ファミリー メンタル クリニック

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要するにひとりごと・・・

ローレライ

2005年10月07日 | Media TV/Cinema/Book
ローレライ。迫力という点ではやはり映画館で見た方が良かったのでしょうね。
小さな画面ではCGに頼る映像の作り方が裏目に出たようです。
Minority Report と発想的には似たようなところがあり,予想とは違い SF的な展開に好き嫌いが別れる作品ですね。
ここも好き嫌いが別れるのですが 妻夫木君の叫ぶ演技が鼻につきます。
単純にアクション・サスペンス映画と見るとこんなモンでしょうが,原作は読んでないので何とも言えませんが
深く迫ってくるモノは無かったです。
政府の転覆を狙う軍人(堤真一)の背景もどうもよく描かれていませんでした。

これまでの戦争映画と違い,「生きるんだ」ととか,「愛する人との思い出」などを強調するのが
きっと新鮮なのでしょうが,逆に戦時下の異常事態に,こんな科白はないだろうと リアリティが乏しい印象を受けました。
壮大な生と愛を描いた人間ドラマと見るには,ちょっとひいてしまいました。

恐らく当時の教育で(洗脳されていたといってもいいでしょう)この映画のような考え方の軍人がいるのだろうか、お国を守ることは愛する人たちを守るためだとか、自由主義のためにとかいう考え方だったのでしょうか。
当時の日本人がこの映画の登場人物のような人ばかりなら、戦争自体が起きていない。そんなキャラクターばかりです。
愛国心ということをはき違えて受け取る若者が出てこないか不安になる作品でした。
だって月9の主人公が人間愛を叫び、あまりにも馬鹿げた理由から危機に陥る同僚を救おうとする行為は人間愛を描く以前のハナシでこんな展開はひどいんじゃないと叫んでしまいました。(ハナシの内容が分からないように書くのは難しいですね)

ただ邦画でちまちま日常を描いた作品が多いなかで,スケールの大きな作品を作ろうという狙いは分かりました。
今度劇場で亡国のイージス見ようかと思います。スクリーンの映像と音響では感じ方も違うかもしれませんから。

沖縄が舞台になったという12yo小説も買ったのですが,最初の数ページから進んでいません。
福井さんの書きたいことも分からないので,小説も読み,イージスも見て またコメントする・・・かもしれません。
(情報がなくDVDで見ると どうも いまいちのローレライでした。)

人によってもちろん感じ方は異なります。とりあえず私の感想ですので、ご了承下さい。

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