神戸エネルギーフォーラム

神戸からエネルギーの未来を考える

神戸からエネルギーの未来が見えた!フォーラム報告(その2)

2011-11-12 13:43:09 | 日記

「源泉かけ流し方式」の電力供給システム 粟田隆央さんの講演

粟田隆央さんは、地元神戸でスマートメーターや独立電源システムの開発など、次世代電力供給に関する最先端技術の開発に取り組む慧通信技術工業株式会社の若きリーダーです。
意欲的なシステムの開発の一方で、祝島の自然エネルギー百パーセントプロジェクトにも協力するなど、極めてアグレッシブな粟田さんのお話は、限られた時間で内容もやや専門的で難しい部分もありましたが、全体として非常に力強い、希望を与えてくれるものでした。
粟田さんは、現在の九電力独占下の電力供給システムを「源泉かけ流し方式」と呼び、その脆弱性を指摘し、縦一列に下されてくる電力配信に「横軸」を通してネットワーク型にし、送電網を公共財として開放することで、エネルギー自律社会への道が開ける。そしてPARSONAL ENERGYのようなシステムが発展していけば、かって巨大なコンピュータがちっぽけなPCにとって代わったようなことが電気の世界でも起こるだろう・・という将来展望を語りました。


司会者不要?で盛り上がった全体セッション

田中優、粟田隆央両氏の講演のあと、藤波心さんも加わって全体セッションが開かれました。
ここでは、田中さんをして「あまりにしっかりしているので、つい子どもだということを忘れて話をしてしまう」と言わしめた藤波さんが、その本領をいかんなく発揮、会場に明るさと希望を届けてくれました。
後半は、貪欲な知識欲の田中さんと専門家の粟田さんの丁々発止の掛け合いとなり、司会者も唖然、出番がないほど盛り上がりました。
時間切れで会場を後にされる田中さんから、
「いやー、神戸は面白いですね。技術も知識の集約も人材も集まってる。ぜひここから動きを起こしてほしい。」と
熱いエールをいただきました。
(さあ、責任重大だ^^)


今後の取り組みに向けて 

閉会後、スタッフを含めて20人ほどの方々で簡単な交流会を開催し、今日の内容をしっかり受け止め、今後の取り組みに生かしていくことを確認しあいました。

参加者は約170名
開催経費も、かろうじて赤字はまぬがれました。
会場での臨時カンパのお願いに心よく応じていただいた皆様、ありがとうございました。
企画段階から全面的にご協力いただいた後援・賛同団体の皆様にもこころからお礼申しげます。

今回のフォーラム実行委員会としてはこれでひとまず役目を終えますが、
<神戸からエネルギーの未来を考える>ため継続的な取り組にを始めようと、あらたな動きも出ています。
こちらにもぜひご結集を!

 

 


神戸からエネルギーの未来が見えた!(フォーラム報告 その1)

2011-11-05 13:47:07 | 日記

11月3日に神戸市中央区の兵庫県中央労働センターで開催された「神戸からエネルギーの未来を考えるフォーラム」は、田中優さんの基調講演、地元、慧通信技術工業株式会社の粟田さん、地元神戸出身の藤波心さんを交えてのセッションや、これも地元企業で潮流発電システムを開発した(株)ノヴァエネルギーさんも会場においでいただき、大いに盛り上がりました。

 

 

 

この日は、ステージで使う電気機器の電力を、慧通信技術工業が開発した独立電源システム=PARSONAL ENERGYで供給しました。これは事前に太陽光で発電した電気を充電しておいて利用するものです。屋外イベントやパレードでの自然エネルギー利用はよく試みられていますが、屋内イベントでの太陽光利用はおそらく初めての試みだと思います。

 

 

 

 


説得力とアイデアに満ちた田中優さんの講演

田中優さんからは、約2時間余にわたって非常に明快なお話をしていただきました。
福島原発事故後の放射能との向き合い方については、目をそむけずにきちんと向き合い、正確な知識で身を守ることの大切さを具体的な事実も交えながら話していただきました。

本題のエネルギーシフトについては、「自然エネルギーで原発を止める」という論の立て方をすると、自然エネルギーの持つさまざまな課題をあげつらう議論やライフスタイルの話に持ち込まれ賢明ではないとして、まず、「我慢」や「努力」をしなくても、節電=需要のコントロールだけで原発なしの電力供給が可能になり、原発は「必要悪」からただの「悪」になる。その上で残る必要な電力を化石燃料などから自然エネルギーへ徐々に転換していけばいい、との持論を展開されました。

「我慢や努力はしなくても原発は止められる」
このことは脱原発の声をマジョリティーにしていく上で重要なアピールポイントだ。
無駄な、あるいは過剰なエネルギー使用を控え生活を見直すことは大事なことだが、
そうしなければ原発を止めることはできない・・という主張になってしまうと、
原発なくして原始生活に戻りますか。いったん手にした便利を捨てられますか?」
「みなさんのライフスタイルを守るには原子力が必要ですよ」という電力の脅迫宣伝にはまり込み
残念ながら大多数の人々はここで立ち止まってしまう。
 

そうではなくて、省エネ技術や需要サイドのコントロールなどで苦労・努力なくても原子力は止められる。
原発は「必要悪」ではない。実は必要のないただの「悪」だということをきちんと発信していこうという田中さんのスタンスはほんとうに大事なポイントだ。

そうしたスタンスを確認した上で、今急速に発展しつつあるさまざまな自然エネルギー技術を紹介し、自然エネルギーの資源・環境面でも、それを実現する技術力の面でも日本には大きな可能性があることを論証されました。

田中優さん講演 USTREAM配信



いよいよ今日です。田中優さん、粟田隆央さん、藤波心さん 神戸講演会

2011-11-03 09:54:08 | 日記

いよいよ本日開会です。

連絡先 誤記でご迷惑おかけしましたが、予約不要ですので是非おいでください。

会場は250ー300のキャパです。
満席の場合は窮屈ですが立ち見なり譲り合いでご容赦。

といいつつ、見当がつきませんのでご心配な方はお早めに。


神戸からエネルギーの未来を考えるフォーラム 情報訂正

2011-11-02 14:32:24 | 日記

申し訳ありません。

告知ちらしの連絡先電話番号が間違っていました。
ご迷惑をおかけした皆様には心からお詫び申し上げます。

連絡先
誤)090-8528-2508
正)090-8528-2507

過去ブログのチラシは差し替えました。

 


神戸バイオガス見学会

2011-10-29 08:40:36 | 日記

◆こうべバイオガス見学会◆

神戸市は、東灘処理場の実験プラントで下水道の汚泥から発生するメタンガスをエネルギーとして利用する技術開発を進めており、すでに自動車用や一部は都市ガスへの供給も実用化しています。今後さらに下水汚泥のみでなく食物残滓や木質バイオマスも利用し、地産地消の自然エネルギーの供給を目指すということです。(「KOBEグリーン・スイーツプロジェクト」)

これって、なかなか刺激的な挑戦では?

というわけで、百聞は一見にしかず!「こうべバイオガス」施設見学に行ってみましょう!

日  時 11月25日(金) 9:20-12:00

集合場所 阪神電鉄「魚崎」駅 9:20

見学先  東灘処理場

申し込み先 namiho★gmail.com(★を@に変えてください)