浄土宗の大本山、大迫力の山門です。
鎌倉のお寺は谷戸の奥にあることが多いですが、ここは材木座の海岸近く、開放的です。
1243年(寛元元)、第4代執権北条経時が良忠上人を迎えて創建。
皇室との関係も深く、山門の扁額「天照山」は、後花園天皇の直筆と伝わります。
後土御門天皇からは、関東総本山の称号を受け、
関東での念仏修行根本道場として、国と国民の平安を祈る勅願所となりました。
さらに「お十夜法要」の勅許を得て、以来毎年10月12~15日に盛大な念仏法要が営まれます。
また江戸時代初期、徳川家康は関東十八檀林の筆頭と定めました。
本堂では、仏像をじっくり拝むことができました。
ご本尊の阿弥陀如来は整ったお姿、上品下生の印相です。
脇侍の観音/勢至菩薩が並んでます。
中尊は鎌倉前期・中央仏師の作風、脇侍は鎌倉後期・宋風とのこと。
欄間を見ると天女の彫り物が綺麗です
弁財天と善導大師です。
この弁財天は、口を開けて笑っているようです。八臂で彩色も綺麗です、
江ノ島の弁財天が暴風のたびに流れてきたとか、
夜な夜な善導大師像の説法を聞きに来たとの逸話があるとか。
善導大師は中国浄土教の大成者で、著作が法然に影響を与えました。
札所本尊の如意輪観音と法然上人です。
如意輪観音は浄土宗では祀らない密教的な尊像であり、客仏らしいです。
鎌倉後期の作、間近で拝することができて嬉しいです。
平安後期風の阿弥陀如来立像
小堀遠州風の記主庭園、記主とは開山の良忠上人のことです。
蓮は遺跡で発見された古代ハスだそうです。
池の向こうは大聖閣、2009年に再建されたました。
三尊五祖の石庭
中央と両脇が阿弥陀三尊、左手前が法然、右が善導大師を表してます。
見どころが多いお寺です。頂いた御朱印は次回に。
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