心のかたち 小野英四郎

子どものころの思い出や、毎日の生活での思いを表現しています。ご感想をいただけたらありがたいですね。

「土台」

2017年11月01日 | 刻字
私のたわごと その139


この素材は、明治初頭に創業した造酒屋の柱(松)の部です。
その建物は今はありません。「土台」と彫ります。
今年中には完成する予定です。

ひとがんばり

2017年04月10日 | 刻字
かえるのたわごと その81

70年前大阪で戦災にあい岡山県の片田舎に逃げてきました。
その時荷物を運(はこ)んだ箱の板です。下の部分に赤と黒を着色しているのは、
戦災で焼け野原になってしまった生活の場が燃えている場面を表現してみました。
燃えてなお復活に向けたエネルギーがひそんでいるのですから
人の力は無限なのです。

作品 「かえるのたわごと」 その61

2017年01月23日 | 刻字
ばっかもんⅡ


お寺の山門の仁王さんは私にいつも 「ばっかもん。何をくよくよしているのだ。」と

叱咤激励してくれます。

最近は 「お前も年をとったのう。」と、ややあわれみが入った表情で声をかけてくれます。

こちらからじっと見ていると、眉のあたりに白い汚れがついています。

鳥の糞(そんなはずはない)かなとじっと見つめていました。

・・・・・・。

仁王さんと凡人の私の無言の会話はかみあわないままその場を離れました。