震災直後に会社が影響を被り仕事が無くなり突然なにもすることが無くなって最初にし始めたのが絵でした。
日本画材で油絵のように描いてます。先生に見られたらとんでもなく怒られると思います。
そして今も描き続けています。未だに終わりません。
同じ絵を4年も描き続けてます。途中休止期間が数回、1年以上寝かせたり、しながら。
なんこんなに時間がかかっているかというと、描くほど上達して、それがかなり顕著で、それ以前に描いた部分とまったく筆致の違う絵が部分部分でできてしまうからです。
別人が何人もで描いたような絵になってしまっているのです。
なので、8部ほど完成させた場所を、ほかの部分をやはり7,8部完成させつつふとその前に集中して描き込んだ部分を見ると、まるで違う話になっているのです。これを何度繰り返したでしょうか。
絵を最後にしたのは、たしか20代最後のころだったと思います。
以来、十数年ブランクがあるのですが、思い出すのですね、描くほどに。
それで描き込むほど腕が上がってきてどんどん目も開いてきて最初に描いた部分がしばらくたつと粗が見えてきて治したい、となってそれを繰り返す。
1年も寝かせるともう全体をやり直したくなる。もう完成するのだろうか。いやさせます。
失敗の許されない日本画の技法なのですが、もはや画材だけ日本画の油絵です。