clef

半径1mの世界

文学作品のように

2005-12-24 | Weblog
カルメン・マキ×鬼怒無月 ゲスト:喜多直毅 佐藤芳明 @アサヒ・アートスクエア

カルメン・マキさんは初めて拝見しました。
すぐ受けた印象は、文学作品、芝居。
寺山修司さんや美輪明宏さんと同じにおいがする。
官能的で絶望的で・・・でもどこか清くもある。
これだけ日頃好きなミュージシャンが
ご共演にも関わらず、心と見聴きの配分が大変なのは
すごいことだと思う。
本を読んでいるようでもあり、絵本を眺めているようであり
詩を読んでいるようでもあり・・・
音楽であるのにどうしてこんなにも文学のように感じるのだろう。

MCでの花鳥風月の話や月の話は、とても思うところがあり
悲しいわけではないのに心がとける思いだった。
今のお住まいのところは月が空がよく見えるところらしい。
同じような理由でベランダが大きいところに住んでいる私にとっては
なんとも言えない偶然に心が揺れる。
私は星なのだけれど、毎日空を眺める。
ここ何日も深夜の帰り道、空気が澄んでいるせいか星がキレイで
眺めたいが為に遠回りしたり、ゆっくり歩いたりしていた。
眺めていると色々な気持ちが流れてくることが多い。
そして、そんな様々な事を素直にまるでリセットするように
柔らかい思考が流れてくる。
この数日の想いが今日に繋がっていたのかも知れない。

Little Black Dressとその前の曲・・・石の箱船?石と船はタイトルに
あった気がする・・・にとけてしまった。本を読んでいるようだったし、
気持ちの奥底に触れる何かを感じた。
他には人魚の話や、風の歌(どちらも題名が分からない)が気になった。
人魚の話は文学的で本なのか詩なのかを読んでいるようだった。
風の歌は佐藤さんの音と口笛が小さな回転した風を感じさせたり、
喜多さんのギーギーとまるでブランコが揺れたような音がしたりと、
音楽からのアプローチも含め一つの物語になっているようだった。
今日の演奏も見応えがあって嬉しかった。
鬼怒さんのカッコイイ演奏に見惚れた。
佐藤さん喜多さんの全開の演奏に応えるようなマキさんの歌が嬉しかった。
それに、喜多さん佐藤さんへVlnとAccのイメージをかえるいい出逢いと
伝えてくださったのがとても嬉しいし、その感性がまた素晴らしい。

思い込みが激しいといえばそれまでなんだけれど、
人魚が死に朽ちていった果ては真珠になったことやBlackDressが
でてきたことが、今日の私の選択とだぶった。
意味を見つけ出す必要は無いのかもしれないけれど、
縁というものを感じずにはいられない。
開けることも見ることも絶対にないけれど、
どんなものが深いところにあるんだろう。

ここ最近、なんだか思いがけず心のプレゼントをもらうことが多かった。
どうやって世の中に返せばいいんだろうかと思うことが続いている。
いろんな人の暖かい気持ちに触れたり、愛を感じる言葉や手紙もいただいたり、
不思議と縁を感じていた翡翠をいただいたり。
戸惑う・・・どうしたら私を役立たせることができるのだろうと考えている。
愛を素直に受け取るのがひどく下手だとも思う。

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LIVEから帰宅すると、手紙が来ていた。
心に良い物を与えてくれた2国と交流させていただこうと決めて、
先日あるところにコンタクトをとっていた。2年越しのコンタクト。
その結果、インドの女の子とブラジルの男の子と交流することになった。
日頃の私にとってクリスマスやそれに似たようなちょっとうかれた
祝日・イベントは全く興味がないけれど、偶然のこのプレゼント(手紙)には
ちょっとクリスマスのプレゼントを感じた。
学生ぶりの英語のレターに不安はあるものの、
楽しみながらとりあえず読んでみようと思った。

-----Today's Love Music-----

☆ドキュメンタリーフィルムみたい / 区麗情

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