ア、モーセ路程とイエス路程の対照
「モーセ路程とイエス路程とを細密に対照した説明は省くことにする。しかしこれは、本節と次の節とを
対照してみることによって明らかにされるのである。」原理講論(二)モーセを中心とする民族的カナン復帰路程
(ア)第一次路程
・信仰基台 モーセ / 洗礼ヨハネ・・・失敗
・実体基台 イスラエル民族・・・失敗 / ユダヤ民族
(イ)第二次路程
・信仰基台 40年荒野 モーセ / 40日断食、荒野での3大試練、イエス
・実体基台 イスラエル民族
a.出発のための摂理
・3大奇跡と10災禍(神の権能) / イエス:み言葉と奇跡(病気をなおす)
b.幕屋のための摂理 / イエス(幕屋の実体)
(a)第一次 モーセ40日断食、石板 /イエス(石板)
アロン(兄)の不信仰・・・石板壊す /洗礼ヨハネ(異母兄)、ユダの裏切り、ペテロの否認・・・イエス、十字架の死
民21.9/ヨハネ3.14 アロンがモーセの口の代わりだったので、イエスの兄が、イエスの証人ということ
(b)第二次 2度目の40日断食、再び石板(イエスと聖霊を象徴) /復活したイエス、40日、霊的イエスと聖霊、ペンテコステ(5旬節)、霊的新生
(c)第三次 カナン偵察40日・・・不信仰な報告 / キリスト教史・・・イエス(幕屋)を信奉しながらも、不信仰に陥って行く、中世暗黒時代へ
2/12部族のみ信仰的報告 / ルターの宗教改革で、旧・新に分立。
・幕屋のための摂理で、幕屋のための基台が喪失されたのに、幕屋が残っているのはおかしい、という人がいましたが、
イエス路程との対照として、イエス路程を暗示しているものとすると、イエスの基台が喪失しても、イエスは残って信奉される、と
いうことを教えていると、考えます。
(ウ)第三次路程
a.モーセを中心とする
・信仰基台 石板と契約の箱と幕屋 / 霊的イエス
荒野40年流浪生活 / ルターの宗教改革~400年メシヤ再降臨準備時代(内的試練の道)
摂理歴史の各時代とその年数の形成 メシヤ降臨準備時代400年
「サウル王は、・・・モーセを中心としたイスラエル民族が、第三次カナン復帰路程で費やした荒野40年期間を、・・・この期間を縦からなる横的な蕩減期間として復帰するために立てたのが、メシヤ降臨準備時代の400年であった」
・実体基台
外的イスラエルと内的イスラエル / カトリックとプロテスタント
・モーセが盤石を2度打つことで、出発のための摂理
1度打つ=堕落で死んだアダムを打ち、復活したイエス
2度目=復活したイエスを打つ=再臨主を打つ、という表示ではないか。
=1945年荒野路程の終結
b.ヨシュアを中心とする
・信仰基台 石板と契約の箱と幕屋 / 実体的イエス=再臨主
二人のエリコ偵察 /
・実体基台
エリコ城陥落、マナ終わる、定着 / 荒野路程の終結=霊的キリスト教(プロテスタント中心)が、実体世界と連結。
=1945年、第二次世界大戦終結直後
英米仏が、共産主義=ソ連とモンゴルの2カ国を屈服させる時であった。
「千歳一隅の時」であった。
・キリスト教の歴史は、「復帰摂理延長時代」であり、第三次世界的カナン復帰路程が、2000年間延長されてきたと、
いうことになる。荒野路程の終結=1945年。