僕は、まだ観ていないのですが、観るかどうか決めかねています。
SFは好きだし、それも、宇宙。
スピルバーグにトム・クルーズ、そして、原作はジュールベルヌ。
これだけ、役者が揃うと・・・
だから、観てきたという人の反応を気にしてたのです。
どうも、単純な娯楽大作ではないらしい・・・
そもそも
何故、今、宇宙人=悪者=他者という構図なんだろうか・・・と
それも、「未知との遭遇」「ET」と来て、何故?
と思いますよね。
「アミ小さな宇宙人」という本があるのですが、
我が意を得たりの読者である僕は、
宇宙人=進化の進んだ存在という思いがあるのです。
つまり、
恒星間移動が出来る科学力をもっている生命体であるならば、
資源問題のような理由で、わざわざ地球を侵略する必要がない。
その科学力を利用すれば、どんな惑星からでも、資源は採取できるし、
何処でも、生活できる筈。
また、
恒星間移動が出来る科学力をもっている知的生命体であるならば、
他の生命、文明の価値を知っている筈で、
自らのうちの攻撃性を未解決である筈がない。
もし、他の文明を攻撃するような生命体であるならば、
内部分裂して、滅亡してしまうだろう。
じゃあ、この『宇宙戦争』という映画は、何?
僕は、単純な娯楽作品だと思おうと思っていたのです。(童話が殺人だらけであるように・・・あれは、象徴なのであって・・・)
でも、どうやら、違うらしい・・・本当に悲惨らしい。
僕は、よく、アメリカ映画の限界というものを感じます。
それは、自らを悪として描けないという限界。
日本映画や、ヨーロッパの映画なら、
犯人を追い詰めていくと、実は、自分が悪人であったということを知る
みたいな結末も可能なのです。
ゴジラは、人間の核爆弾という愚かさから生まれた怪物ですが、
アメリカでリメイクされてしまうと、単純な化け物になってしまう。
ベトナム戦争の反省も、社会不適合のランボーは英雄となり
結局、ソ連そして、アラブのテロと敵は移り変わってきました。
もちろん、それ以前は、日独が悪者だった訳で・・・
どうしても、敵を他者に求めてしまうアメリカ映画・・・
国民性なんでしょうか?
ヒントをBLOGでみつけました。
面白い映画とつまらない映画はどこが違うのだろう?
http://dhanabi.exblog.jp/3069959
「スピルバーグにこの陰惨なSF映画を撮らせた遠因は、アメリカ人がイラクでやったことなのではないかと思う。イラクの一市民の立場から見たら、戦争はどう見えるか?
でも、それ以上に、60年前の、ナチスに虐殺されたユダヤの人たちの亡霊が、世界で一番豊かな国の、世界で一番娯楽映画を撮る才能に恵まれた人間に、奇怪なSF映画を撮らせた。」・・・と。
スビルバーグは、反戦映画を作りたかった。
でも、アメリカを悪としては描けない、アメリカ映画の限界がある。
そこで、アメリカを異星人に仮託して、地球人が侵略される側に回ることで、描こうとした。
そういう意図であるならば、
「もう観たくない」という反応は、スピルバーグの意図したところなのかも知れない。
正義の名の元に、他国を攻撃することはすべきではない・・・
かなり、観る人の眼力が試される映画みたいですね。
さあて、どうするかなぁ~?
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はっちん
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