デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
11.1.1. 水槽に最初に入れる魚
設置したばかりの初期段階において、水槽内には様々な不安定な要素があり、藻やコケの発生という危険が必ず付きまとう。どんなに藻やコケの水槽への侵入を防ごうと試みても、これらは必ずどこからか水槽内へと持ち込まれてしまう。
この時期の水草には強力かつ良質な肥料を与え、藻の発生の抑制を行わなければならない。水草が良好に成長することで水槽内から藻が吸収できる栄養分が減少するだけでなく、水草自体に藻に対する抵抗力が備わるからである。
ここで我々が推奨するのは、水槽設置段階からすぐに魚を入れて、その魚に藻の発生を防いでもらうという方法である。この目的にかなう魚種は多く存在する(11.1.2.「コケや藻を食べる魚」参照)。このような魚たちは、故郷の河川においてビタミン類を豊富に含んだ藻やコケを主な栄養源として、自分の成長のために摂取していたのである。
Otocinclus affinis(オトシンクルス・アフィニス)。
藻やコケを食べる小型のオトシンクルス。
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故郷 オトシンクルス(Otocinclus)
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