先日、上野動物園に初めて行った。
人生初パンダである。
気分の高揚を抑えられないまま、入口の門をくぐる。
入ってすぐ、パンダが居た。

『今自分はパンダを見ている』という行為は認識できているが、とても目の前の微動だにしない毛の塊が、あのパンダだとは認識できない。
『パンダを見ているはずだ』という行動と、『見えているのはモノクロの毛の塊』という知覚が頭の中で混乱する。
『微動だにしない毛の塊』を『パンダ』だと自分に納得させる事が大事だと思うが、それができなかった。
彼女の『帰りにもう一度見に来ようよ。』という言葉で、釈然としないままとりあえずその場を去った。
この日の最高気温は32.1℃。
大半の動物は暑さにやられてぐったりしていた。

日陰でぐったり。

体は乾いている。
このまま干からびやしないか心配だ。

結局ずーっと水中に居た。
動きのない動物を眺めながら、
『これじゃあ剥製と同じじゃないか。』
と一人ごちる。
順路に沿って進んでいくと、活発に動く白い巨躯が目に入る。

ホッキョクグマだ。
とても大きい。
これだけ暑い中、一番活発に動いているのが北極生まれのこいつだなんて。
他の動物にこの勇姿を見せてやりたい。
ホッキョクグマのプロ根性に感動し、しばらく見入ってしまった。
しばらく見ていると、ホッキョクグマの様子がおかしい事に気付く。
活発に見えたその行動を良く見ると、うつろな目で同じところを行ったり来たりしているだけだ。
どうやら、ホッキョクグマはぐったりを通り越してもうおかしくなってしまったようだ。
北極に住む彼らなのだからそれも仕方ない。
結局、ぐったりした動物ばかりを見た『初上野動物園』であった。
そうそう、帰り際にもう一度パンダを覗いた。

顔を上げた。
歓声が響く。
良い商売である。
人生初パンダである。
気分の高揚を抑えられないまま、入口の門をくぐる。
入ってすぐ、パンダが居た。

『今自分はパンダを見ている』という行為は認識できているが、とても目の前の微動だにしない毛の塊が、あのパンダだとは認識できない。
『パンダを見ているはずだ』という行動と、『見えているのはモノクロの毛の塊』という知覚が頭の中で混乱する。
『微動だにしない毛の塊』を『パンダ』だと自分に納得させる事が大事だと思うが、それができなかった。
彼女の『帰りにもう一度見に来ようよ。』という言葉で、釈然としないままとりあえずその場を去った。
この日の最高気温は32.1℃。
大半の動物は暑さにやられてぐったりしていた。

日陰でぐったり。

体は乾いている。
このまま干からびやしないか心配だ。

結局ずーっと水中に居た。
動きのない動物を眺めながら、
『これじゃあ剥製と同じじゃないか。』
と一人ごちる。
順路に沿って進んでいくと、活発に動く白い巨躯が目に入る。

ホッキョクグマだ。
とても大きい。
これだけ暑い中、一番活発に動いているのが北極生まれのこいつだなんて。
他の動物にこの勇姿を見せてやりたい。
ホッキョクグマのプロ根性に感動し、しばらく見入ってしまった。
しばらく見ていると、ホッキョクグマの様子がおかしい事に気付く。
活発に見えたその行動を良く見ると、うつろな目で同じところを行ったり来たりしているだけだ。
どうやら、ホッキョクグマはぐったりを通り越してもうおかしくなってしまったようだ。
北極に住む彼らなのだからそれも仕方ない。
結局、ぐったりした動物ばかりを見た『初上野動物園』であった。
そうそう、帰り際にもう一度パンダを覗いた。

顔を上げた。
歓声が響く。
良い商売である。
トラビスさんは初めての上野動物園だったのですね。夏は暑くて動物は動いてくれないし、自分は動くのが辛いので私は春・秋に遊びに行くことにしてます。次はぜひもう少し涼しくなってから、行ってみて下さい。きっと、前より楽しめると思いますよv
それでは、短文ですが失礼します。