木になる話

不燃木材FPWOODを中心に国産材を素材にオリジナルのフローリングや羽目板、造作材などの製作を手掛ける会社のブログです。

修行に行って来ました。

2007年04月25日 | Weblog
忘れた頃に何とかの更新です。
GW明けから実施予定のカラーオーダーサービスに伴い、塗装経験のある、私が責任者に任命され、塗装会社へ修行に行って来ました。
今回の塗料は、
□シックハウス等に安全なこと。
□木の香りが残せること。
□木の調湿作用、防腐効果等も損なわないこと。
□10以上のバリエーションをもつこと。
□木の風合いを残すこと
□FPWOODに塗っても品質的に問題ないこと

というポイントで選定しました。
いろいろ試した結果、少人数の工場でまかなうには一つに絞らせていただこうということになり、今回の塗料にきまりました。
基本色で15色あり、それをベースにオリジナル色にも対応できるそうなので、相当なカラーバリエーションが可能です。オリジナル色もメーカーの方で配合してくれるので安定した供給ができます。
 
 カラーサンプルが必要なので、塗装屋さんの手を借りずにそのくらいはしなければいけないということになり、塗装会社に出向き今回の塗料の塗り方のコツを伝授してもらいました。
 慣れてないので満足はしておりませんが、工場のスタッフには好評です。同じ杉なんですが、色により、高級感がでたり、ポップ感が漂ったり、色々なシーンで使っていただけそうだなぁって勝手に思いました。

現実的に、今も、ホテルや商業施設、学校等での具体的な検討が行われています。また、弊社のWEBショップ「木婦人のお店」もGW明けからリニューアルオープンする予定です。もちろんカラーオーダーもはじめます。
木婦人のお店の新製品、木婦人の腰壁は腰壁に必要な材料が全て揃っていて、専用のボンドで貼り付けるだけで天然木の腰壁が容易に出来上がります。実際、うちのパートの女性がやっても難なくできましたし、仕上がり具合も上々です。
ボンドも、アメリカ製でかなり強い接着力があり、全く問題がないといって良いでしょう。これについてはまた後日書かせていただきます。

今日の画像は私がはじめてつくって、カラーサンプルです。あまり良く見えないかもしれませんが・・・・・・。

不燃液の巻。

2007年04月17日 | Weblog
こんばんは。久々の更新です。
今日はFPWOODに使われている不燃液についてお話します。
FPWOODは前にも書いたかもしれませんが、前の製品からの改良品で、この液の性能についても、当然改良を加えております。

なぜ、今日、液についてって事ですが、FPWOODの液は開発当初から携っている専属の薬品会社がありまして、いつもかなりお世話になりっぱなしなのです。
 この会社は、木材以外にも、というより、当初から木材以外の難燃液等を開発、製造している会社で、木材は弊社との専属的なお付き合いをしてくれています。
で、今FPWOODのバージョンアップを考えておりまして、それに伴い久しぶりに連絡をしたところ、ちょっと気になる情報が入ったのです。

 不燃木材系の難燃液には、ホウ酸系、リン酸系、またはその複合バージョン、ホウ酸・リン酸系、ホウシャホウ酸系等があります。
 多くのメーカーではホウ酸系というのをよく使用されているようですが、ホウ酸は表面に結晶化しやすく、トラブルの原因にもなることから、弊社ではFPWOODへの改良時はホウ酸を抜くことを前提に開発してもらいました。ホウ酸を抜いたのには実はもう一つ訳があって、おととしの暮れの情報で、そのうち、環境ホルモンの対象物質になるという情報でした。対象物質になっても、廃棄の仕方の管理をきちんとすればなんら問題はないので、たいしたことではないかも知れませんが、常に生活空間にそういうものがあると言うのもなんとなく心理的にいやな気もしたので、思い切ってホウ酸は抜くことにしたのです。(ホウ酸は不燃効果にはとても優れているのですが・・・・)北米の方では木の防腐材として、ACQとかに変わり、ホウ酸系の薬剤が推奨されているようですし、取り扱いが少し厳しくなるだけで、適材適所で効果を発揮しているようです。

 それの他に、浸透性を増してもらう成分を入れたり、製造コストを下げるために色々やっていただき、現在の液は完成しているのです。前の液は国の安全基準より厳しい審査基準をもつNPOの団体にも登録されているくらいでしたので、今の液はそれ以上安全になったといえるかもしれません。
 この液のおかげで、FPWOODは現在の製法での製造が可能になり、徐々に市場に出回ってきています。年度が替わってから、問合せや注文も更に増えてきているので、新製品の開発と平行して製品の製造管理もうかうかしていられなくなってきました。GWちゃんと休めるかなぁ・・・・。

木婦人って知ってますか?

2007年04月12日 | Weblog
今日のタイトル、木婦人ってご存知でしょうか?そう、何を隠そう、うちのWEBショップです。DIYCITYさんに出店しているのですが、DIYに熱心な方にっということで、SLIMWOOD専門店をやってます。
 これが、近く、リニューアルします。基本路線は変わりませんが、DIYに関心のある方が望まれるものがどういう形かようやくわかって来た様な感じがしたので、ちょっと商品のアプローチというか、構成を変えてみることにしたのです。
 更に、プラスアルファのサービスも加える予定です。「これで駄目ならDIYから撤退だぁ」って社長は言ってますが、多くの方に木と触れ合う生活をしていただきたいので、今後も少ない脳ミソを使って工夫していくつもりです。このサイトショップの名前は「木婦人のお店」といいます。冷やかしでもいいので、一度覗いてみてください。できれば、リニューアル後に・・・・・。まもなく迫るGWまでにはリニューアルする予定です。今回の目玉商品が納品されるのを待って、限定販売から始める予定です。

それから、私が担当で今、ある会社からの申し出を受けて、共同開発に着手しています。うちの技術をその会社の技術を合わせ、お客様のニーズに応えようというものですが、これがまた、手ごわいのです。最近、もっぱら、パートや他の社員に仕事の負担を増やしてしまい、研究室にこもっている私ですが、正直頭がこんがらってます。なので、ブログもいまいちかなって。松坂VSイチローとかの話題もいれたいなぁって思うのですが、今月は特に仕事に占領されてます。

引き続き・・・・・。

2007年04月10日 | Weblog
今朝は昨日の失敗のフォローが上手くいったかどうか、結果が気になったので、早く出勤してしまいました。結果はオーライです。いい状態になっていたので、とりあえずホッとしましたが、でも、なぜ?という部分も残っています。もしかしたら新しい製法ができちゃうかも・・・・・って感じです。実際、今のFPWOODだって、偶然やっていたことが、ある教授の理論(持論?)とあい、出来たような感じですから。安定して出来るようならまた、相談しようと思っています。

 今日は引続き、試験体の作成と、FPWOODの製作です。昨年末から来てくれているパートの女性がすごく優秀で、仕事がはやくて、きれいなので、とても助かっています。先週までは高校を卒業した息子もアルバイトに来てくれていたので、ちょっと研究に没頭できました。うちの製品は女性の方がいい部分があって、いい人がきてくれているので社長も喜んでいます。

 そうそう、塗料メーカーとの打ち合わせで、FPWOODの推奨塗料ということで扱わせていただくことで了解を取ることが出来たそうです。FPWOODに見合うようにマイナーチェンジも可能との事だったそうです。近々HPでご紹介しますので、アップの前日にここで告知しますね。いろいろカラーバリエーションが増えると、杉も更にいろいろな表情になります。確かに洋間や商業建築にも合うかも知れません。今、外国産の木材が急騰しています。品質も落ち気味という情報も入っていますので、みんなで、国産材を使ってみてはいかがでしょうか?

先日もある現場で、米松仕様だったのですが、今回の塗料での着色を提案したら杉を採用してしただきました。うれしい限りです。設計や施工会社の方々も国産材を使う意識をお持ちでしたので、これからもがんばっていこうと思いました。

失敗しました・・・・。

2007年04月09日 | Weblog
週が空けても風邪は良くならず、今日も不安定な天候で、朝から声が出ません。
今日は、出荷の段取りをした後、今月末に新たな認定のための、試験体を作成しました。試験体は燃焼試験用とガス試験用で合計10枚程度作成し、試験日の10日前に試験場に届けなければなりませんので実際、今週中にいろいろ自主実験をして、確認しなければなりませんので、今は、実は結構忙しかったりするのです。
 それと平行して、あるゼネコンの物件より、特殊な形状の相談を受けたりしていまして、サンプルを作成したりしています。通常の業務の他にやるので、なかなかきついですが、今のところ、少数精鋭(?)で営んでいるのでなんとか、老体に鞭打ってがんばってます。

そうそう、タイトルの失敗・・・・ですが、実は、その試験体の製作にタイムスケジュールを勘違いしまして、中途半端なものを作成してしました。あわてて、修正をかけたのですが、明日の朝にならないと結果がわからないので、今夜はうなされそうです。上手くいってくれないと困るのですが・・・・・。

4月になったらなんだか寒い日が続き、桜もいつの間にか散ってたり・・・・。でも、新一年生とかが、ランドセルしょって登校してる姿をみると、やはり新鮮な気持ちになって気合が入るものですね。


着色

2007年04月07日 | Weblog
今日は、新たな取組みの一つを公開しちゃおうかと思います。(社長に怒られるかなぁ・・)近々HPの方もアップする予定なので、ここを訪ねてくれた方にお得な情報!ということで。
 実は、最近、塗装による問合せ、質問が多くなっているので、FUOWOODにあうものをずっと実験しておりました。弊社が着色まで請負ったときは、塗装会社に頼むのですが、準不燃木材の場合、薬剤との相性等により塗料が限られてしまう・・・・というか、基本的に合うのを探すのが大変なくらい塗装業界でも頭を悩ませているとかで、じゃ、お互いに協力してやりませんかってことになり、サンプル200数枚、一般に出回るある程度の種類の塗料を試し、実験をしたところ、3種類がいけるという判断になりました。

その中で、木の香り、木の呼吸を妨げないということで、一つの塗料を推奨品、又は、うちで塗るときの専属の塗料にしようということになりました。
 来週、社長がそこのメーカーと打ち合わせにいくそうですので、その話の結果次第ではうちのHPからご紹介できることになると思います。

 なぜ着色なのか?といろいろ聞いて回ったところ、杉=和風、和室・・・・というイメージが強いようで、色をつけることで、洋風にも十分あわせることが可能とあるデザイナーの方にアドバイスをいただいたことが切っ掛けでした。たしかに、先日のリビングも洋風ではありましたが、着色したことにより、なるほど!って感じでした。
 杉は肌触りもよく、調湿作用もすぐれていること。そして何より、日本中どこにでもあり、産地ごとに独特の木肌があったりと、日本人には最もなじみのある木といっていいと思うのです。そして、香りや機能を損なわない塗料をで視覚的にもグレードをあげて・・・・。また一つ可能性が広がるようなきがしてきました。

 HPではいろいろなカラーバリエーションが紹介される予定ですので、お楽しみに。

プチリニューアル。

2007年04月06日 | Weblog
急激な気温の変化に体がついていかず(歳のせい?)風邪をひいてしまい、体調を崩してしまいました。
 先日、注文で、ローコスト住宅を建てられた方から相談を受け、床暖房を入れていないので冷えて仕方が無い。と・・・・。とにかく一度現場を見させてくださいと、いったところ、床は、フローリングなのですが、いわゆる、ベニアに突き板の見せ掛けフローリング(とはいっても今はこれが主流ですけどね)でした。
 その御施主さんがおっしゃるには、エコ給湯で温水が床下に通る予定が予算の都合とかでできなくなり、とても寒いと・・・。ある日、ご友人宅に無垢のフローリングが貼ってあり、その心地よさと温かみがとても気に入ってしまったそうで、それが、うちの製品と聞き、御連絡をいただいたのでした。

 予算の都合で、今回は、畳の部屋を畳をとって無垢の板張りに。それから、2階の寝室の既存のフローリングの上に無垢のフローリングを貼る事になり、昨日工事にいってきました。

 畳の部屋は1階にあり、日当たりもいまいちらしく、かなり寒いとの事で、畳を撤去した後、根太という下地を取付け、その間に断熱性を増すために工場のおがくずを敷き詰め、板をはりました。2階の寝室は直に貼り、リニューアルしてみたところ、御施主さんは、無垢と、既存のフローリングの上を何度も行ったりきたりされ、「全然違う・・・・早くやってもらえばよかった」とおっしゃっていました。かなり御満足いただけたらしく、今年中には全面床と腰壁を無垢にしたいと言っていただき、こちらもいい仕事が出来たとうれしくなりました。
 寒くて、体調を崩れていたらしいのですが、久々に良く眠れて快適になったと本日、お電話までいただきました。
 弊社の無垢の腰壁ですが、今月末くらいに新たな形で販売を始める予定です。弊社のHPからいけるDIYショップ「木婦人のお店」にて今月末ぐらいに誰でも簡単にできる天然木の腰壁セットを販売します。お楽しみに。