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FDMCスノーケリング部屋

FDマリンクラブは、のんびり真面目に活動するスクーバ&スノーケリングのクラブです。囲碁将棋、マラソンもやってます。

米長、本番でもボンクラーズに敗れる

2012-01-14 23:46:37 | 囲碁将棋部
 コンピュータ将棋「ボンクラーズ」と米長邦雄永世棋聖の対局は、ボンクラーズの勝ち。引退棋士とはいえ男性プロが公式の場で敗れたのは初めてである。

●「持ち時間各15分の早指しによる前哨戦に引き続き、同3時間の本番でも米長永世棋聖に快勝した」(読売)
●「米長元名人は詰将棋を解くなどトレーニングを積み、ボンクラーズと何度も対戦して対策を立てて臨んだが、及ばなかった」(朝日)
●「終局直後は右手をほほに当て、唇をかみしめるしかなかった。」(産経)
「築いた万里の長城、穴が開いた」電王戦敗北後の会見全文(楽天woman)

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 プレマッチ同様、後手米長は普通の手ではない「△62玉」。終局後の記者会見では、「研究の結果、先手ボンクラーズ▲76歩に対しては最善。奇をてらったわけではない。負けたのはその後の自分が弱いから」と強調した。
 △62玉は、ボナンザ保木邦仁氏のアドバイスということも公開したので、以下、書いても構わないだろう。

 プレマッチ翌週に飲んだときの話。
「何ですかね、あの△62玉。ボロ負けで練習になったんですか」(と私)
「角落ち上手の指し方に徹すれば、悪手じゃないけど、今回は..」(某プロ)
「まさか、定跡外しのために、どっかの下手なプログラマが吹き込んだんじゃないんですか(笑)」
「あの、それ、ボクです..」(犯人保木さん)
「えーーーーーーー!」(一同)
理由もいろいろ聞いた。

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 稲庭将棋のような「争点を作らない」戦法と、データの少ない「入玉含み」はコンピュータ将棋が若干苦手にしていると言われる。ただ、トップアマがコンピュータと「将棋を指す」というのに、プロが「一か八かのソフトの弱点を突こうとする」という姿勢には違和感も残る。
 たとえ勝ったとしても、「米長邦雄、棋士人生を賭けた最後の檜舞台」という大宣伝の一戦に、そんな将棋を期待する将棋ファンはどれほどいるのだろうか。

 囲碁の某九段と某六段、アマ有段者と飲んだとき「どっちが勝つか」という話題になり、将棋組の私だけ「米長会長」と答えたら、賭けが成立してしまった。下馬評、レーティングなら当然ボンクラーズ乗りだろう。ただし、勝率2~3割でも、一番勝負はわからない。

 持ち時間3時間で自分の将棋が普通に指せるのなら、米長会長はまだそんなに弱くはない。ただ、その「勝負師としての普通」が出来ないところに、引退棋士たる理由があるのだろう。個人的には、清水女流王将が「あから2010」に負けたときのような清々しさや感動がなかった。

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