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保活レポート:ピラミッドメソッドキッズガーデン

2012-06-20 | 保活レポート

「保活レポート」第21回は、千葉市中央区の保育園「ピラミッドメソッドキッズガーデン」(http://www.blic-company.com/)の野田純先生、小岩井慶子先生にお話を伺った。

現在、既に多くの先進諸国では一斉型の詰め込み教育を脱却し、課題に対して自分たちで研究しその結果を発表するといった、子どもたちが主体となる学習法が多く取り入れられている。 

将来、今よりもさらに個々人の能力が重視され、現場で自ら判断し行動できる能力が求められてくる中で、国際的に活躍できる力を身に付けられる教育が日本でも行われなければならない、そう考えて野田先生が選んだのが、ピラミッドメソッドである。 

ピラミッドメソッドは、オランダ政府教育機構Citoのジェフ・フォン・カルク博士が中心になって開発した幼児教育法で、この保育園の保育者の方は、このピラミッドメソッドを日本に導入した社会学博士の辻井正先生から直接指導を受けている。 

ピラミッドメソッドを活用し、この保育園が目指すのは、自分で考えて行動できる子どもを育むことだ。 

そのための具体的な取り組みの一つが、発達領域ごとにテーマ性のある遊びが準備されたコーナーに区分けされた環境の提供だ。 

この園の保育室は、考える、数遊びをする知育玩具コーナー、言葉のコーナー、ごっこ遊びのコーナー、アトリエコーナー、楽器遊びのコーナー、構築遊びのコーナーなどに分けられ、子ども自身の選択と自立した遊びができる環境を整えている。 

自ら興味を持って選んだ遊びに夢中になって取り組む、この集中した時間こそが幼児期の子どもたちにとって非常に重要なことだそうだ。 

それから、もう一つ柱となるのが、プロジェクト(長期の保育計画)と呼ばれるもので、この保育園の子どもたちは、毎月特定のテーマに沿った活動の中で、ソーシャルスキルや言語能力を身に付けていく。 

例えば「交通」がテーマの月に、子どもたちが好きな動物としてゾウを挙げたとすると、それでは動物園にいるアフリカゾウがもともと住んでいた国はどこかという疑問を投げかけ、その国にはどうやっていけばいいか、空路や空港までの道順を調べ、気候や服装を考え、最終的には旅行会社のパンフレットを参考に旅行マップを作成して発表する。 

こうした一連の活動の方向が、全て子どもたちの発想に従って決まっていくので、楽しく関心の持てる内容になるし、そこで学んだ語彙はただ暗記するよりもずっと深く記憶に刻むことができるそうだ。 

また、このような子どもたち主体の姿勢は日常生活の中でも浸透していて、この園の先生方は投げかけや準備は行うけれども、子どもたちに指示を押し付けるようなことはしないので、生活習慣などにしても子どもたちの興味の芽生えとともに自然に身に付いていくそうだ。 

誰かの指示を待つのではなく、自分で考えて道を切り拓くことができる、そんなリーダーがこの園からたくさん生まれてくれることを期待したいと思う。

 

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