ルイジアナ、ミシシッピ、アラバマ等でハリケーンの被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。
ここスカイソックスでも地元の赤十字と協力しシーズン残り4試合球場にて募金活動を行います。募金をしていただいたファンには4試合で有効な無料チケットを渡しています。スカイソックスに限らずそれぞれのチームがさまざまな形で募金活動を行っています。選手がサイン会を開いたり、チケット収入の一部を寄付したり、飲料水を送ったりとチームそれぞれ何らかの形で貢献しています。
被害に遭ったニューオリンズでは2年前にはベースボールウィンターミーティングが行われ私も出席しました。見覚えのある景色もニュースで流れ変わり果てた姿に心が痛みます。
また、2ヶ月ではありますがミシシッピに留学したことがあり(もう7年ほど前ですが)その当時のルームメートと友人とで独立記念日の時にビロクシの沖にあるShip Islandという島に出かけました。出かける前日にルームメートの親戚の家に一泊しましたが被害の大きかったビロクシの町ですので安否が気になります。海岸沿いに並ぶカジノ街は見覚えがありその映像を見るたびにやはりいたたまれない気持ちになります。 また、ルームメートの両親もニューオリンズから湖を挟んだ町に住んでいるので無事を祈るばかりです。
自然災害なので防ぎようがないのですがある程度の予測は出来ていましたしそれに対する準備もそれなりに出来ていたはずです。ハリケーンが直撃した衝撃は大きいですがその後の復旧作業が大きな問題になっています。10年前の神戸での地震でもそうでしたが何万何十万といった人が住む場所を失い今までは当たり前に出来ていた日常生活を送れない日々が続きます(牛乳1本、パン一つでさえ手に入らない)。ボランティアの方々は本当に懸命にしていますが被害に遭った当事者たちは避難生活が長びくほど不満が溜まり暴挙と化すこともあります。残念ながらニューオリンズでは盗み、レイプまた殺人まで起こり家の倒壊や洪水といった自然災害が人の心にも影響を及ぼしさまざまな2次的災害も引き起こしています。
被災者の立場としては自分達は被害に遭った、助けが必要だ、助けてくれるに違いないという気持ちがありその期待と現実とにギャップがあると援助が足りない、助けが遅いといった不満の声として現れることがあります。現場で援助する立場としてはこれだけ一生懸命しているのにどうしてこんなに不満を言われなければならないのかという感謝されるためにやっているわけでないが自分達の献身的な活動が認められないということに不満を持つことがあると思います。
復興には数ヶ月、数年かかるという長期化が予想されますがお互いの立場を尊重し理解し合えば復旧もスムーズにすすむと思いますしそれを期待しています。是非とも政府、地元住民が協力し合い素晴らしい町に戻ることを心より期待したいと思います。