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「JIN -仁-」 VOL.1 大沢たかおさん(南方仁役)インタビュー

2009-09-26 05:40:58 | 日記
インタビュー

VOL.1 大沢たかおさん(南方仁役)


∇台本を読んだ感想は?

ずいぶん前に全11話のプロット(筋書き)を読ませていただいたのですが、それが僕の中ではとても素晴らしくて。その流れの中での台本だったので、やはり面白かったです。時間と空間の広がりがあるうえ、登場人物たちがみな魅力的に描かれている作品だと感じました。

∇約8年ぶりのドラマの現場はいかがですか?

例えば台本ひとつをとってみても、自分が出ていた頃とはずいぶんスタイルが変わっているので驚きました。本質的には同じなんですが、テンポやスピードといったものが大きく違うんですよね。でも、昔のやり方にとらわれるつもりなんてさらさらない。進化したドラマの現場で新しいスタッフとどんな化学反応を起こせるか、自分自身ドキドキしながら撮影に臨んでいます。スタッフも若いけれどみんな気合が入ってるし、すごく活気のある現場なんですよ。誰も妥協をせず、朝も夜も気持ちを入れてやっているという感じです。


∇このドラマは、恋愛の要素もすごく大きいそうですね。

そうなんです。実は最初に原作を読んだとき、医療のことやタイムスリップする設定ももちろん面白かったんですが、主人公と彼に想いを寄せる2人の女性のエピソードにすごく惹かれたんです。現代ではなかなか考えられないようなシチュエーションなのですが、素敵だな、なんだかすごくいいなって。今の時代は恋愛になんの枷もないから、好きなら好きってすぐ相手に気持ちを伝えることができるけど、野風(中谷美紀)も咲(綾瀬はるか)も身分や定めにとらわれて、なかなか仁に想いを伝えることができないんです。
この作品には、現代の人たちが戒めなくてはいけない愛のあり方とか、人を好きになる意味なども描かれていると思うので、恋愛の部分もすごく大事に演じています。


∇脳外科医の南方仁という役柄を演じられますが、彼の魅力とは?

仁は、聖人君子(知識・徳望のすぐれた理想的な人物)ではないんですよ。でも、医療技術においてだけではなく、江戸時代の人々の心をも動かすようなエネルギーを持っている。もちろん、ひとりの人間として見れば長所も短所もスキもあるけれど、ドラマって“人の生き様”をみるもの。「人物たちがどう生き抜いていくのか」が大事ですからね。仁はすごく人間味あふれるキャラクターなので、気に入って演じています。
たまたま彼は医者なので“人を治す”ということに没頭するんですが、仁が自分になんのメリットがなくともなりふり構わず懸命に生きる姿からは、きっとなにかを感じとってもらえるんじゃないでしょうか。現代の人たちだってみんなそれぞれハードルもあるし、いろんな逆境の中で生きていかなきゃいけないんだけど、それでもその環境にぶうぶう言わずにとにかく一生懸命に自分の人生を生き抜く。人は懸命に生きなきゃいけないんだ、それがこの作品のひとつのテーマかもしれないですね。


∇もし大沢さんが、仁のように現代から幕末へタイムスリップしてしまったら・・・!?

うーん、引きこもってしまうかもしれないし、怖くて誰とも話せなくなっちゃうかもしれない。戻ってこれるというのならどの時代にでもタイムスリップしてみたいですが、仁のようにもとの世界へ戻ってこられないかもしれないということだと、それは恐怖ですね(笑)。
でも、僕の演じる仁は、未来がどうであれ今日を生きようとするんです。与えられたことを懸命に、自分が持っている能力すべてを使って前向きに生きようとする・・・それってなかなかすごいことですよね。

∇そんな仁を、大沢さんはどのように演じていらっしゃるのでしょうか?

実際に見ていただくのが一番なのですが、なんだかこう“TVの画面からはみ出る感じ”を意識しています。今回は意図的に、従来のドラマのリズムとはちょっとずれたお芝居を試みているんですよ。だから、見てくださった方は最初違和感を感じるかもしれないけれど、そうやってスキを作ってあげることで仁の人間味を出すというかね。仁を演じるのに計算はいらない。とにかくこの役は「カッコ悪い」とか「イメージと違うよね」とか思われても構わないから、理屈で考えずありのままに演じてみようと思っています。そこに、生命力みたいなものを感じてもらえたら嬉しいですね。

∇劇中には「神は乗り越えられる試練しか与えない」というフレーズが登場しますが、大沢さんは最近、なにか試練にぶち当たったことはありましたか?


僕の場合、逆境ばっかりなんですよ。「キツイな、乗り越えられないだろうな」と思うような試練の連続なんで・・・(苦笑)。ただ経験値から言うと、そういうものがない仕事って、乗り越えたときの喜びが少ない。もちろん、もがき苦しんでいる時はキツいけれど、困難なことほど、乗り越えたときにそれなりの結果が得られるものなんですよね。
だから僕は、逆境にこそ臨んで突っ込むべきだと思う。そりゃ、人間誰しもラクに生きたいですよ(笑)。でも、自分が閉ざしている蓋を開けない限り、見えてこないことや得られないものもある。まさにこのドラマも、僕に降りかかった試練のひとつ。一筋縄ではいっていないし、まだまだ迷いだらけです。


∇そんな中、あるひとつの希望がみえたそうですね。

クランクインからちょうど1ヶ月経った9月1日に、はじめて希望の光が見えたんです。
「希望の光」といっても、特別なシーンを撮り終えたからとかそういうことではなくて、雨の中、撮影を待っているスタッフたちの顔を見たときに、フッとね。
あの日も、ものすごくつらい撮影だったんですよ。それなのに、誰ひとりとしてしんどい顔をしない。雨の中、みんなキラキラとした表情をしていたんです。そんな彼らの士気の高さとか仲間意識の強さを感じたとき、僕の心に光がパーっと差し込んできて「あ、このドラマは絶対にいいものになる、この作品に参加すると決断したことに間違
いはなかった」って確信したんですね。仁も同じで、周りの人たちの笑顔や懸命さが、彼にとっての生きる希望なのかも知れません。


∇医療シーンについてもお聞かせください。今回は、手元のシーンもすべてご自分で演じていらっしゃるんですよね。

早いし、仕上がりも綺麗だし、みんなにも迷惑がかからないし…。正直、吹き替えの方にやってもらったほうがラクなんですが、やるからにはそういうところも本物にこだわりたいなと思っています。今の人たちはリアルなドラマをたくさん見て目が肥えているし、そういうところで役者が手を抜いているとわかったら、やっぱり冷めてしまうじゃないですか。だから、お客さんへの最低限のマナーとして「自分でやらなきゃな」と考えていたところ、監修の先生方も後押ししてくださったので、すべて自分でやらせてもらっています。僕は周りにお医者さんの知り合いが多いので、環境的にも恵まれていますし、現場にはいつも本物の先生がいて、指導についてくださるのでありがたいですね。
とはいえ、最初は吹き替えの方がいる中で、「いや、俺がやるよ」と申し出る形を待っていたんですけど…スタッフからは、無言で針と糸を手渡されました(苦笑)。どうやらもともと、そんな選択の余地はなかったみたいです(笑)。

∇2話では、仁がコレラにかかってしまうというエピソードも登場します。短期間での減量に挑戦して、撮影に臨まれたそうですね。

これはもう、やるしかないですからね。他のキャストの人たちが体重を落としてきているのに、自分が普通に太っていたら問題ですから(笑)。でもテレビに映るんだから、これも最低限のマナーですよ。ドラマって、限られた人だけが目にする映画とは違って、大勢の人が目にするもの。たくさんの人に「このドラマは面白い、見てよかった」といってもらえるよう、今はできることをやるのみです。

∇最後に、メッセージをお願いします。

画面の中から幕末に生きる人たちの勇気や元気が溢れてきて、その風景や笑顔を見た視聴者のみなさんが「また月曜日から一週間、頑張ろう」と思ってくださるような作品になったら嬉しいですね。僕自身も放映がすごく楽しみです。


∇やっぱり時代劇に出演する俳優は減量するんですね。
大沢さんの意気込みが作品に反映され良いドラマになりそうですねw

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