軽井沢版*エッセイスト

軽井沢に移住したイキメン鴨志田が、エッセイストに!?

地方移住への道

2008-01-26 10:00:00 | エッセイ

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□2004年9月22日、我が家は、東京井の頭から、軽井沢追分へ、移住しました。

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□東京から、地方へ、移り住むことを、夢や憧れで語る方は、結構、いらっしゃると思いますけど、いざ、実際に実行するとなると、大変なことも盛りだくさん。

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□巷では、団塊世代が定年退職ということで、第4次の田舎暮らしブームが巻き起こっていると聞きます。

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□身近にも、リタイヤした後、地方移住される年配の方はいらっしゃいますけど、私は、移住時、まだまだ30代。

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□では、なぜ、地方移住への道を選んだのか・・・?ちょっと、あらためて考えてみたくなりました。

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□移住前、1988年の開局当初から、よく、J-WAVEを聴きながら過ごしていた私。

J-WAVE - Wikipedia

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□J-WAVEのナビゲーターで作家のロバート・ハリスの影響を受け、いつからか、私も『人生リスト100』なる自分の夢リストのようなものを作って、ほぼ毎朝眺めることを日課の1つとしていました。

ロバート・ハリス - Wikipedia

人生の100のリスト(ロバート・ハリス)

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□そのリストの2番目に、次のようなものがあります。

┏━≪エッセイストの 『人生リスト100』 ≫━━━━━━━━━━━┓

  『地方に居を構え、カントリー・ジェントルマンとして行動する』
                     (1998年4月17日作成)

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★『カントリージェントルマン』とは?★

・これを「田舎紳士」と訳してはいけません。
・地方に住みながら 中央に目を光らせる 本当の紳士。
・時流に流されず 自らの考えを 身をもって実行する人のことなのです。
<白州次郎語録より>

白洲次郎 - Wikipedia

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□今思うと、この『カントリージェントルマン』というキーワードとの出会いが、地方移住への道の第一歩になったような気がします。

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□『白洲次郎』をTVではじめて知り、その中で『カントリージェントルマン』という生き方と出会ったのが、はっきりと覚えていないものの、おそらく90年代。

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□白洲次郎が、居を構えた『地方』とは、東京都南多摩郡鶴川村。

旧白洲邸 武相荘 Buaiso

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□一瞬、『「地方」って言ったって、東京じゃないの?」と言いたくなるものの、これは、戦前の1940年の話。

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□今の東京町田市とはいえ、当事は、十分、『地方』であり、『田舎』だったのだと思います。

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□『では、今の自分にとっての「地方」って、一体、どこなのだろう・・・?』そんなことを漠然と考え、想いを巡らせることから、私の地方移住への道は、始まりました。

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□とはいえ、『人生リスト100』に、『地方に居を構え、カントリー・ジェントルマンとして行動する』と書いた1998年頃の自分にとって、これは、残念ながら、実現可能性に『?』の付くものでもありました。

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□当時は、塾講師(英語)をしながら、司法試験合格を目指して、いわゆる司法浪人していた頃。

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□今のビジネス(行政書士オフィス)も始めていないし、正直、経済的にも余裕はありませんでした。

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□だから、地方移住はおろか、自分の家を持つことすら、容易ではなかったと思います。

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□でも、そんな経済状態でも、頭の中でいろいろ考えたり、情報収集することはできます。

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□この頃の自分は、『近い将来、地方へ移住したい』『そのためには、どういうビジネスがあり得るか』『インターネットはその鍵になりそうだ』・・・と思いを巡らせていました。

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□又、『東京散歩』と称して、井の頭線で渋谷へ、その後、宮益坂を上って青山まで散歩に出かけ、青山ブックセンターで、『地方移住』のアンテナに引っかかった書籍を物色して、イメージを膨らませていたのでした。

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□では、なぜ、地方移住への道を選んだのか・・・?本題に戻りましょう。

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□思えば、1990年代は、様々な変化を感じる10年でした。

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□『地球温暖化』が、TVや雑誌で取り上げられ始めたのもこの頃。地球サミット(1992年)、京都議定書(1997年)といったニュースもありました。

地球温暖化 - Wikipedia

環境と開発に関する国際連合会議(地球サミット) - Wikipedia

京都議定書 - Wikipedia

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□身近なところでも、例えば、異常な夏の暑さ、そして、東京のヒートアイランド現象。夏を迎えるのが、年々、しんどくなってきました。

ヒートアイランド現象 - Wikipedia

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□治安上も、日本の安全神話が、音を立てて崩れ始めたのがこの頃。その代表的な事件が、オーム真理教による、地下鉄サリン事件(1995年)でした。

地下鉄サリン事件 - Wikipedia

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□子育て、教育という視点でも、首都圏で暮らすことには、疑問を感じ始めていました。

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□当時、私は、某大手塾講師として、10年間、現場で、受験や教育に携わっていたんですけど、たった10年でも、ずいぶんと変化を感じたものです。

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□ポケベル、たまごっち、PHS、携帯、ゲーム。いじめ。中学受験の過熱。氾濫する情報に踊らされる子供たち。一方、年々、幼稚になっていく親たち。

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□塾講師には、やりがいを感じていたものの、もし、自分に子ができたとき、こういう環境で、子育てしていくことには、不安を覚えていました。他の選択肢も欲しいと。

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□一方、爆発的なブレイクとなったウィンドウズ95発売以降、インターネットが普及し始め、様々な変化の兆しが見え始めたのもこの頃。

Microsoft Windows 95 - Wikipedia

Microsoft Windows - Wikipedia

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□インターネットの普及により、趣味レベルに止まらず、ビジネススタイルの変革も始まりつつありました。

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□上手くインターネットを活用すれば、どこにいても、全国区で、仕事ができる可能性が広がりました。たとえ、地方へ移住しても。

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□というように、挙げれば、地方移住の理由はいくつもあるんですけど、やはり決め手は直感。直感を侮ってはいけません。


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