社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

日銀利上げ見送り

2007-01-19 08:55:28 | 日常
18日、日銀の福井総裁は金融政策会合で
利上げの見送りを決定しました。

この決定の経緯の中で、疑問と同時に
不信を募らせたものがあります。

それは、利上げ見送りに反対した
三人の委員の一人野田忠男委員です。
彼は、みずほフィナンシャルグループの副社長です。

銀行という、国民に一番近い立場で仕事をしている
人間が、今の国民生活の実態を把握できて
いないということに驚きました。

正に、銀行が国民生活より、企業だけに
目を向けて仕事をしていることが
明確になりました。

銀行の実態とはこんなものです。
今、企業は業績が上がっています。
銀行はいい会社にどんどん融資をお願いしています。
資金使途がなくても、お願い営業でお金を貸しています。
しかし、本当に困っている中小企業や個人には
見向きもしません。
つまり「晴れている時に傘を貸し、
雨が降った時には傘を貸さない」
論理です。

今回の利上げについては、福井総裁のシナリオ
では、当然予定されていたストーリーでした。
今後、彼のプライドにかけても利上げを実行するでしょう。
しかし、消費者の購買意欲は停滞しています。
企業主導の論理で、金融政策をすれば
いずれ経済は立ち止まるでしょう。
その時、福井総裁が日銀総裁のままでしょうか・・・
その前に、彼は総裁を辞めているでしょう。

自分の任期中のことだけを考えた政策は
後に残された人にとっては、いい迷惑です。


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