ジョーダン・ノルベルト(Jordan Norberto)選手はドミニカ共和国出身のドミニカ・ウインターリーグのエスコヒド所属の左ピッチャーです。来年はNPB中日ドラゴンズで大活躍する選手になる予定です(と、11月27日付けの中日スポーツの一面。なお、チーム発表のとおり、”ヨルダン”から”ジョーダン”の表記を変えました)。
当初、新外国人は抑え候補と四番候補の投打二人の予定だったのですが、急きょ獲得リストに加わったのがMLB通算78試合のノルベルト選手です。
2013年以降は左肘を手術した影響でMLBでの登板はありませんが、ウィンターリーグを視察した森ヘッドコーチが状態を確認し、貴重なリリーフ左腕の高橋聡文選手が阪神タイガースにFA移籍したこともあってリストアップされたものです。
23歳だった2010年にMLBデビュー、左の中継ぎとして台頭し、10年と12年にメジャーの中継ぎで30試合以上に登板しています。
2010 33試合 0勝 2敗 0S 防御率5.85 (ダイヤモンドバックス)
2011 6試合 0勝 0敗 0S 防御率8.10 (アスレチックス)
2012 39試合 4勝 1敗 1S 防御率2.77 (アスレチックス)
2012年にはアスレチックスのメンバーとしてマリナーズとの東京ドームでの開幕戦で来日しており、プレシーズンゲームで、読売ジャイアンツとの試合で登板しているGキラーです(記録は不明)。
2013年に左ヒジ術を受け、さらに同年に禁止薬物違反(アレックス・ロドリゲス選手が出場停止処分を受けたマイアミのバイオジェネシス薬物問題に関わった)で50試合の出場停止処分も受けています。
2014年シーズンはメジャー傘下の球団でのプレーはまったくなく、2014年11月にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結び、2015年はマイナーでプレーしたものの結果を残すことができず、8月9日にレイズからFAとなっており、現在は母国ウインターリーグのエスコヒドで7試合に先発し、2勝 2敗 防御率1.34の安定感を示しています。
非常に気になるのが、左ヒジ手術と禁止薬物使用問題が発覚した2013年のビフォー/アフターです。
2012年にMLBでキャリアハイの成績で、ストレートの最速は155km/hでした。
2013年以降ストレートは150km/hには届かなくなっています。
これが、手術だけでなく、禁止薬物の恩恵だったとしたら、目も当てられません。
野球の神様、どうか、ブライアン・バニスター選手のようにはならないようにお願いします。(-人-)