ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

ワークショップの申込状況から考えると

2007年07月24日 | 児童精神医学
日頃教師に対して皮肉の300くらいblogで言いたい放題だが、10回に1回はフォローのエントリも書いている(と自分に言い聞かせている)。

この3年は 公開講座 教師のための児童精神医学入門講座を行ってきた。今年は会員5周年記念企画と勝手に銘打って ワークショップを行う。
講師の先生には大変失礼なワークショップの参加料金を設定している。
他で同様な研修を企画すると一人2万円という相場だろうと思う。
日曜日で5000円という設定は超ディスカウントだ。

と勝手に思っているが、教師の申し込み状況は出足が遅い。
親御さんは常に自分の子どものことだからと24時間全力投球。予想以上に申し込みが多い。県外からも参加予定者がいる。

教師は・・・予想以上に少ない。
日曜日にまで勉強する気力がないのだろうか。
1学期が終わりへとへと、夏休み期間中も校内での研修が多く、ばたばた・・・
特別支援教育の対象児童はいるが、休みの日くらい休みたい・・・学校のことは忘れたい。
このまま休まないと自分がうつ病で倒れてしまう・・・・というくらい疲れているのかもしれない。

そもそも特別支援教育は文部省がすすめているのだが、技能は要求されるが、人員も予算も増えない。
今でさえあっぷあっぷなのに、これ以上私たち教員に働けと言うのですか大臣!?
と叫んでいるかもしれない。

夏休みも今は自宅研修がないらしい。
「先生」の特権とは言わないが、それくらい認めても良いのでは・・・
日頃ゆっくり教材研究だってする時間も取れないのだし。
教師にゆとりが無いなかで生徒にゆとりのある教育をと言うのも無理な話。

これは医者にも言えることだが、超人的な努力をして労働基準法などもってのほかの仕事をしている。教師もとにかく生徒と接する時間よりも雑務が増えている。
おかしな話だ。
そろそろ生徒の学習に重点をおきたいので、教師を辞めて塾の講師になりました。と本気で答える若者が出てもおかしくない。

何かがおかしい。

ワークショップの申込状況から例によってモーソーは発展するのだが、精神疾患で休職する教師が年々増えている。
健全な教師が多い学校に生徒を委せたいのなら、今の不健全な教育予算を見直さないといけないと思う。

特別支援教育と謳うのなら、各学校一人半年間センターで実地指導を行えるような体制を組んでも良いのではないか。
大学院大学で数人の教師にはより専門的に1年間学んできても良いじゃないか。
一クラスの人数を20人にしても良いのではないか。
若いけどやる気のある教師を採用した方がよいのじゃないか。
社会人を経験し、それでも教員を志す者にもっと門戸を開放しても良いじゃないか。

予算が無いのなら、大学生を含め、お母さん達もボランティアでどんどん参加してもらったらいいじゃないか。
教育委員会は予算がないのなら頭と体を使って欲しい。

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