ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

推薦状を書きました 何か変なの・・・

2008年03月04日 | 児童精神医学
久しぶりにコンサータの話題。
コンサータ適正流通管理組合・・・ちょっと名称が違うか。
この薬剤の適正流通管理のために、処方しようという医師は申請し登録が必要で、専門医資格(正確には専門医申請中)が必須。

でもね・・・他の薬で専門医の資格がないと処方できない向精神薬なんてこれまで無かった。
他の内科や脳神経外科と比べちょっと足腰の弱い精神神経学会がこれを機に専門医でないと困るぞ!そんなシステムを作りたかったのかもしれない。

さてタイトルの話に戻る。
ボクの数倍も児童の症例を診察し、経験も豊富なのだが、精神神経学会の会員でないDrから 推薦状を書いてもらうようにお願いされた。
それも二人からの推薦が必要らしい。

推薦されて、申請しコンサータ処方が可能となったとして、
精神科専門医の資格を取らなければ、数年後にコンサータ処方資格が剥奪されるのだろうか?
毎日子どもに処方を続けている医師が処方資格をある日剥奪されると、被害に遭うのは誰だろう。
今回の精神神経学会専門医資格は一般的な精神科医としての資格で、児童精神医学専門医というわけでもない。

結局、学会理事は・・・大抵は大学の教授なのだろうが・・・厚生省と同じ感覚だなあ・・・
患者さんが困っていても制度ありき。
新研修システムと診療報酬削減やら何やらで出向医局員を大学病院の医局に戻し、地方病院で医師が不足し医療難民がどんどん登場している。

コンサータも処方し、学会の会員にならなかったから資格停止。それは資格取得を怠った医師の責任だから、あなたたちは薬飲めないんですよ。恨むなら主治医のせいだと言わんばかりだ。

推薦状を書きながら、何か変だなあ・・・と言う気持ちになった。
自分がその人から推薦状をもらうなら世の中の法則に合っているが、逆はおかしいよな、やっぱり・・・


最新の画像もっと見る