ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

徒労に終わるかもしれないのだけど

2007年07月25日 | 児童精神医学
徒労に終わるかもしれないのだけど、とある学校へ意見書を送った。先週は去る日曜日の講演会準備でばたばたしてたけど、ついつい来週(今週のこと)郵送しますと頼まれもしないのに安請け合い。もちろん、無料だ。忙しい割に儲からない。トホホ・・・

4月の新学期に診断書は作成し提出した。
中学生でも高校生でもうつ病の症状は出てくる。薬物療法も含め治療が必要となることもある。大人でも抗うつ薬について不安を持つ方も多いので、子どもには大人以上に時間をかけ、慎重に処方し、気になることがあったらいつでも電話でよいから連絡するようにと説明している。

そんなことを知っているのかどうか、新学期が始まって担任は、症状なんて関係なし。診断書も担任だけしか読んでないような雰囲気。
そりゃ夜寝ないと朝起きれないから、早寝早起きをすればいいんだとか言うようだ。
そんなの医者は病気というかもしれないけど、熱もない、どこも痛くなければ病気じゃないと意味不明な教育的指導をする。

父兄が何度か担任と会って話をしたようだがラチあかない。
年に1回あるかないかだけど、意見書を校長宛に作成し郵送した。

2年前には、別の患者さんの件で夏休みに意見書を元に校内で研修会を開いた。
しかし、夏休みというのにクラブがなんだかんだと集まったのは半数以下。

昨日のblogと矛盾するが、いつものことなので勘弁を。
教師はうつ病で休む。
中学生高校生も同じうつ病で休む。休まなくても、かなり無理して登校する。
でも教室でみんなと同じように授業を受けることは難しい。
ある大手企業では、最初の3ヶ月は3時間勤務から徐々に初めて8時間まで「リハビリ出勤」を認めているところもある。
しかし生徒は出席や単位でひーひー言っている。

重症で入院する程のうつ病とはならない、しかし、生活や授業には結構大変だ。それでも出席日数を気にしてストレスの中に身を投じるしかない生徒たち。
一方では、学校によっては登校し授業を受けていたら赤点でも楽勝で進級させている。
うつ病の子ども達・・・成績は一番下になる子はいない。毎日授業に出ている子よりも良いことが少なくない。
かなり無理して出席しているのだから、(欠席なのに出席と認めてくれとめちゃくちゃなことは言わないけど)何とか評価し進級・卒業できるように計らってくれても良いんじゃないかと思う。

教師もうつ病で休む。休んで回復して出勤している教師もいるだろう。
職員会議で、いや・・・先生、これは甘えではなくて、自分の体験からとにかくしんどいんですよ・・・・と一言コメントしてくれるといいのにといつも思う。

何回か書いた意見書でもこのことで結んでいる。


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