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grigrisコンセント

自分の見た映画や本の内容を忘れがちな管理人・greeenのためのブログ。

映画「ぼくらの七日間戦争」

2010-05-02 | 映画log
GWということで休み気分満開な一日目、昼間なぜかDIYの域を大きく超えた壁紙の張り替えに取りかかってしまったことに大きな後悔を抱きつつ、夜中に超懐かしい映画を観ました。

なんだかノスタルジー溢れたワクワク感に浸りたくて。うん、ノスタルジー正解。めっちゃ懐かしかった。

この映画は私がまだ小学生の頃に公開されたものでそれ以来、ずっと大好きな映画です。

宗田理原作の小説も大好きで、何度も何度も本が擦り切れるほど読みました。未だ見ぬ中学生というものにすごい憧れを抱きながら。

小学生の頃は出てくる子どもたちがみんなかっこよくて、先生や機動隊が次々やられていく様に爽快感を抱いて、最後の花火に感動して・・・たぶん、その場にいた彼らと同じ場面でおんなじ気持ちで観ていました。

それ以上に映画冒頭から最後まで胸の底から込み上げてくるような不思議な高揚感を抱き続けていたのをよく覚えています。


そして、十年以上ぶりに観た「ぼくらの七日間戦争」はなんか全然違う映画でした。

だって・・・、あれっ・・・、この映画ってこんなに泣ける映画でしたっけ・・・。

男子8人が基地に初めて入ったときから、もう涙腺が緩みまくり。レボリューショーーン・・・の挿入でもうボロ泣きしそうにwww

だめです。もうTMNの「seven days war」を聴くだけでスイッチ入るんです。泣きスイッチです。


あと、みんなで自由だーーーーっつってビールで乾杯して好き勝手に遊び始めるんだけど、なんか自由ってなんだろうって考えてしまいました。

こどもたちの自由は、大人たちに守られた自由で。

大人と戦っていても、それはお釈迦様の手の平の中で孫珸空が暴れてたような。

昔と違って大人として見ちゃうから、お前らの自由ってなんだこら!みたいな。こっちは仕事してんだよ!的な気持ちにもなりつつ。

いやー大人ってやですね。つまんないです。ピーター・パン症候群か。

でもそんな大人たちが来てもあんな風に笑えて、みんなすごいいい笑顔なんだよね。キラキラしてるんですよね、10代の若さって、アホさっていいな~って思えるようなキラキラ加減。

その笑顔のあまりのキラキラ具合に、仲間で集ってみんなでなんかやるのって純粋に楽しいんだな~って、それだけですごく夢があるよな~って小学生の自分の中に強く残ったのを思い出しました。

そのせいか、単なる性分か、学生のときは文化祭とかで遅くまで残ってわいわい騒ぐの大好きだったしな~。

なんかいいですよね。澄み渡った青空の下、戦車に乗ってはしゃぐ彼らの生き生きした姿。

いつから友達と笑い合うのが太陽の下から、居酒屋の明かりの下に変わったんだろう…とふと振り返ったりして。


大人たちに反抗したいというより、ただただ自由だけを求め続けているその純粋さに泣けたのかな。自分がもう完全に失っているからw

こどもがこどもらしい背伸びをして、こどものやり方で反抗って、やっぱり夢がある。

そして、この映画をリアルタイムで、こどもの感性で見れたことに感謝です。

小説を含めて10代の早い時期にこういう作品に出会えたっていうだけでもう自分の大きい財産のような気がします。


小説の方がもっと切なくて、10代のときに感じるよくわかんない焦燥感や、真剣さが伝わってくるんですが。小説めちゃいいです。

解放区ラジオ大好きだったな~、小説の中でのことなのにドキドキして。ラジオを最後の最後まで放送してくれるんだけど、それでもラジオが終わっちゃうのが寂しくて切なくて。

映画を観たらまた小説も読みたくなりました。


「解放区より愛をこめて」


これが最後のメッセージだからこそ、いい作品であり続けられる気がします。息子にも観てほしいな~。


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