たうだう家のひとコマ

ペンギン好きな夫とチョコ好きな妻が紡ぐたうだう家の日々。
たっつん・よんちゃん兄弟も加わり、20年目を快走中!!

Wの悲劇(妻)

2007-02-09 23:18:40 | 日常のひとコマ
職場の無料映画会で観てきました。
1984年、薬師丸ひろ子主演

Wの悲劇

なにげに去年の春に
1年間のラインナップが発表されてから
ずっと楽しみにしてたのだ♪


理由は、ただひとつ、

うちの職場のホールで撮影されたから~。


高校生くらいのとき、
テレビでやったのを観て、
ストーリーはおぼろげに覚えてるんですが、

えーと、
たしか劇団のお話で、
なんだかサスペンスタッチの
舞台劇やってる間に事件が起きて、
薬師丸ひろ子演じるヒロインが、
舞台の主役に抜擢されて成功して、
楽屋から出てきて外階段を降りる途中で
刺されそうになって・・・あれ?刺されたんだっけ?


という程度。


でもそのころ、
私が好きだった映画「ふたり」
(赤川次郎原作、石田ひかり・中嶋朋子主演)
にも、
好きだったミュージカル「オペラ座の怪人」にも

ヒロインが代役で舞台の主役を務めて成功する、
でもそのせいで(?)あぶない目にも遭う


シーンがあるので、
Wの悲劇もなんとなくそのへんのグループ?
に分類されつつも、記憶はいろいろごちゃごちゃ。


で、就職して最初に配属されたホールで、
「映画のWの悲劇って、ココで撮影されたんだよ~」
って聞いて、

ええっ!


そーか、そういえば、舞台のシーンも
大きな階段降りてくるシーンもあったよな。。。

と思って、
気になってたんですよね。




で、今日、観てみたら・・・!


うおおおおお、映ってるーーーー!!


めちゃめちゃ興奮しました。

舞台のシーンがあったことくらいしか覚えてなかったのに、
客席は映るわ、
正面の外階段は映るわ、
楽屋シーンも、
舞台袖シーンも、

なにもかも、グ○ーンホールだ!!


昔観たときはもちろん、このホールの中のことなんか
知らなかったわけだけど、
職場になってる今(正確には今はそこの係じゃないけど)、

見覚えのあるところばかりだー!
(当たり前だけど)


・・・も~う! なんで今日、く○のきホールで上映してるのかしら!
グ○ーンホールで上映したほうが楽しめるのにっ!
(邪道だけど・・・)


知らなかったといえば、
昔はニナガワユキオなんて知らなかったもんねー。
演出家役で出てるんだよね。
びっくりびっくり。


は~。

薬師丸ひろ子とか、
三田佳子とか、
三田村邦彦とか、
蜷川幸雄とか、

そうそうたる顔ぶれが
うちの職場で撮影したんだな~。


うちのホールは、
ちゃんと東京郊外にあるにもかかわらず、
まだ薬師丸ひろ子が主役をとる前の
大阪公演の舞台の設定(笑)なんだけど、
舞台シーンのほとんどはこのホールなんで、
満喫できました~。
ほんとに舞台にセット組んで、
照明とかもちゃんとやってんだもんな~、
スゴイなあ~。
しかも、装置、妹尾河童だし。。。
スゴイ気合だ。。。
今でも、当時の撮影のことを知ってる人たちが
職場関係の知り合いの中にも当然いるわけで、
なんか、いいなあ~と思っちゃったりしました。

ちなみに東京公演の舞台は
帝国劇場。

最初にロビーが映った瞬間に
「あれ?これ、帝劇??」
ってわかっちゃう自分がまた・・・笑。

グ○ーンホールって、
地方の大劇場のイメージだったんだ(笑)。


撮影されたのは20数年前。
数年前に改修工事をして、今のホールは、
座席の色とか変わっちゃったんだけど、
この映画のホールは、
私が配属された当時の座席の色。

・・・貴重ですねえええ。


研究生がこんなにうじゃうじゃいて
オーディションが熾烈で、
看板の大物女優がいて、
大劇場でロングラン・・・て、
いまどき四季くらいしか思いつかんのだけど、

昔観たときとの違いは、
今は私もお芝居をやってるってこと。

世良公則が扮する、元演劇青年が
「役者をやってると、怒ったり悲しんだり笑ったり
 感情があふれ出しそうになったときに、
 あ、今のこれには、 もうちょっとこういうのを
 足して表現しないと、っていう、もうひとりの
 自分が出てきて、感情を素直に出せなくなる」
っていう意味のことを言うんだけど、
私には、
・・・めったに出てこないな、もうひとりの自分。


まあ、そこがアマチュアっていうか・・・
出てこない間は、フツウの人でいられてラッキーっていうか・・・笑。


ちなみにこの元演劇青年が薬師丸ひろ子に向かって、
自分のことをべらべらしゃべるシーンがあるんですが、

「住所は、○○市、東つつじヶ丘○丁目○-○!!」

と、ほんとに市内の地名が。
その一瞬、客席がウケたのは、
さすが地元ならでは(笑)。

いいねー、楽しませてくれるね~。


薬師丸ひろ子は、
あ~、そうだよね、昔こんなだったよね、
と思わせてくれましたが、

声とかしゃべり方とか、気の強そうな感じとか、
「ALWAYS三丁目の夕日」
のお母さん役になった今も変わらないね~。


映画会のロビーには、
私の今年最大の仕事である、
3月の映画祭のリーフレットもあって、
かなりのお客さんが持って行ってくれたんですが、

その表紙に使われてるのが
「ALWAYS三丁目の夕日」のイラスト。
薬師丸ひろ子も当然入ってます。
ふと、

グ○ーンホールで「Wの悲劇」と「三丁目の夕日」
を連続で観てみたかった・・・。

と、しょうもないことを考えちゃったりしました。


そんなこんなで、
とってもジュウジツした気分で帰りました。

なんか、就職したばかりの、ホールに勤めてた頃を
思い出しちゃったなあ~。

そういえば、当時はこんなブログとかなかったんだけど、
ホールに勤められたことが嬉しくて、
舞台裏だけど一生懸命な世界が楽しくて、
そんな裏側の悲喜こもごも(おおげさだが)を
いつかみんなに紹介したくて、

そんな日常をエッセイ風に書いていたことが
ありました。

高校から一緒の友達が、
私が書きかけていたお話を面白がって聞いてくれて、
このエッセイをプレゼントしようかと
思っていたこともありました。
(結局、プレゼントはせず、いまだに自分で持ってるだけなんですが。)


3月には、その友だちの結婚式があります。
披露宴ではいろいろ出し物を頼まれて、
仕事とその練習・準備に追い立てられて、
ここ数日、
あんにゃろめ、これ以上、頼まれても手伝わんぞー!!
とキレかけていたんですけど、

・・・ちょっと心を入れ替えました(笑)。

彼女とは高校のクラスも大学も劇団まで一緒のくされ縁。
お互いのことは良く知ってるけど、あんまり深入りはしない。
秘密も共有しない。
仲は悪くないけど、親友、でもないな(笑)。

でも、まあ、17年間も一緒にいたら、
それなりに支えあってきたわけで。
私の結婚式のときもイロイロやってくれたんだよね。

しょーがない。
協力してやろう(笑)。
(と言っても、ずっと前から二次会幹事は引き受けてるんで、
 私もそんなに冷たいわけじゃ・・・笑)


などなど、
イロイロ考えが飛躍してしまった「Wの悲劇」でした。

終わって外に出たら、雨が小降り。
夜だけど生暖かくて、
アスファルトの埃っぽい匂いが立ち上っていて、
なんだか、もう春だな、と。
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