デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
10.5.2. 水草の選択
水槽に植える水草の例として、大きさの違う2つの水槽のためのリストを下記に記した。水草レイアウトの実践については7.2.2.レイアウトの緻密な計画 前編および後編において既に述べられている。
水草が密に植えられた水槽の視覚的な印象は非常に強く、見る者に与える効果はとても大きい。
我々が下に示した水槽設置時に行う植栽に適した水草のリストを検討する際には、水槽内の水草にそれぞれの役割を見出し、リストを随時変更する必要がある。水槽で使用する水草は、大きく成長せず、水槽の前景に使用するのがふさわしい種類、あるいは水槽の後部や側面、場合によっては最も人目を引く位置に群生させることで魅力を発揮する種類、そして葉の大きさや色などから、水槽内でただ一つ光り輝く宝石のようにその存在を主張する種類といった具合に、その役割ごとに分類されなければならない。
表：水槽設置時に植える水草の例
例1：130×60×45cm(351ℓ)の水槽
(本数) (水草の種類)
50 Echinodorus tenellus(エキノドルス・テネルス)
20 Vallisneria spiralis(バリスネリア・スピラリス)
20 Didiplis diandra(ディディプリス・ディアンドラ)
20 Hygrophila polysperma(ハイグロフィラ・ポリスペルマ)
20 Micranthemum unbrosum(ラージパールグラス)
10 Heteranthera zosterifolia(ヘテランテラ)
10 Hygrophila difformis(ウォーターウィステリア)
10 Rotala indica(ロタラ・インディカ)
10 Rotala macrandra(レッドリーフバコパ)
10 Cryptocoryne parva(クリプトコリネ・パルバ)
5 Microsorium pteropus(ミクロソリウム)
5 Hygrophila salicifolia(ハイグロフィラ・サリチフォリア)
5 Aponogeton crispus(アポノゲトン・クリスプス)
2 Limnophila aquatica(リムノフィラ・アクアティカ)
例2：160×65×50cm(520ℓ)の水槽
(本数) (水草の種類)
100 Echinodorus tenellus(エキノドルス・テネルス)
30 Vallisneria spiralis(バリスネリア・スピラリス)
40-60 Hygrophila polysperma(ハイグロフィラ・ポリスペルマ)
40-60 Cryptocoryne parva(クリプトコリネ・パルバ)
30-40 Didiplis diandra(ディディプリス・ディアンドラ)
30-40 Rotala indica(ロタラ・インディカ)
20-40 Limnophila aquatica(リムノフィラ・アクアティカ)
40 Micranthemum unbrosum(ラージパールグラス)
20-30 Rotala macrandra(レッドリーフバコパ)
25 Heteranthera zosterifolia(ヘテランテラ)
10-20 Hygrophila salicifolia(ハイグロフィラ・サリチフォリア)
15 Hygrophila difformis(ウォーターウィステリア)
10 Microsorium pteropus(ミクロソリウム)
3-4 Aponogeton crispus(アポノゲトン・クリスプス)
写真：
綿密な計画に沿って作られた水槽群。すべて1980～90年代のもの。
水槽を設置する際には、色や葉型など水草の種類ごとに異なる
様々な要素をよく考慮して、最適な位置に植栽することが重要である。
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