益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

日本一を祝う会 盛大に開催 

2008年04月10日 | 森の恵み
当日は予想を上回る250人を超える参加者で会場は満席状態、約4ヶ月にわたって準備を進めてきた実行委員会のメンバーも一安心。
たくさんの地元企業の皆さんからも寄付や物資等の協賛をいただき盛大なイベントとすることができました。
実行委員会も前日の午後から会場準備に取りかかり、当日も8時集合で準備万端。

受付開始から続々と参加者が来場。
受付会場には横断幕も張り出されました。


子どもさんから年配の方まで幅広い年齢層の方々の参加をいただきました。


受付ロビーには様々な展示が行われ、高津川の魅力や恵みが様々な角度から紹介されました。
フォトクラブ高津川21代表のYさんが撮影された高津川の魅力満載のすばらしい写真もたくさん展示され、参加者も熱心に見入っていました。

会場入り口正面では2頭のツキノワグマがお出迎え。

益田市匹見町に生息していたクマで、教育委員会所有のものをお借りしました。

近年高津川河口の浜で取れだしたハマグリとその採取用の箱めがねと鉾。

このハマグリの説明につきましては、以前のブログで紹介しておりますのでこちらをご覧ください。

高津川に生息する魚類の紹介コーナー。

30cm級のヤマメやアユの標本も展示されました。

会場内中央に飾られた高津川の流れと森をイメージしたディズプレイも好評でした。


午前10時 開会式の始まりです。


清流高津川日本一を祝う会実行委員会の斉藤会長の挨拶。


牛尾益田市長の来賓代表挨拶。(中島津和野町長、中谷吉賀町長さんにもご出席をいただきました)


当日は、都合により出席いただけなかった溝口知事からは、次のようなレタックスが届けられ、司会者によって読み上げられました。

「清流高津川日本一を祝う会」の開催、誠におめでとうございます。高津川の清い流れやその恵みは、これからも大事に守り育てて行かなければならない貴重な私たちの宝です。祝う会に参加できず誠に残念ですが、この会を通して、高津川の魅力をより多くの方々にご理解いただき、実り多い成果を得られますよう、心からお祈り申し上げます。
島根県知事 溝口善兵衛

会場の様子


大漁旗も登場


竹原和夫氏の基調講演 演題:「川の流れは心をつなぐ」

(岡山県の旭川流域ネットワーク下流域世話人・事務局の方です)

続いては、子どもたちの高津川を題材にした研究発表です。

上流を代表して 吉賀町 柿木小学校のみなさん。


下流を代表して 益田市 吉田小学校のみなさん。


次は、パネルディズカッション

テーマは「澄む・棲む・住む」です。

コーディネーターは今回の実行委員会の事務局としても大変ご苦労いただいた、アンダンテ21の吉田さんです。


5名のパネリストの方々もそれぞれに高津川への思いを語られました。

午後一時、乾杯で交流会開始。
高津川が育んでくれた様々な恵みをいただきながら・・・。

会場内スクリーンにはこの日のために製作された「高津川の山・川・海の恵み」を紹介するスライドショーも映し出され、高津川の偉大さを再発見された参加者も多かったようです。

アユの塩焼き(青ちゃん担当のコーナーです)
やはり、高津川の恵みの一番は高津川漁協さんの「アユ」

午前中に時間を計って試し焼きをした上で、220匹を2度に分けて焼き上げました。

焼き上げたアユは「ぼて」に刺して会場内に持ち込みます。

「ぼて」とはワラをきれいに束ねたもので、昔はこれに焼きアユを刺して家の中につるして乾しアユを作っていたそうです。
今回は特別に、ヒノキの丸太にセットしてみました。

ゴギ

これは骨酒用に吉賀町の釣り人に頼んで釣ってもらった貴重な3匹です。

清流高津川の代表的な恵み ワサビ

当日は、あの漫画「おいしんぼ」の企画をされていた真鍋氏が東京から参加されており、このワサビにも興味を持たれて、交流会終了後、実際の栽培現地(津和野町日原)を視察されました。また、アユはもちろん、「アユ味噌」も美味だったそうです。(真鍋氏を誘われたのは、益田県土整備事務所のM課長さんで、県庁勤務の時からのお付き合いだそうです)

川魚「ハエ」を焼いて干したもの、お酒のつまみに最高です。

青ちゃんも小学生の頃は近くの川で良く釣っていたものです。

交流風景


山菜の天ぷらコーナー

吉賀町柿木村の皆さんが本当にたくさんの山菜を準備していてくれました。



押し寿司(竹で作った手づくりの皿に盛られています)

益田市真砂地区のグループの作品です。

JFしまねの海鮮鍋コーナー

高津川の豊富な栄養分で育った魚介類の鍋の味も最高でした。

益田市真砂の手づくり豆腐も大人気。

手前は赤雁の里の手づくり桜餅です。

吉賀町六日市からはそば職人のN氏が登場。

高津川の水源地のある六日市、まさに源流そばで、行列の出来たコーナーです。

つきたての餅を使ってのアユ雑煮コーナー。

実行委員会食部会のチーフSさんのこだわりの一品。
アユ出汁の調合が完成したのは前日の深夜だったそうです。

準備した食材はあっという間に完食状態、終了予定を1時間繰り上げて2時過ぎにお開きの挨拶となりました。


記念撮影


高津川を通じてたくさんの人が集い、交流が生まれ、新たな動きが始まろうとしています。本当にすばらしい会であったと思います。
取材に来ていた某テレビ会社は、高津川を題材にした45分番組を製作する方向で調整を進めているそうです。
このような、民・官協働の取り組みが様々な分野でどんどん進んで、みんなで楽しむことが増えていけば、地域もどんどん元気になってくるような気がします。
今後は、高津川を舞台に各地域で様々な活動が計画されることになっており、青ちゃん担当の植林の部会も本格的な企画の立案に取りかかりたいと考えています。
(国土交通省からH19年度の調査結果が公表されるのは8月の予定、それまでは高津川日本一が継続です。引き続いてH19調査でも一位にランキングされることを願っています)★by青ちゃん★


投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所 林業部長 青山静佳


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