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鳥取連続不審死 上田被告、控訴審で沈黙破る、淡々と供述

2013-12-10 17:06:35 | 社会
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20131210530.html
鳥取不審死 上田被告が黙秘一転、質問に答える「返済迫られたのは自分ではない」
2013年12月10日(火)12:05
産経新聞

 鳥取県で平成21年に起きた連続不審死事件で男性2人に対する強盗殺人罪などに問われ、裁判員裁判の1審鳥取地裁で死刑判決を受けた元スナック従業員、上田美由紀被告(39)の控訴審初公判が10日、広島高裁松江支部(塚本伊平裁判長)で開かれ、弁護側は2件の強盗殺人について改めて無罪を主張した。公判には上田被告も出廷した。

 被告は1審で「やっていない」と否認し、被告人質問は完全黙秘したが、控訴審では一転、弁護側の被告人質問に答えた。上田被告は被害者の一人のトラック運転手、矢部和実さん=当時(47)と知り合った経緯や金銭の貸し借りについて供述。子供を5人育てている中で、生活費の援助があったとしたが、「矢部さんから借金の返済を迫られていたのは自分ではなく、同居相手だった元会社員の男性で、男性は矢部さんから厳しく問い詰められて、土下座して謝っていた」などと証言。矢部さんが殺害された21年4月4日の自らの行動についても詳細に供述した。

 犯行の目撃証言など直接的な証拠がなく、1審で弁護側は元会社員が「真犯人だった」と訴えたが、昨年12月の1審判決は検察側が積み上げた状況証拠などを基に上田被告が殺害したと認定。控訴審でも状況証拠をどう評価するかが最大の争点で、被告の供述内容も焦点となる。

 弁護側は、控訴趣意書で上田被告が犯行に使用された睡眠導入剤を入手していたなど1審が有罪判決の根拠とした状況証拠は認められないとした上で、「控訴審での上田被告の供述内容などを精査すれば、被告が強盗殺人事件の犯人とは言えない」と主張した。

 この日は、弁護側の主質問に続き、検察側が反対尋問を行う。

 1審判決によると、上田被告は21年4月、270万円を借りていた矢部さんに睡眠導入剤を飲ませ、海でおぼれさせて殺害。同年10月には電器店経営、円山秀樹さん=同(57)=を同様の方法で川で殺害し、家電製品代約53万円の支払いを免れた。ほかに詐欺や窃盗など16件の罪も認定された。

鳥取連続不審死 上田被告、控訴審で沈黙破る
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20131210-OYO1T00747.htm?from=newslist
(2013年12月10日 読売新聞)

「矢部さん車で去った」

 鳥取連続不審死事件で、男性2人に対する強盗殺人罪などに問われ、1審・鳥取地裁の裁判員裁判で死刑判決を受けた元スナックホステス上田美由紀被告(39)の控訴審初公判が10日午前、広島高裁松江支部で始まり、上田被告が被告人質問に答えた。上田被告は1審の被告人質問で黙秘したが、自ら事件当時の状況を語る方針に転換した。弁護側は強盗殺人罪2件について1審同様、「被告は関与していない」と無罪を主張。検察側は被告側の控訴を棄却するよう求めた。

 塚本伊平裁判長は冒頭、弁護側申請の被告人質問を実施するとし、「(被告人質問をするべき)やむを得ない事情はないと考えたが、事案にかんがみ、採用する」と述べた。

 弁護側は、鳥取県北栄ほくえい町の海岸で水死したトラック運転手矢部和実さん(当時47歳)について質問。1審判決は、上田被告が矢部さんから借金返済を求められていたと指摘したが、上田被告は、自分ではなく事件当時に同居していた男性元会社員(50)=詐欺罪で服役し、出所=だったとした。

 矢部さんが行方不明になった2009年4月4日には、矢部さんと車で現場付近に行ったと説明。元会社員との関係などが話題になって矢部さんが怒りっぽい口調になり、車で走って行ったとした。上田被告は「それが矢部さんを見た最後だった」と主張した。

 その後、元会社員を呼び出し、車にかばんを置いてきたと伝えると、元会社員がその場を離れた。約20分で戻ってくると、ズボンが太もも付近までぬれ、かばんも湿っていたという。

 元会社員の車には矢部さんの服があり、ぬれていたとも供述。「(元会社員に)何回も理由を聞いたが、『まあいいけえ』と言うばかりだった」と答えた。

 この事件では、犯行の目撃証言など直接証拠がなく、1審で検察側は状況証拠を積み上げて立証。昨年12月の1審判決は、元会社員証言や被害者から検出された睡眠導入剤の成分などから「殺害する機会があったのは被告だけ」と結論付けた。

被告人質問はっきり回答

 1審は罪状認否と最終意見陳述で「やっていません」と答えた以外、検察官が約60項目を約40分間聞いた被告人質問でも何も答えなかった上田被告。約1年ぶりに姿を見せたこの日の法廷では一転、被告人質問などにはっきり答えた。

 白いブラウスにグレーのカーディガン姿で、肩までの髪は後ろでまとめていた。塚本裁判長から名前を尋ねられると、少し高い声で「上田美由紀です」と答え、裁判長から座るように促されると「ありがとうございます」と言った。

 弁護側の被告人質問で、矢部さんからの経済的な援助に関して問われると、「私が困っていることを知って渡してくれました」などと、時折声を詰まらせながら陳述。矢部さんについて「一緒に住もうと言われた。すごく優しくて、買ってきたおすしを、一緒に食べようと言ってくれるような人だった」とも説明。被告人席ではせきをしたり、タオルで鼻をぬぐうなどしていた。
鳥取連続不審死事件 

 1審判決によると、上田被告は2009年4月、トラック運転手矢部和実さん(当時47歳)に睡眠導入剤などを飲ませて鳥取県北栄町の海岸で水死させ、借金270万円の返済を免れた。同年10月には、電気工事業円山秀樹さん(同57歳)を鳥取市の摩尼川で同様の手口で水死させ、家電製品代53万円の支払いを逃れた。このほか、元同居人の男性元会社員(50)と共謀したとして詐欺や窃盗罪など16件でも有罪とされた。1審の裁判員裁判は、裁判員の選任から判決まで75日間に及び、東日本大震災で中断されたケースなどを除けば、過去2番目の長さだった。


鳥取不審死 上田被告、淡々と供述…遺族ら厳しい視線
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20131210110.html
2013年12月10日(火)15:05
産経新聞

 1審の死刑判決から約1年。再び法廷に姿を現した上田美由紀被告(39)は、ほとんど黙秘を通した鳥取地裁での裁判員裁判とは態度を一転させ、自らの口で事件について語り始めた。広島高裁松江支部で10日始まった鳥取連続不審死事件の控訴審。落ち着いた様子で話す上田被告の姿に、遺族らは厳しい視線を投げかけた。

 上田被告はベージュのダウンコートに黒色のスカート姿で、満席の傍聴席に目を向けることなく入廷。その後コートを脱ぎ、白いシャツにグレーのカーディガン姿で公判に臨んだ。

 冒頭、裁判長から名前などを尋ねられた被告は「上田美由紀です」とはっきりと話し、黙秘権について説明されると、「はい」と答えた。

 弁護人には「よろしくお願いします」と声をかけ、主質問に対し、落ち着いた様子で、被害者との出会いなどについて語った。

 質問には間髪を入れず、ていねいな口調で供述した。

 1審の裁判員裁判では、検察官から「犯人でないなら、理由を話したくはないですか」などと質問を投げかけられても、無言を貫き通した上田被告。反論すらしない態度に、被害者の遺族らもやりきれない思いを抱いていたが、一転して語る様子に、検察官の横の席に座った遺族らも、真剣な表情でやりとりに聞き入った。

 この日は、22枚の一般傍聴券を求めて536人が並んだ。


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