今の家に引っ越す際、
ワタシは『おれ』に話すよりももっと前から、
絶対に生き物と一緒に暮らそう、と、ココロに決めていました。
2DK。子供なんかも住んでいたりするアパート。
ここならアリだな、と確信したのです。
ためしに不動産屋に確認したところ、
「応相談」。
これは引越当初から礼儀正しくして、ごり押しを通すしかない!!
そう決心しました。
『おれ』に話したところ、
彼もワタシと同じように、生き物を買う事には否定的でした。
そうしているうちに、里親募集というサイトがたくさんある事を知り、
その中でも犬や猫がたーくさん飼い主を探している現状を知りました。
もともとふたりとも犬も猫も大好きでしたので、
飼い主がいなくなってしまう仔をひとり、うちに迎えようと思ったのでした。
(里親、里子、という言葉に語弊がある、と思われる方もいらっしゃると思いますが、
一般的にそれで話が通じるので、今回はそのまま記載します。)
ふたりそろって大家のうちに出向きました。
「ペットを飼ってもいいですか。」
「あー。ダメなんですよー。」
がー
ーん。
結局無理に話をすすめるほどの勇気もなく、
ワタシたちの夢は消え去った・・・かのように見えたのでした。
それから数日の間、里親さがし、という名のつくサイトを、
名残惜しく見ていたワタシに、犬や猫以外の仔も、
飼い主を求めている事に気づきました。
それぞれの生態を調べ、たどり着いたのが、フェレット。
許容範囲内で、家主の言うダメポイントをクリアしていて(引掻き傷や泣き声)、
その上一緒に遊べる生き物。
それがフェレットだったのです。
思い立ったら即日吉日のワタシは、
またもや『おれ』に相談していないのにも関わらず、
早速フェレットの里親募集を探しました。
大事な家族を手放す人の理由はさまざま。
それに腹を立てたり悲しんだりされる方にも出会いました。
この期間は、たくさんの方の意見を見た、いい経験にもなりました。
そうして何人かの方に名乗り出ましたが、
いづれも先に誰かに引き取ってもらうことになりました、との事でした。
フェレットの人気が高い事を知ったのも、このときです。
きっとワタシと同じような理由か、
フェレットを飼っていた方、飼っている方が多いのも特徴的でした。
それから数日。
また新たにサイトを発見し、探していたところ、
ずいぶん前にアップされているのに、なんのレスもついていない記事を発見しました。
それがはっちゃんです
4歳との事。
調べてみたところ、もう中年期です。
色々悩みましたが、なにより記事があがってから数日も経過しているので、
早く安心させてあげたいな、と、思いました。
なーんか、
ちょっと運命的なものを感じたんですよね。
これは後日談ではありません。
そしてハカセを迎えると決めた日に、
『おれ』もそう言っていました。
「なんか4歳というところに何かを感じる」と。
同じくらいに、ジョシュとも出会いました。
飼い主さんとは不思議な偶然がたくさんあって、
その上本当に大事にしていらっしゃるのが伺えました。
なのでふたり目をお迎えすることを決めたのです。
その頃描いていた「ふたりが元気いっぱいに遊ぶ」、という夢は、
ジョシュが来た当日に敗れましたが
あれから2ヶ月です。
ワタシは彼らを愛称で呼び、
彼らに対しては、自らを「ねーちゃん」、『おれ』を「にーちゃん」と呼んでいます。
彼らのこれまで暮らしてきた家族の中に、
もしかしたら彼らが「かあちゃん」「とうちゃん」とココロに決めた方がいるかもしれないから。
その上で、ワタシたちに出会ってくれたんだ、と、思っています。
人に歴史あり。
鼬に歴史あり。
あのちっちゃい頭がそれを覚えているかは別として、
違う観点から見れば、その分たくさんの人の愛を受けてきた彼らが、
これまでよりも幸せだと思ってもらえるように頑張るしかありません。
(ハカセに至っては3件目の家なので、最初はかなり気負ってました
)
↑そんなはっちゃんの最高のおしり。
里親里子、
人間だろうが動物だろうが、
そんなシステムの必要ない世界になるに超したことはありません。
育てられない環境ならば、
周りがそれを助けてあげられれば、
それこそ理想的な幸せです。
でもそうはいかない。
それを勝手だと言うほど、
ワタシ自身も自立して生きていませんからね
人が殺してくれたニクを食べたり、
動物がどいてくれた場所に住んだり。
好き勝手しているわけだから、
今更誰がよくて誰が悪いもないな、とか。
だから、とりあえず、
自分が今できる事をしたいな、と思っています。
できたら犬や猫とも暮らしたいけど。
・・・経済的にも生活的にもすでに手一杯ですからね。
もしこのブログを呼んでくださっている方で、
生き物と暮らしたい、そして暮らせる環境がある方がいらっしゃったら、
是非行き場をなくした生き物たちのことも、選択肢に加えてみてください。
愛せそうだったら、それがきっと縁なんですよ。
そういう相手がいなければ、探せばいい。
(そこは仕方ないですよね)
悲しみを知ってる仔は、またちょっと違う魅力がありますよ♪
↑最近譲り合いの精神がうかがえる、最高のふたり。