フアン・ホセ・ハイメ(Juan Jose Jaime)選手はドミニカ共和国出身のプロ野球選手です。現在はMLBロサンゼルス・ドジャース傘下に所属し、来年はNPB中日ドラゴンズで大活躍する選手になる予定です(と、昨日の中日スポーツの一面)。
ダヤン・ビシエド選手(http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/84d864df5ff303f3026167b932240551)に続く、新外国人の補強第二弾は最速160km/hクローザーが候補とのことです。しかし、ビシエド選手はまだ決まっていません。どうなった?
MLBでは大した成績を残していません。
2014 16試合 0勝 0敗 0S 防御率5.84 (ブレーブス)
2015 2試合 0勝 0敗 0S 防御率6.75 (ドジャース)
マイナーでの実績は
2014 43試合 1勝 0敗 18S 防御率3.51 (ブレーブス傘下)
というもので、機関紙中日スポーツには2015年の成績が掲載されていないのが、なんとも胡散臭い感じがするものです。今年2月ころに阪神タイガースが獲得調査ということで名前が挙がっていたのですが、あのタイガースが獲得しなかったところが、さらに怪しかったりして(笑)。
現在、ドミニカウィンターリーグを視察中の森ヘッドコーチの目に留まり、クローザーとしての適性があると判断して獲得に乗り出しているようです。そのウィンターリーグではリセイ(ドラゴンズ選手も多く派遣されている)というチームで9試合 0勝 0敗 防御率3.52というものです。
まあ、今シーズンのドラゴンズは、今まで絶対的なクローザーだった岩瀬選手が昨年途中から左ヒジ痛で、今年の登板なし。代役として期待された福谷選手はコントロールに苦しんで42試合 3勝 4敗 19S 防御率4.05でシーズン途中から二軍暮らし。終盤は田島選手、浅尾選手、山井選手の日替わりでした。
投球の80%以上をストレートが占め、三振以外での打ち取り方を身に付けていないのではないかとの評判です。2014年に抑えとして起用された3Aでは奪三振率13.83という記録を残しています。しかし、与四球率はかなり壊滅的ということらしいです。
さて、2013年にドラゴンズのキャンプでテストを受けた自称163km/hを投げる経歴不詳の謎のドミニカ人エディ・リベラさんがいました。ルイス・アルトゥーロ・ベレムーデ小学校を卒業したが、最終学歴は「覚えていない」。2008年にカージナルス、2010年にパドレスと契約したが、米国でのプレー経験はなしというものです。ニックネームはスペイン語で「ピエドラ=石」。石のように重くて速い剛速球を投げることから。ちなみにこれも自称です。
同じドミニカ共和国出身の通訳兼ブルペン捕手のルイス・フランシスさんが「近所に球の速いピッチャーがいる」と球団に紹介したのがきっかけです。合同自主トレでは首脳陣の評価もうなぎ登りで、躍動感溢れるピッチングフォームを披露していました。その分制球が定まらず、球は四方八方に外れまくり。そして、初の対外試合(対韓国ハンファ)に臨み、三回から登板し、1与四球だけで無安打無失点に抑えましたが、クイックや制球面などで不安が続出。売りの球速も、ストレートの大半が130km/h前半でMAXは138km/h。花火のように一瞬で散ってしまった、逆の意味で度肝を抜くピッチングでわずか10日あまりの日本観光で帰国となりました。
フアン・ホセ選手は名前どおり、不安なピッチングとなるのか、それとも、ファンを沸かすピッチングをするのか。楽しみです。
野球の神様、どうか、 ダニエル・ダン・ミセリ選手のようにはならないようにお願いします。(-人-)