フットボールレビュー

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南アフリカ大会~ドイツの強さは本物?~

2010-07-06 03:35:21 | W杯
アルゼンチンに圧勝したドイツ。
ベスト16ではイングランドにも4-1で勝利。
この爆発力は一見凄い。今回のドイツは攻撃的だと言われる。

果たしてそうなのだろうか?

予選をギリギリで通過したアルゼンチンの攻撃的なスタイルは、確かに見ていて素晴らしいものがあり、監督の存在感とともにいつの間にか優勝候補にまでなった感があったが、私は今回のアルゼンチンは優勝はないと思っていた。良くてベスト4。
エンターテイメントとしては素晴らしいが、あのディフェンスではW杯を勝ち上がるのは不可能すぎる。実際本大会中も素晴らしいパフォーマンスは魅せていたが、ベスト4に残るようなチームとは対戦しておらず、初対戦がドイツと言って良い。それでこの大敗なら理解できる。

ドイツ×イングランドは、ランパードの疑惑のゴールがあった。
あれが無くても恐らくイングランドは勝ててはいないと思うが、大差の原因はあのゴール取り消しにあると思う。

ドイツの戦術は見て解るように、堅守速攻である。アルゼンチンのような、攻めに重点を置いたもののディフェンスが今1つなチームは、ドイツの恰好の餌食なのだ。
見ての通り組織だった守備に定評のあるセルビアには見せ場を作れずに敗北。こういった結果を残してしまうのだから、「今回のドイツは強い」と言い切るのはまだ早いと、私は思う。

スペインとの1戦は色々な意味で面白い試合になる。
私的にはどんな状況でも自分達のスタイルを貫くスペインに勝って欲しいと思うが、スペインのバルサ模倣スタイルが、どこまで通じるのか・・・?

いやはや、楽しみな準決勝だ。