覚せい剤を密輸したとして、千葉地裁の裁判員裁判で実刑判決を受けたフィリピン国籍の女性被告の弁護側が、「裁判員裁判は違憲」と主張して東京高裁に控訴したことが16日、分かった。公判前に同制度を違憲として裁判官のみの審理を求めたケースはあるが、違憲を理由とした控訴は全国初とみられる。
被告は無職パークス・レメディオス・ピノ被告(44)。一審で無罪を主張したが、千葉地裁は1月、覚せい剤約2キロをマレーシアから日本に持ち込んだと認定し、懲役9年、罰金400万円を言い渡した。
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