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ペプシノーゲン検査

2007-08-25 | その他
保険診療には認められていない検査にペプシノーゲン検査
というのがあります。

人間ドックなどで勧められた方もいるかもしれませんが、
胃ガンの起こしやすい方を調べる血液検査です。

ペプシノーゲンとは胃液中に分泌される蛋白分解酵素ペプシンの前駆体です。
これらの分泌の具合を調べて、胃の萎縮度を測定します。
つまり萎縮が進むとペプシノーゲンを分泌する胃の細胞が少なくなります。
どうしてこれが胃ガンの検査になるかというと、
今までの調査で胃の萎縮が進む程分化型腺癌(胃ガン)が発生しやすい
ことがわかっているためです。
つまり、血液検査のみで胃の萎縮の進行している人、
すなわち胃癌発生の危険のある人を絞り込めるわけです。
そのため、幾つかの自治体ではすでに胃癌検診に血清ペプシノーゲン法を
取り入れています。その結果間接X線法に匹敵する胃癌発見率があり、
さらに早期胃癌の割合が高かったと報告されています。

玄米クリニックは自由診療なので患者さんに説明して
この検査を取り入れています。
実は、保険診療の世界にいるときにはあまり目にしなかった
検査なので、当初は解釈に戸惑いましたが、今では
胃ガンの発見だけではなく、胃の消化能力を
評価するよい指標としても活用しています。

つまり、このペプシノーゲンの出が悪いということは、
胃での消化があまり期待できないということです。
そうゆう方に、蛋白質を摂りなさいと説明して
もそれは酷な話です。そうゆう時には蛋白質より分解しやすい
アミノ酸から与える必要があるわけです。
でないと不消化の蛋白質が腸に入り、待ってましたとばかりに
悪玉菌のえさになり、臭いガス発生の原因になります。

萎縮が進む原因としてはピロリ菌の感染がありますが、
ピロリ菌がいないにもかかわらず萎縮が進んでいる場合は
これはどうもストレスの関与が大きいことが推測されます。

いや、開業してから知り合いになった検査ですが
いろんなことを教えてくれる情報の多い検査ですよ。

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