っていました。
(おそらく5upのサンパチも同じものが使用されていると思われます)

舞台で動きまくり、端の方から喋ろうが、ちゃんと声を拾うマイクに慣れているため、
関西の特によしもと芸人は関東に行くと勝手が違って苦労するそうです。

ナイツ塙が話していたのですが以前、両国国技館で行われたM-1の準決勝で、ウーマンラッシュアワーがバイトリーダーのネタをやったのですが、サンパチから外れた場所で
セリフを言ってたら、全然声が拾われず客席にネタが届いてないという事があったそうです。

塙「あれは見ていて(ウーマンが)可哀想だった」

きっとこの距離なら声を拾ってもらえる、と関西の劇場で今までやっていた通りの感覚でやってたらマイクの声を拾う範囲が狭かったんでしょうね。


そんなマイクに、礼二も苦労している様で「関東のサンパチは活きてないから嫌だ」と言っていました。

マイクの高さが調整できない、ハンドマイクで漫才をやったなど寄席や営業をやった事が…など話をしていましたが。

関東のテレビの収録でネタをやる時はピンマイクを付けてやる事も多く、サンパチマイクはほとんどお飾りの様なものだと言ってました。

礼二はピンマイク付けて漫才をやるのが嫌いだとも言ってました。

スタジオ収録だと、ピンマイクの方が音を拾いやすいんでしょうが…。
ちょっと寂しいなぁと思ってしまいました。


『内海桂子師匠』


「うちの師匠の内海桂子師匠が…」

と、内海桂子師匠の話をし始める塙と、話の導入からニヤニヤしているサンドと中川家。

御年91歳になられる内海桂子師匠。

今でも元気に寄席の舞台に立っているのですが、

塙「師匠は、身体自体は元気なんですけど最近視力が落ちてきていて…」

ある日、師匠が三味線片手に浪曲漫談を披露していたのですが、持ち時間が過ぎてもネタを止めない師匠。

時間が過ぎている事を伝えようと、塙が舞台袖から「師匠、お時間です」と声をかけても全く気付ず喋り続ける桂子師匠。

何をやっても止まらない桂子師匠に、いよいよ困った劇場スタッフが取った手段は桂子師匠が喋る最中に緞帳を降ろすという・・・。

そうやって無理やり緞帳が降りた後、慌てて師匠の傍に駆け寄り「師匠、師匠!」と声をかける塙の声に気付いた桂子師匠は…。

「みなさん、ナイツさんが来てくれましたよ~!」と緞帳が閉まっている事に気付かず、三味線を弾きながらご陽気に客席側に向かって声を張る師匠。

そんな師匠を見て、塙も思わず笑っちゃったというお話でした(笑)


『ファン』


「今まで東京、宮城、福岡でやったんですが全部見たって方いますか?」と質問すると、客席から2人ぐらい手が上がった。

伊達「うわぁ、いるんですね」

礼二「どっから来たん?誰のファン?」

手を挙げた女の子が「大阪です。サンドウィッチマンのファンです」と言うと

礼二「何でサンドやねん!」

伊達「いやいや!(笑)」

富澤「ボクらのファンで別にいいでしょ!(笑)」

礼二「いやぁ、関西やのに~(笑)」


漫才サミットに関しては、金と時間があれば何度でも見たいライブなのでそれを実行できている人達が単純に羨ましかったです。


こんな感じで2時間あっという間に過ぎていきました。
漫才もトークももっと観たかったです。
何か観終えた後、いいライブを見た後特有の多幸感に包まれたというか、楽しかったなぁって。

京都で漫才をやるのは初めてのナイツとサンドが「お客さんに品がある」と言うと「京都は品があってライブ後も『今日何かあったなぁ』って感じやけど、
大阪は『今日の漫才めっちゃおもろかったでぇ』ってすぐ誰かに言う」と礼二。


そうなんですよね、このライブは誰かに言いたくなるライブでした


また今後の開催場所の話になり、通天閣・新世界が候補に上がる。

塙「浅草と雰囲気似てます?」

礼二「浅草を濃くした感じ」「周りの街は明るくても、新世界にはいつも雲がかかって暗い」「なのにオッサンはいつも眩しそうに顔をしかめて歩いてる」


次回、関西開催がある場合NGKではなく新世界・通天閣になるのかなぁ。それはそれで面白いから行きたい。

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