青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

クリス・エバートと小人プロレス

2021-12-13 | こんな「モノ」ありました!
懐かしいビデオテープが出て来ました。1本16,000円していた市販のビデオでしたが、出版社が販売元で、値段も2~3,000円台という手ごろな価格のものが、90年代中旬になって姿を見せ始めました。
 
アントニオ猪木の名勝負もの、ゴルフの名勝負もの、そしてテニスの名勝負ものなど!僕も何本か買いました。
 
 
これはその中の1本。1985年の全仏オープン、クリス・エバートとマルチナ・ナブラチロワの試合を収録したものです。今の時代にこんなことを言うと炎上しますが、昔は女子らしい選手の試合は華やかでした。
 
女性?と思うような選手、性転換した選手など、多様性というのは簡単ですが、そういう選手が増えることで観戦するファンが減ると、宣伝効果を考えるスポンサーが降りるかも知れない。そして試合数が減少して、競技人口が減り、そのスポーツが地盤沈下を起こす。これまでに何度も繰り返して来たことです。
 
 
そんな事例の1つに「小人プロレス」があります。1980年代には「8時だョ!全員集合」にも出演し、お茶の間を楽しませ大きな話題になったが、「障がい者を笑いものにするな」という視聴者からの声がきっかけとなり、徐々に活躍の場は狭まりました。人気があっても社会的批判にスポンサーは敏感です。すぐに手を引きます。
 
そこでレスリングを行う「ミゼット・レスラー」は、元々プロレスが好きで、「スカウトされて嬉しかった」人もいます。戦いたいというレスラーの意思に反し、「障害=かわいそう」と勝手に決めつけた人々によって、彼らは続けたいのに仕事を奪われ、1つのジャンルが消え去ろうとしています。良識派等と言われる人が、人の仕事をぶち壊して奪う。
 
価値観は人によって違うもの。それを杓子定規に多様化と言いながら、「こんなものは駄目だ!」と叫ぶ人間によって、それこそ多様化を損ねているような気がします。
 
今年の流行語大賞にはノミネートもされませんでしたが、1番耳についた言葉は「多様性」でした。僕が子供の頃から言われた「男は男らしく、女は女らしく」というような言葉が、声を大にして使えない時代って、それが本当に世の中にとって良い結果を生むのでしょうか?少数派の声に耳を傾け過ぎ、当たり前のことをしている、当たり前のことを言っている人が閉塞感を感じるような社会になることは避けたいものです。


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