エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

食の箱舟 スローフード協会

2008年01月21日 12時02分59秒 | エ・ビ・スの食卓
「スローフード」といわれると、
ご飯を2時間ぐらいかけてゆっくり食べるんでしょ?
そんな時間ないよ・・・
そんのくらいの認識しかありませんでした。
1989年に設立されて、
世界125ヶ国83000人のメンバーが参加するスローフード協会。
むしろ小規模生産者や生き物そのもののために活動していたんですね。

生物多様性・・・
環境問題にかかわっているとどうしても避けられない問題。
世界中の人々は、いろんな穀物を生産していますが、
食べられている穀物は、たった30種類。
30種類の穀物で95%の食べ物が作られています。
この単一農法が問題なんですね。
生物界は多用な品種によって循環しているのに、
単一の穀物栽培のために、その他の植物は駆除されています。
20世紀に入って、食用になる植物、
その数30万品種が絶滅したと言われています。

スローフード協会は、
こんな絶滅の危機に瀕した食べ物を救っています。
31の動物の品種、81の果物と野菜の品種、57のチーズ、
34の食肉加工品を救ってきたそうです。

「味の箱舟」ark of taste in Japanという基準があります。
世界共通のガイドラインなんですが、
日本にも認定された食品があるんですね。
北海道の「八列とうもろこし」「日本短角牛」
岩手県の「安家地大根」
宮城県の「余目曲がりねぎ」「長面の焼はぜ」「小瀬名大根」
長崎県の「雲仙こぶ高菜」「エタリの塩辛」
山形県の「花作大根」「米沢の雪菜」
などなど、聞いたこともない食材・・・
一回食べてみたい!!!

こういう希少品種が成功しているは「京野菜」ぐらい。
売れ残りを平気で処分するような食材から、
いわゆる伝統食材を使った食卓ってけっこう大変なことです。
都会生活だと難しいなぁ。


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by エ・ビ・ス


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2 コメント

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スローフードについて (ロハスマスター)
2008-01-21 23:05:50
私が読んだ“「農」に吹く風”という本には、スローフード運動が起こったのはイタリアのプラという町で、ファーストフード店の進出で豊かな郷土料理の味とゆったりとした「食べ方」が失われる、と危機感を抱いたのが切っかけだったと紹介されていました。
食から自らの生活を問い直すことって、ほんと大切だと思います。
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地産地消協会 (エ・ビ・ス)
2008-01-22 17:55:04
ロハスマスターさん、いつもコメントありがとうございます。
スローフード協会の理念は、
1.生物多様性の保護
2.味覚教育
3.生産者と消費者の結合
だそうです。
いろいろ資料をめくってみたのですが、地元の食材を旬の季節に美味しくいただく、というのが基本みたいです。
ミシュランなんかより、大事なことですよね。
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