野球小僧

避難指示

この度の豪雨災害により、各地で大きな被害が発生しています。
お亡くなりになられた方に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

停滞した前線による断続的に激しい雨の影響で、長野県内は中南信地方を中心に県全体的な被害が発生しました。

長野県では2021年8月12日の降り始めからの降水量が記録的な大雨となっている所があり、8月15日のピーク以降も向こう1週間程度は前線が停滞するため、総雨量はさらに増えるとのことです。8月15日の県災害対策本部のまとめによりますと、県内30市町村の185ヶ所に避難所が開設され、352世帯884人が避難。避難指示は10市8町6村の7万424世帯、16万564人に出ていました。

長野県では2020年7月の大雨で、7月8日に県内14市町村に「大雨特別警報」が発表されました。このときにも、「これまでに経験のないような大雨」で、防災気象情報の「警戒レベル5」に相当する状況でした。このレベル5になりますと、「緊急安全確保」と同じ考え方で、「直ちに自らの命を守る最善の行動をとること」が必要になります。今回は安曇野市の一部に出されていました。

交通にも被害が出て、高速道路は一時期ほとんどの区間で通行止めとなり、主要な鉄道も8月15日はJR中央線とJR篠ノ井線などが始発から終日運休しました。

(川のように見えるのは、水没した中央東線の線路です。Twitterより)

岡谷市では土石流で3名の方の尊い命が奪われ、ほかにも県内では3件の土砂災害が発生しましたが、いずれも、ケガ人は確認されていません。また、木曽郡王滝村では孤立された方が8月16日にヘリコプターにより避難しています。ほかにもけがされた方もいます。岡谷市では2006年7月17日から7月19日にかけて大雨が降り続き、市内各地で同時多発的に土石流が発生し、瞬時に8名の方の尊い命を失なわれています。

さて、2021年5月20日に改正災害対策基本法が施行され、これまで違いが分かりにくいと指摘されていた運用を見直し、水害・土砂災害において、「警戒レベル3:高齢者等避難」、「警戒レベル4:避難指示」、「警戒レベル5:緊急安全確保」の順で緊急性が高くなり、市区町村によって発令されます。

今回、私の住んでいる自治体一部地区では避難指示が8月15日に発令され、8月16日もまだ継続している状態です。それよりも先に、下の息子が住んでいる地域に8月14日に避難指示が発令されています(8月15日中には解除)。

この警戒レベルを用いた防災情報とは、災害発生の危険度と、とるべき避難行動を、住民が直感的に理解するための情報です。災害発生の危険度を直感的に・・・というものの、今回、正直なところ「ん?」ではありました。そこで、自戒の念を込めて、まとめ直しておきます。

警戒レベルは、災害発生の危険度が高くなるほど数字が大きくなります。重要なポイントは、「警戒レベル3」が発令されたら、高齢の方や障がいのある方など避難に時間のかかる方やその支援者の方は危険な場所から避難し、それ以外の人も、普段の行動を見合わせたり避難の準備をしたり、危険を感じたら自主的に避難することです。そして、「警戒レベル4」が発令されたら、対象となる地域住民の方々は危険な場所から全員避難することです。

■警戒レベル1:災害への心構えを高める
災害発生の危険性はまだ低い段階ですが、気象庁から警戒レベル1「早期注意情報」が発表された場合、最新の防災気象情報などに留意するなど、災害への心構えを高めてください。

■警戒レベル2:ハザードマップなどで避難行動を確認
気象庁から警戒レベル2「大雨注意報」や「洪水注意報」などが発表され、災害発生に対する注意が高まってきた段階です。ハザードマップで災害の危険性のある区域や避難場所、避難経路、避難のタイミングの再確認など、避難に備え、自らの避難行動を確認しておきましょう。ちなみに、ハザードマップは常日頃から確認しておけるように準備しておいた方がいいです。

■警戒レベル3:危険な場所から高齢者などは避難
避難に時間がかかる高齢の方や障がいのある方、避難を支援する方などは危険な場所から安全な場所へ避難しましょう。また、土砂災害の危険性がある区域や急激な水位上昇のおそれがある河川沿いにお住まいの方も、準備が整い次第、この段階での避難が強く望まれます。また、それ以外の方も普段の行動を見合わせたり、いつでも避難できるように準備をしたり、危険を感じたら自主的に避難をしましょう。

■警戒レベル4:対象地域住民のうち危険な場所にいる人は全員避難
対象地域の方は全員速やかに危険な場所から避難してください。

■警戒レベル5:命の危険。直ちに安全確保
既に災害が発生しているか、または災害が発生直前であったり、確認できていないもののどこかで既に発生していてもおかしくない状況で、命が危険な状況ですので、直ちに安全な場所で命を守る行動をとってください。なお、警戒レベル5になってからでは、安全な避難が難しい状況です。予定していた避難場所への避難が危険な場合には、自宅の上の階や、崖から離れた部屋に移動するなど、その場でとることができる少しでも身の安全を確保するための行動をとるようにしましょう。

「避難」とは「難」を「避」けることです。普段からどこに避難するか決めておき、指定された緊急避難場所への移動だけが避難というわけではありません。住んでいる地域やそのときの状況、人によって方法は異なります。「自らの命は自らが守る」意識を一人一人が持ち、普段からどう行動するか決めておきましょう。また、非常時に持ち出しするものを決めておき、いざというときに素早く持ち出せるようにしておくことが大事です。

なお、災害発生のおそれがある場合、市町村から出される「警戒レベル」と、国や都道府県から出される「警戒レベル相当情報」の2つがあります。

「警戒レベル」は、市町村が発令する避難情報などに付される数字で、災害発生のおそれの高まりに応じて住民の方々がとるべき行動と当該行動を住民の方々に促す情報とを関連づける、今まで説明しているものです。一方、「警戒レベル相当情報」は、国土交通省、気象庁、都道府県などから発表する防災気象情報に付されるもので、住民が主体的に避難行動などを判断するための参考となる状況情報です。市町村は防災気象情報のほか、様々な情報を踏まえ避難情報を発令するため、同じレベル相当の防災気象情報と避難情報の出るタイミングが必ずしも同時になるわけではありません。

これは、まだ、受け手である私たちに正しく理解できれかどうか、指示命令系統は簡潔単純の方が判断が早く、わかりやすいと思います。

日本では「数十年に一度」どころか、「毎年のように」大雨や台風などによる洪水や土砂災害などが発生し、多くの被害がでています。何にせよ、「自らの命は自らが守る」との意識を持って、防災気象情報も参考にしながら、適切な避難行動をとるよう心がけなければなりません。

今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。

今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。

どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

こちらは今朝も土砂降りの雨でした。その中、通勤に2~3時間もかかって出社してきた方もいました。

午後になって晴れ間も出て、今週末にかけては雨は少ないようですが、また、来週からは雨模様です。

雨にコロナに、そして地震にも気を付けていきませんと。
eco坊主
おはようございます。

まだ今週は其処彼処で大雨の予報が出ています。
小雨になってもそれまでの蓄積がありますので充分気を付けましょう!
コロナ禍の中での避難となりますので感染対策もしっかりとしなくっちゃね。


自分にできる事をしっかりやります!
笑顔の生活は戻って来ると信じて!!
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