第5話 「ドブコ・父さんは悪役スター」
脚本は、木皿泉さん。
主演は、堀北真希さん、遠藤憲一さん。
・・・印象的なセリフを書き留めながら、感想を書きたいと思います・・・
心温まる、少しジーンとするお話で、とても良かったと思います。
第1話に次いで好きな作品となりました。
たぶん私は、ギスギスした感じではなくて、こういうゆったりとした話の方が好きなんだと思います。
婚約者・勝(溝端淳平)の仲の良い女友達・ドブコ(丸井三冬/堀北真希)のことを妬く静香(谷村美月)の気持ちも分かるし、勝から友達を解消しようと言われて怒るドブコの気持ちも分かるので、難しいなぁ~と思いながら観ていたのですが、
ドブコと静香が会って、キチンと話ができて、勝がちゃんと静香の事だけを考えているという事が分かって、うまく落ち着いて良かったです
その問題が上手く解決できない勝のグダグダぷりも、溝端君がナイスに演じていて違和感なく楽しかったです
でも、小学校以来の友達を止めてほしいと勝に頼むのは、静香はやり過ぎだとは思いますが
父・丸井正(遠藤憲一)が悪役ばかりをしているがために、色んなことが上手くいかないのは父のせいだと考えるのには、最初ビックリしたのですが、
小学生の時に最後まで「三冬」と呼んでくれていた親友にまで「ドブコって呼んでいい?」って言われたら、そりゃあお父さんを恨みたくもなるというか・・・。
俳優を家族に持つと、こういうこともあるのですかね
芸名・鬼頭勇人、悪役専門の俳優、当たり役がドブネズミというチンピラの役。
エンケンさんの着ぐるみ姿を観ることができて、嬉しかったです。
それにしても、悪役専門だと死んでしまう役ばかり
「死んだ気持ちで地べたに寝てると、いつもより緑が目に染みるんだよな。
人の走っている音とか、体中に伝わってきて。
あぁ、こいつらみんな生きてるんだなと思えるんだよ」
父「嫌われたくなくて、自分の言わないこと言わないって言うのか?
それはちょっとおかしいんじゃないか?」
ドブコ「現実の世界は、嫌われたらそれでおしまいなの。
父さんと違って、みんな嫌われないように必死で生きているんだからね」
↓
これが最後の会話にならなくて良かったです
お父さんとお母さん・弓子(薬師丸ひろ子)の馴れ初めの話も良かったですね。
正「愛って何だと思います?」
弓子「例えば帰り道、自分の家が赤々と灯っているのを見て『あぁ私、今からあそこでみんなとご飯を食べたり、くだらない話をしたり、何だか楽しい事がいっぱいあるな』ってそういうのが愛じゃない?」
結婚しようと言う父に
弓子「もう自由がなくなるのよ。それでもいいの?」
正「そんな寂しいもん、もう俺にはいらないんだ。悪役でも汚れ役でも何でもやるから、絶対大丈夫だから、何とか三人で暮らしていこう」
↓
いやぁ・・・こういう「愛」の表現もあるのですね。
自由も楽しいけど、家族という絆を持つこと・・・面倒なこともたくさんあるけど、そういう守るものがあると心強いものが出てくるというか・・・。
上手く言えないけど、何だか良いやり取りだなぁ~と、じんわり来ました。
お父さんが勝に話そうとした言葉
「俺は切られる役ばかりやってきたけど、一度だけ自分から切ったことがある」
お風呂を一緒に入ろうとせがむドブコを、自分からもう風呂には入らないと拒否したことだったのですね(笑)
私は、私の方から拒否しちゃったけど(爆)、父親的にはとても寂しかったのかな~?
ドブコ「私、お父さんとお風呂入るの楽しかったな。
そんな日がずっと続くんだと思ってた。
でも、いつも突然終わりって言われるんだよね。
勝だって、ずっとふざけ合って、友達のまま年を取るって思ってたのに『はい、ここまで』って。
父さんはさ、殺されても殺されても『ただいま』って家に帰ってくるじゃない?
だから、そんな日がずっと続くんだと思ってた。
でもこの間、父さんもいつかは死んじゃうんだなって…
なんでかな、なんで私がいいって思う事は、ずっとずっと続かないのかな?」
父「それはお前、生きてるからだよ。
ずっと子供のままじゃいれないし、人はいずれ死ぬようにできている。
変わってくんだよ、俺もお前も、勝も勝と結婚する奴も。
ここに住んでる奴、みんなそうだよ。変わるのが嫌だって怖がっててもしょうがねぇよ。なっ!」
↓
ドブコが勝に友達を止めようと言われて傷ついた時、最初は勝の所に乗り込んだお父さんだったけど、病気を経て「生きているから変化する」「人間は変わっていくものだ」「変わることを怖がるな」と言葉が変わりましたね。
説得力があるし、ドブコにもストンと来たようで、この部分も良いやり取りだなぁ~と思いました。
父「お前、良い事言うな、幸せになりたかっただけなんでしょって。
そうなんだよな、今の幸せを続けたくて、誰かを切ってしまうんだよ。
人って、そういうもんなんだよな。
だとしたらよ、俺が切られるっていうのは、誰かの幸せを受け止めてるって事なんだよな。
今度は逃げずに切られてやるからな。見事に切られてやるからな」
ドブコ『(心の声)父さんの背中は無防備すぎて、私には切れないと思った。
でも、いつかはやっぱり、バッサリと情け容赦なく切っちゃうのかな?』
↓
かつてドブコを先に切って逃げてしまったお父さんだけど、今度は受け止めてくれるのかな??
ドブコがお父さんを情け容赦なく切っちゃえる位、素敵な男性が現れるといいですね
ドブコとバージンロードを歩くと見せかけての・・・初めての普通の役=花嫁の父(笑)
ドブコとのことを想像したら、涙が止まらなくなったという
最後にクスッと笑える場面があって良かったです
ドブコ『(心の声)父さん、今は言えないけれど、ドブコって名前、そんなに嫌いじゃありません』
最後はこの言葉で、とても温かい感じで終わって・・・。
題名が「ドブコ」・・・すごいインパクトがあるなぁ~と思っていたのですが、こういう形で締めくくられていて、最後までとても良かったです。
ホマキちゃんは、制服姿がよく似合うし、走る姿も様になっていましたね
チャンバラは、ちょっと笑っちゃったけど
エンケンさんとの親子姿、両方が可愛らしくて、ナイスキャスティングでした♪
薬師丸さんも流石だし、溝端君も、みんな世界観に上手く入っていて、安心して観ることができました
※これからも、感想を書きたくなる内容だった回は、こうして感想を書き残すことにしたいと思います。
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話 第2話 第3話
※公式HP(こちら)
脚本は、木皿泉さん。
主演は、堀北真希さん、遠藤憲一さん。
・・・印象的なセリフを書き留めながら、感想を書きたいと思います・・・
心温まる、少しジーンとするお話で、とても良かったと思います。
第1話に次いで好きな作品となりました。
たぶん私は、ギスギスした感じではなくて、こういうゆったりとした話の方が好きなんだと思います。
婚約者・勝(溝端淳平)の仲の良い女友達・ドブコ(丸井三冬/堀北真希)のことを妬く静香(谷村美月)の気持ちも分かるし、勝から友達を解消しようと言われて怒るドブコの気持ちも分かるので、難しいなぁ~と思いながら観ていたのですが、
ドブコと静香が会って、キチンと話ができて、勝がちゃんと静香の事だけを考えているという事が分かって、うまく落ち着いて良かったです
その問題が上手く解決できない勝のグダグダぷりも、溝端君がナイスに演じていて違和感なく楽しかったです
でも、小学校以来の友達を止めてほしいと勝に頼むのは、静香はやり過ぎだとは思いますが
父・丸井正(遠藤憲一)が悪役ばかりをしているがために、色んなことが上手くいかないのは父のせいだと考えるのには、最初ビックリしたのですが、
小学生の時に最後まで「三冬」と呼んでくれていた親友にまで「ドブコって呼んでいい?」って言われたら、そりゃあお父さんを恨みたくもなるというか・・・。
俳優を家族に持つと、こういうこともあるのですかね
芸名・鬼頭勇人、悪役専門の俳優、当たり役がドブネズミというチンピラの役。
エンケンさんの着ぐるみ姿を観ることができて、嬉しかったです。
それにしても、悪役専門だと死んでしまう役ばかり
「死んだ気持ちで地べたに寝てると、いつもより緑が目に染みるんだよな。
人の走っている音とか、体中に伝わってきて。
あぁ、こいつらみんな生きてるんだなと思えるんだよ」
父「嫌われたくなくて、自分の言わないこと言わないって言うのか?
それはちょっとおかしいんじゃないか?」
ドブコ「現実の世界は、嫌われたらそれでおしまいなの。
父さんと違って、みんな嫌われないように必死で生きているんだからね」
↓
これが最後の会話にならなくて良かったです
お父さんとお母さん・弓子(薬師丸ひろ子)の馴れ初めの話も良かったですね。
正「愛って何だと思います?」
弓子「例えば帰り道、自分の家が赤々と灯っているのを見て『あぁ私、今からあそこでみんなとご飯を食べたり、くだらない話をしたり、何だか楽しい事がいっぱいあるな』ってそういうのが愛じゃない?」
結婚しようと言う父に
弓子「もう自由がなくなるのよ。それでもいいの?」
正「そんな寂しいもん、もう俺にはいらないんだ。悪役でも汚れ役でも何でもやるから、絶対大丈夫だから、何とか三人で暮らしていこう」
↓
いやぁ・・・こういう「愛」の表現もあるのですね。
自由も楽しいけど、家族という絆を持つこと・・・面倒なこともたくさんあるけど、そういう守るものがあると心強いものが出てくるというか・・・。
上手く言えないけど、何だか良いやり取りだなぁ~と、じんわり来ました。
お父さんが勝に話そうとした言葉
「俺は切られる役ばかりやってきたけど、一度だけ自分から切ったことがある」
お風呂を一緒に入ろうとせがむドブコを、自分からもう風呂には入らないと拒否したことだったのですね(笑)
私は、私の方から拒否しちゃったけど(爆)、父親的にはとても寂しかったのかな~?
ドブコ「私、お父さんとお風呂入るの楽しかったな。
そんな日がずっと続くんだと思ってた。
でも、いつも突然終わりって言われるんだよね。
勝だって、ずっとふざけ合って、友達のまま年を取るって思ってたのに『はい、ここまで』って。
父さんはさ、殺されても殺されても『ただいま』って家に帰ってくるじゃない?
だから、そんな日がずっと続くんだと思ってた。
でもこの間、父さんもいつかは死んじゃうんだなって…
なんでかな、なんで私がいいって思う事は、ずっとずっと続かないのかな?」
父「それはお前、生きてるからだよ。
ずっと子供のままじゃいれないし、人はいずれ死ぬようにできている。
変わってくんだよ、俺もお前も、勝も勝と結婚する奴も。
ここに住んでる奴、みんなそうだよ。変わるのが嫌だって怖がっててもしょうがねぇよ。なっ!」
↓
ドブコが勝に友達を止めようと言われて傷ついた時、最初は勝の所に乗り込んだお父さんだったけど、病気を経て「生きているから変化する」「人間は変わっていくものだ」「変わることを怖がるな」と言葉が変わりましたね。
説得力があるし、ドブコにもストンと来たようで、この部分も良いやり取りだなぁ~と思いました。
父「お前、良い事言うな、幸せになりたかっただけなんでしょって。
そうなんだよな、今の幸せを続けたくて、誰かを切ってしまうんだよ。
人って、そういうもんなんだよな。
だとしたらよ、俺が切られるっていうのは、誰かの幸せを受け止めてるって事なんだよな。
今度は逃げずに切られてやるからな。見事に切られてやるからな」
ドブコ『(心の声)父さんの背中は無防備すぎて、私には切れないと思った。
でも、いつかはやっぱり、バッサリと情け容赦なく切っちゃうのかな?』
↓
かつてドブコを先に切って逃げてしまったお父さんだけど、今度は受け止めてくれるのかな??
ドブコがお父さんを情け容赦なく切っちゃえる位、素敵な男性が現れるといいですね
ドブコとバージンロードを歩くと見せかけての・・・初めての普通の役=花嫁の父(笑)
ドブコとのことを想像したら、涙が止まらなくなったという
最後にクスッと笑える場面があって良かったです
ドブコ『(心の声)父さん、今は言えないけれど、ドブコって名前、そんなに嫌いじゃありません』
最後はこの言葉で、とても温かい感じで終わって・・・。
題名が「ドブコ」・・・すごいインパクトがあるなぁ~と思っていたのですが、こういう形で締めくくられていて、最後までとても良かったです。
ホマキちゃんは、制服姿がよく似合うし、走る姿も様になっていましたね
チャンバラは、ちょっと笑っちゃったけど
エンケンさんとの親子姿、両方が可愛らしくて、ナイスキャスティングでした♪
薬師丸さんも流石だし、溝端君も、みんな世界観に上手く入っていて、安心して観ることができました
※これからも、感想を書きたくなる内容だった回は、こうして感想を書き残すことにしたいと思います。
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話 第2話 第3話
※公式HP(こちら)